明鏡   

鏡のごとく

「羽虫」

2018-03-28 22:56:22 | 詩小説
今日。

あの背中の赤い、黒い虫が、羽虫を片手に木の穴に向かって行進しているのを見た。

子供の頃に見た、確か、藤子不二雄の漫画で「コロリころげた木の根っこ」という話の入っていたものだったと思うが、その中の小さな虫を思い出した。

一生懸命進化しているように見えて、爆弾を作って何もかも吹き飛ばしても、自分だけは逃げていくような虫の話。

爆弾ばかり作って国民を飢えさせている国にもごまんといるであろう虫の話を思い出したのだ。

本当にやりきれないのは、捕食された、飢えを満たすためにさしだされた太陽政策という名の生贄の偽善のような、近くを何も知らずに飛んでいた羽虫であろうが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「兄の手術」

2018-03-28 19:56:01 | 日記
兄の手術の日だった。

一度、キャンセルして、再度受けることにしたという。

大事には至らないとは思うが、兄の人生を思うと、なんだかやりきれない気持ちになる。

自分は、やりたいことをできていることに感謝しているが、どうしてもやりきれない思いもあり、それが重なって、なんだか余計気が滅入ってしまうようなのだ。

それはどこか、体に詰まった石を砕くような、石女の月のもののような、鈍いようで、重苦しい痛みのようなのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする