aki ~ 歌舞伎☆だいあり

歌舞伎・・・カブキ・・・かぶき・・・

12/3(日)歌舞伎座 夜の部

2006年12月03日 22時15分00秒 | 歌舞伎

まずは夜の部。

神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)」
頓兵衛:富十郎
新田義峯:友右衛門
うてな:松也
六蔵:團蔵
お舟:菊之助

菊がかわいいから見てられるようなものでストーリー自体はどおってことない。菊たんが一目で恋に落ち、自分の命をかけるほどの男なんだから、もっとキレイな若手を使ってほしかったなぁ。海老とか、松也くんとか。菊たんは最後の手負いになってからが特によかった。必死に櫓に登って太鼓を叩く姿はまるで櫓お七。お嬢吉三を見てみたくなった。

それよりも何よりもおもしろかったのが、私が今日はいていたタイツの色が富さんの顔と同じだったこと。まさに赤っ面!親子で大爆笑♪


「江戸女草紙 出刃打お玉(でばうちおたま)」
お玉:菊五郎
おろく:時蔵
どんでんの新助:友右衛門
おかね:萬次郎
三井平之助:権十郎
僧宗円:亀三郎
おふさ:松也
茶屋女お金:歌江
居酒屋甚五郎:市蔵
桔梗屋伊兵衛:右之助
近江屋与兵衛:家橘
森藤十郎:團蔵
広円和尚:田之助
増田正蔵:梅玉

菊パパ、またやってくれました。だいぶ肥えましたか?「肉付きがいいのが好きなんだね」ってセリフがぴったり。梅さんの敵討ちの助太刀のために包丁投げるところが全然投げれてなくて、明らかに地面に落ちたのに、ちゃんと團蔵の目に刺さってるところはご愛敬!?後半の時さんは中年女ってことで、ふっくら目に衣裳を着てる。なるほど、体型だけで、あぁも違って見えるのね。気を付けなくっちゃ!

梅さん新境地。こんな役はめずらしい。前半は23才の役。おどおどした感じがかわいくっておもしろい。後半は51才。いやらしい笑いが、けっこうはまってた。ちょっとだけ出る梅丸坊主がきゃわいい!ほんとに良い子を部屋子にしたね。楽しみです。



「新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)」
更科姫 実は 戸隠山の鬼女:海老蔵
山神:尾上右近
侍女野菊:市川ぼたん
腰元岩橋:亀蔵
従者左源太:亀三郎
従者右源太:市蔵
局田毎:門之助
平維茂:松緑

ぼたんちゃん、かわいい。やっぱり男ばかりの中の紅一点だから小さく見えて余計にかわいい。夏ちゃんの若くて細い頃に似てる!?一言もしゃべらないのが残念。そして待ってましたの右近ちゃんの山神!本当にこの役をどれだけ待っていたか!かっわいい!今日ここまでで1番の盛り上がり?!すばらしい動き。天才だ、やっぱり!声がだいぶ変わってた。六代目が演じた時は15才。右近ちゃんは14才。比べてみたいね。当時の映像は、我が国最古の映像記録としてフィルムが残っているらしいから見てみたいな。

海老の前半のお姫様は無理があって、声も身体も完全に男だったけど、後半の鬼女になってからの凄さは、この上ない感じ。海老はもともと顔がきれいだし、お化粧が上手だから、鬼の顔がほんっとに怖い。口が裂けてるみたいに見えた。松緑との2人の動きも激しくって、暴れっぷりがすごい。迫力があって楽しめました。

途中までは不完全燃焼って感じだったけど、最後の紅葉狩のおかげで気分良く帰ることができました♪