goo blog サービス終了のお知らせ 

創価学会からの奪還 まぁ、ええか~

妻が創価学会員であるが為に悩み言い争う日々・・・私は決意しました。妻を創価学会から奪還すると!
★リンクフリー★

メローな時と風を求めて 最終回

2006-03-19 01:57:08 | 読み物









はいはい、みなさん、↑ポチッとクリックしてね。


サザンかTUBEの曲でも聴きながら読んで頂けたらと・・・・・

4日目~メローな時と風に戯れて

妻:「あきあこ~~!3時やからな~~!3時に部屋で・・・・・」
私を乗せたボードは一直線に沖を目指し、やがて浜で見送る妻の姿と声は次第に小さくなっていきました。

妻とは今年の3月で結婚4周年を迎えました。私が買い物に退屈しているのとか、妻がビーチで遊ぶのに飽きたのとか。付き合った期間も入れると随分長く一緒にいるから、お互いに何を考えてるかわかる事も多いんですわ。

妻:「お昼からDFSに私一人で行くさかい、あきあこはビーチで遊んでたらええで~。そやけど、そのあとショッピングセンターに行くから3時には部屋に帰ってきてな~」
結局妻は私の気持ちを察してくれて、昼から少しだけウインドする時間が出来ました。

浜を見ると妻が手を振って叫んでいます。

妻:「あきあこ~、3時に待ってるしな~・・・・・」


★★★私がウインドを始めて一年たった頃のお話 その1★★★

悪友:「あきあこ~~!3時に待ってるしな~~」
あきあこ:「飯おごる約束わすれんなよ~~」
私を乗せたボードは一直線に沖を目指し、やがて浜で見送る悪友の姿と声は次第に小さくなっていった。

悪友:「あきあこ、お前ウインドうまいねんから、琵琶湖横断ぐらい出来るやろ!」
あきあこ:「当たり前やんけ!」

こうして、煽てられると直ぐ調子にのる私は、悪友の一言で何の計画もなくいきなり琵琶湖横断をするハメになった。

あきあこ:「ストップ・ザ・シーズン・イン・ザ・サ~ン~~♪、過ぎないで南風~♪、ひゃ~、うりゃ~、ウギャ~」
私はTUBEの歌を口ずさみ、横から吹き付けるやや強い目の風を捉え、時には風波でジャンプしたり、飛ばされながらも快調に対岸を目指し走り続けた。当日は自分のレベルにあった絶好のコンディション。夏も終わりとは言え、まだまだ水も心地よい季節。気分は最高!

もちろん不安が無かったわけでもない。ウインドサーフィンと言えば風を原動力とする乗り物。風がムチャクチャ強かってもエライ目に合うし、風がなくても進まへんし。で、当日の天気予報では風が強くなることは無かったんで、不安なのは風が無くなること。

快調に走り出して30分ぐらい。後ろを振り返えると、既に出発した浜が見えないほど沖まで来ている。私が上陸する予定の浜も・・・・・まだまだ見えない。って、言うか大きくコースを外れてるような気もする。まぁ、ええか。

で、1時間ぐらいたった頃、不安が的中したって言うか、起こるべくして起こったって言うか・・・・・

あきあこ:「風・・・・・止んだやんけ!」

琵琶湖のど真ん中、一人プカプカ浮ぶ若き日のアホな私。

★★★つづく★★★


私は沖に沈んでいる戦車の横を通り過ぎ、リーフ(岩があり波が立っているところ。ここから先は外海です)を目指しボードを走らせていました。リーフには身長ぐらいの波が立っています。若い時やったら「行ってまえ~」みたいなノリで波に乗るんやけど、もう若くないし、ボードも初心者用のでかいボードやし、正直自身ないな~と、ビビッてるヘタレです。

時おりリーフの割れ目から入ってくる小さい波に乗り、ボードを加速させ「イェ~イ!」とか奇声を発したり、戦車とリーフの間を何度も往復したりして遊んでました。

あきあこ:「チョッと疲れたな~・・・・・バンドエイド剥がれて血が出てきたか~。まぁ、ええか」
私はセイルをおろしボードに上半身を、セイルに下半身を乗せるようにして、誰もいない海の真ん中で大の字になって空を見上げました。

雲は流れ、温かい風が頬を撫で通り過ぎていきます。小さな波がハンモックのように私の身体を心地よく揺らしてくれます。波の音と風の音、そしてふりそそぐ太陽。ここだけはまるで別世界のようにメローな時間と風が流れています。

あきあこ:「ずーっと、このままいたいな~・・・・・」


★★★私がウインドを始めて一年たった頃のお話 その2★★★

あきあこ:「あ~あ~、もう3時すぎてるやんけ~。喉も渇いたな~・・・・・まぁ、ええか~」
2時間ぐらい大の字になって琵琶湖のど真ん中で寝ていたが、風は一行に吹く気配を見せず、照りつける太陽で喉もカラカラ。私は意を決して琵琶湖の水をがぶ飲みした。私が横断した場所は琵琶湖の北部のほうで水も比較的綺麗やったから、味はちょい生臭かったけど飲めんことは無い。

対岸に進むべきか、引き返すべきか。普通やったら迷うとこやけど、私は迷わず対岸目指してボードにしがみつきながら泳ぎ始めた。

あきあこ:「そのうち、風吹くやろ・・・・・」

★★★つづく★★★


あきあこ:「どんな、いい訳しよかな~・・・・・」

私がサイパンを訪れた雨季から乾季に変わるこの季節は、トレードウインド(貿易風)が安定せず、風も吹いたり止んだりしています。時々強い目の風も吹きますが、すぐに止んで穏やかな風になったりするんやけど、こういう風の事を「ガスティ」って言いますねん。

で、私はそんなガスティな風の中、妻との約束の時間もとっくに過ぎてるのに、沖でウインドを楽しんでいます。まぁ、妻は時間にルーズなとこがあって、「3時に出かけるから」とか言ってもそれから化粧したり、着替えたりするんで、1時間とか2時間とか平気で遅れることがありますねん。

かと言ってやね、私が時間守らへんかったらムチャクチャ怒るんやけど。

あきあこ:「そろそろ、帰ろか~、心配しよるやろから」
私はボードの向きを浜に向けると、セイルを引き込み走り始めました。

あきあこ:「ストップ・ザ・シーズン・イン・ザ・サ~ン~~♪夏よ逃げないでくれ~、いつまでも、このままでいたいんや~♪」
太陽は少しずつ西の空に傾き始めていました。


★★★私がウインドを始めて一年たった頃のお話 その3★★★

あきあこ:「風!キターーー(゜A゜)ーーーー!!」

誰が名づけたか知らんけど、琵琶湖には「琵琶湖マジック」って呼ばれる風が吹くときがある。ある気象条件が揃うと吹く風なんやけど、吹くときは夕方から夜の8時ぐらいまで琵琶湖の北部に風が吹き続けるんやね。

で、私はその「琵琶湖マジック」って言う風をとらえて再び対岸を目指した。そして太陽が対岸にある山陰に隠れ、辺りが暗くなり始めた頃、私は目的の浜よりかなり風下の浜って言うか茂みに上陸、悪友の待つ浜を目指して重い道具を担ぎトボトボと歩き始めた。

あきあこ:「あ~あ、約束してたのに・・・・・。また、すっぽかしてしもた~。優子・・・・・怒りようるやろな~。まぁ、ええか~」
私は悪友が心配して、琵琶湖沿いの国道を行ったり来たり探してるなんて事など考えもせず、当時付き合っていた彼女の事を考えながら歩いていた。

★★★つづく★★★


あきあこ:「あれ?部屋におらへんやん!怒って1人で買いもん行ったんかな?やばいな~・・・・・」
約束の時間を過ぎること2時間30分ぐらい。部屋に妻はいませんでした。とりあえず、速攻でシャワーを浴び着替えを済ませ、言い訳を考える私。すると妻が帰ってきました。

妻:「ゴメ~ン、ちゃうねんて!ちゃんと4時頃に帰ってきたんやけどな~、おみやげの石鹸買うの忘れてな~、向かいのショッピングセンターに行っててん・・・・・待った~?」
あきあこ:「エッ?・・・・・え~っと、あ~ん、そ、そんな待ってへんで・・・・・まぁ、ええやん・・・・・ほんなら、買い物いこか~」
妻:「チョッと待って~、化粧直すわ~」

と、いう訳で妻もショッピングを楽しんだようで遅れたおとがめも受けず、妻が準備する間ラナイで海を眺めたそがれていました。

あきあこ:「明日の朝の飛行機で帰らなあかんねんな~・・・・・」
ビーチを見下ろすと、1組のカップルが足だけ海に浸かって戯れています。楽しかった旅行の終わりを告げるように、西の空は赤く染まりはじめていました。


★★★私がウインドを始めて一年たった頃のお話 その4★★★

悪友:「あきあこ!優子ちゃんかて心配してたんやから電話ぐらいせえよ!」
あきあこ:「アホか!お前が優子に電話なんかするさかい、話がややこしなるねん!いらんことすんな!」
悪友:「優子ちゃんのこと、もうちょっと考えたれよ~!」
あきあこ:「お前に言われたないわ!」
琵琶湖横断を無事果たしたその日の帰り道、車の中で口論する私と悪友。


悪友:「あきあこ~、ウインドサーフィン始めたんや!今度一緒に行こ~、ギャル付きやぞ~、デヘヘ~」
悪友が不純な目的でウインドを始め、私もそれにつられて同じ目的で始めたんやけど、その時に漏れなく付いてきたのがピチピチギャル(死語やんけ!)の優子。まぁ、私も悪友もウインドサーフィンを武器に、あっちこっちでけっこうええ思いをしてたんやけど、夏が終わると潮が引くようにピチピチギャルも去り、残ったのは優子だけ。

夏も終わり本格的にウインドサーフィンにのめり込んだ私。デートと言えば行き先は海か琵琶湖。浜に優子を置き去りにし、風と波に戯れ続けた。偶におしゃれなデートの約束をしても、風が吹いたと言ってはデートをすっぽかし、草レース後の浜宴会が盛り上がったと言っては約束を破り続けた。そして1年後、優子と私の仲もすっかり冷え切り、終わりが近づいていた事はお互いわかっていた。


悪友:「もう、夏も終わりやな~。お前いつまでウインド続けるねん!夏も終わったらギャルも・・・・・」
あきあこ:「アホか!これからが風吹く季節やんけ。お前みたいにギャル目当ての夏だけウインドサーファーと違うんじゃ!」

私はその日夜遅く、優子の部屋を訪ねた。そしてそれが優子と会った最後の日になった。
噂によると、優子はその後結婚し子供をもうけたが離婚したらしい。女好きで新しい物好きの悪友は、その後も相変わらず遊び呆けてたが、スキー場でナンパした女性と出来ちゃった結婚、現在は3児のマイホームパパをしている。私はその後もウインドサーフィンを続けたが腰を痛めアマ選手を引退、メローな時と風に戯れ続けた季節は終わった。

海に沈む夕日を見ると、今でもそんな思い出が蘇ってくる。

★★★おわり★★★


あきあこ:「○○~(妻の名前)。ちょっとビーチに行って写真撮ってくるわ~」
妻:「私も直ぐ行くし~」
私はカメラを片手に急いでビーチに駆け下りました。

今回の旅行でお世話になったビーチハウスは既にクローズし、いつもホテル前のビーチで客引きをしていた優しいチャモロ人もいません。海を見ると先ほどのカップルが抱き合いキスをしています。太陽は真っ赤に燃えビーチを赤く染め、水平線に消えようとしています。私は沈み行く太陽にカメラを向けシャッターを押し続けました。


海と夕日と恋人

そして、太陽はゆっくりと水平線のかなたに沈んでいきました・・・・・


妻:「あきあこ~、いい写真撮れた~?」
振り返ると妻がたたずんでいます。

あきあこ:「ああ、壁紙用のええ写真いっぱい撮れたで~。ほんなら買い物行こか~」
妻:「うん!また来年旅行しよな~。今度はタイがええな・・・・・」
あきあこ:「そやな~、パタヤとかプーケットがええな~」
妻:「ビーチリゾートばっかりやん!私は観光がしたいねん!」
あきあこ:「観光って、買い物ばっかりやんか!」
妻:「ちゃうねん!私は買い物しながら、現地の人らと文化と交流をあsdfghjk・・・・・」

ビーチを後にした私達夫婦は、ガラパン地区にある大型のショッピングセンターで買い物を済ませ、その日予約していた「トニーローマ」って言うリブの美味しい店で、サイパン最後の食事を楽しみました。

あきあこ:「さぁ、ホテル帰って荷造りしなアカンな~」
妻:「私お土産いっぱい買ったから、あきあこのスーツケースに入れてな~」
あきあこ:「ええで~(最初から、そのつもりやろ!)」

こうして、今回サイパン旅行最後の夜は何事も無く更け、ホテルで3時間ほど仮眠を取り、夜中の3時にはホテルを出発。空港でチェックインの時にライターを没収されたものの無事搭乗手続きを済ませ、夜が明ける頃日本に向け私達夫婦を乗せた飛行機は飛び立ちました。


エピローグ

5日目 日本時間午後1時50分。
JR○○駅前から家の方向に行くバスは1時間に1本しかない。バスの出発時刻は午後1時55分。

妻:「あきあこ~、バスもう出るで~」
あきあこ:「・・・・・・」
私が持つ大型のスーツケースには妻が買った土産物がパンパンに詰まっています。ココナツ石鹸にマンゴージュースにチョコレート・・・・・。

重たいもんばっかりヤンケ!

身軽な妻は階段を駆け下り一足先にバスに飛び乗りました。階段を1段下りるたびに思いスーツケースが足にゴンゴン当たって痛いけど、必死に降りる私。

妻:「あきあこ~~~~~、早やく~~~~~!」

おわり


あとがき・・・・・みたいなもん

みなさん、ウダウダ書いた旅行記を読んで頂きありがとうございました。メローな雰囲気を味わって頂けましたでしょうか?

ヘェ?メローの意味がまだようわからんって?

Yahoo!辞書 で調べると・・・・・
メロー【mellow】
[形動]
1 果物などが、熟しているさま。香りや甘みが豊かなさま。「―な味わい」
2 人柄などの円熟したさま。また、音などが、柔らかくて豊かなさま。「―な雰囲気」

南の島で過ごすと、時間とか風を甘~く感じるんやね。私は。今回の旅行は短かったのでちょっと慌ただしかったんやけど、次のタイ旅行はせめて一週間ぐらい行きたいです。

最後のほうは旅行してから随分と日がたってたんで、写真を見ながら思い出して書いたんやけど、まぁ、これと言った大きな喧嘩も無しでよかったです。結婚式を兼ねた新婚旅行のときは喧嘩ばっかりやったしね。

そうそう!妻の事故の話やけど、ようやく示談も終わり怪我のほうも順調に回復しています。って、言うかムチ打ちなんやけどね。ほんで、示談中は相手と揉めずに妻ともめることのほうが多かったので、次回は何時になるかわからんけど、そんなお話を書けたらと思います。

それでは、みなさん、次回のチョッピリ創価なお話「妻の感情、私の感情」で、お会いしましょう~。

コメントのお返事もボチボチ書きますね~。たぶん。

メローな時と風を求めて6

2006-02-23 17:14:06 | 読み物









はいはい、みなさん、↑ポチッとクリックしてね。


みなさん、こんにちは~。
ず~っと、更新サボってたのに毎日チェックして頂いてるみなさん、すんまへん。
最近仕事で移動があって、なれない仕事で忙しいです。それに、とんでもないことも起こったし・・・・・orz

それでは、チョッピリ旅行記とは関係ない話でもウダウダと。

先日、妻の通勤車を買い換えまして車を受け取りにディーラーまで二人で行ったときの事。妻が担当の人から使い方とかいろいろ説明を受けていて、私は車の隅々までチェックしてたら、どうも右の後ろタイヤの空気が少ないみたいで、あとで空気圧見てもらわなあかんな~って思ってたんですわ。

ほんで、説明も終わったんで・・・
あきあこ:「すんません~、右後ろのタイヤですけど、空気少なすぎませんか~?」
担当者:「あっ!本当ですね~、チョッと空気圧見て入れますね~」
あきあこ:「お願いしま・・・・・、アレ?さっきよりタイヤがペッシャンコになってますよ~。パンクしてるのんと違いますか?・・・・・アッ!ネジが刺さってるやん!」

と、いう訳で新車やのにいきなりパンクです。タイヤ交換になったんやけど工場が休みなんでタイヤが急に用意できひんから、納車はお預けになりました。せっかくの納車やったのに気分悪くさせたと言うことで、オプションのマットをサービスしてくれることになりました。

購入した車はダイハツのリッターカーで軽からの乗り換えなんやけど、なんでこの車にしたかと言うと・・・・・「ディーラーの感じがええから」です。ネットの噂ではダイハツのディーラーはサービスが悪いとか、社員教育がなってないとか聞くんやけど、このディーラーに限ってはそんなことありません。

以前妻が乗ってた車も同じダイハツ車やったんやけど、このディーラーで買ったわけやないのに、営業マンやメカニックや受付の人ら全員サービスがいいですねん。家の近所にも同じダイハツディーラーがあるんやけど、そこを飛び越して「車買うならこのディーラーにしな、申し訳ないな~」って気にさせてくれるディーラーです。

で、私は納車前にパンク見つかったし、オプションのマットもサービスしてもらったし、よかったよかったと喜んでたんやけど、不機嫌な顔をしている人が一人います。
妻です。

妻:「今日はせっかく先勝やったのにどったらこったら・・・・・・、最初からこんな事が起きて縁起が悪いくっちゃらくっちゃら・・・・・、なんかこの車あるんちゃうやろかブツクサブツクサ・・・・・」
なんでも、悪い方向に考える人です。まぁ、せっかくの納車やったんやから気分悪いのはわかるけど。

あきあこ:「車乗って帰った後でやな~、パンク見つかったらクレームもきかへんし修理代もかかったやろし、それが原因で事故にあったかもしれんし、そんなふうに考えたらやな~、納車前にパンク見つかって、マット付けてくれはったんやから、良しと思わなあかんで~」
妻:「そやけど~、せっかく仏滅外して納車日決めたのに~・・・・・ブツクサブツクサ・・・・・」
30分ぐらいブツブツ言ってました。

妻は「この信心のおかげで物事を前向きに考えられるようになった」ってよく言います。嘘です。私から見て前向きな考えの人やと思えません。絵に書いたようなネガティブ思考の人です。

「この信心のおかげで物事を前向きに考えられるようになった」と思い込んでるだけやと思います。

アッ!また前書きだけでいっぱい書いてしもた。ほんなら旅行記のはじまりはじまり。


4日目~ 歯茎から血がでる

朝のレストラン。

妻:「ほんまに、よう食べるな~。アッ、私のサラダとフルーツ取ってきて~」
あきあこ:「うん、わかった~」
(お前もよう食べるくせに、俺が立ち上がるたびにいちいちうるさいねん!おまけに人をウエイター代わりに使いやがって)

「あきあこはよく噛んで食べへんから、食べすぎるんや」とかいろいろ言われウエイター状態の私です。


で、優しい私が妻のフルーツを物色していると、知らん日本人のおばあちゃんがいきなり話しかけてきました。

おばあちゃん:「このリンゴ、青いのと赤いのどっちが美味しいですか?」
あきあこ:「エッ??・・・・・アゥ??・・・・・」
大皿には小さめの赤いリンゴと青いリンゴが丸ごと盛ってあるんやけど、いきなりどっちが美味しいかって聞かれても、冗談の一つも思い浮かばへんし・・・・・。

あきあこ:「え~っと、赤いほうが甘くて青いのは甘酸っぱいですけど、どちらも美味しいですよ~」
って、適当に答えたら。
おばあちゃん:「このまま・・・・・皮ごと丸かじりで食べるんですか?」
あきあこ:「はい、歯茎から血がでるかもしれませんけど」

ん??決まったか!昭和のジョーク・・・・・

おばあちゃん、ワンテンポ遅れてクスッっと笑ってくれました。

おばあちゃん:「お料理、美味しかったですよ。ありがとうございました」
あきあこ:「どういたしまして・・・・・ヘェ??」
おばあちゃん:「もう随分長く働いておられるんですか?」
あきあこ:「ハァ??・・・・・もういい年なんで長く働いてますけど・・・・・あっ!」
おばあちゃん:「あ~っ!」

ホテルのスタッフも私も同じ青地のアロハに白いパンツやったから、ホテルのスタッフと勘違いしてたようです。勘違いに気がついておばあちゃんと大笑いしました。ほんで少し雑談。

このおばあちゃん、観光ではなくて慰霊でサイパンに来られた日本人会の方です。あまりこのおばあちゃんとは話せませんでしたが、「あと、何回来れるかなぁ・・・・・」って言われていたのが、印象的でした。

今回、戦前、戦中にサイパンに在住されていた日本人会の方々が訪問されていて、同じホテルに宿泊していたこともあり、お話しする機会がありました。
で、感じたのは・・・・・私にとっては「戦後」と言う言葉でさえ言うのをためらう時代なんやけど、当事者の方々にはまだまだ「戦後」であり、もしかしたら「戦争」も終わってないのかもしれません。

戦争の話はこのくらいにして。


妻:「今日の予定は午前中ホテル前のビーチでのんびりして、昼食はクーポンがあるからここでバイキングやし、その後はDFSに行ってあsdfghjk・・・・・」
食後のコーヒーを飲みながら本日の予定を妻が熱く語っています。

結局、海で遊べるのは午前中だけで、午後からは妻のショッピングに付き合わされるちゅうことです。あ~あ。一日中浜辺でのんびりと過ごしたい・・・・・。

あきあこ:「ご、午後からのショッピングやけど・・・・・ひ、一人のほうが、ゆ、ゆっくり、か、買い物できるんとちゃうか?」
妻:「買い物付き合って!」
私のささやかな抵抗も無残に砕けました・・・・・orz


と、いう訳で朝からホテル前のビーチに繰り出し、残っている魚の餌でシュノーケリングとウインドを楽しみました。


今回お世話になったホテルのビーチハウス

このホテル前のビーチ、人も少ない事もありとても綺麗で、魚の餌をばら撒くとマニャガハ島とまではいきませんが、いっぱい魚が寄ってきます。

妻は前日同様「あきあこ~~!魚一杯いるで~~!」「あきあこ~~!あsdfghjkl」って、私の名前を五月蝿いぐらい連呼してキャーキャーとはしゃいでいますが、私がソーセージを手の中で揉み解し、妻の周りにばら撒く涙ぐましい演出をしているのは言うまでもありません。

シュノーケリングの次は妻をボードの後ろに捕まらせて沖までウインドでお散歩。妻の身体か抵抗になって、ムチャクチャしんどいねんけど、「ウワァー、早い~~」とか言って喜んでるから、まぁ、ええか。

ほんまに優しい夫やな~。

今までいろいろあったし、これからもいろいろあるやろけど、無邪気にはしゃいでる妻の姿を見るのは嬉しいもんやで。一心不乱に「ナンミョ~ゲッゲツ狂~」ってやってるのは今でも気持ち悪いし、寝る前にやられた日にはその気にもなれへんけどな。

ヘェ?その気ってなんやって?

ス、ス、スペシャルでんがな!


まぁ、そんなことやあんなことをしながら午前中はビーチで過ごし、お昼はクーポンを使ってホテルのレストランでバイキング。朝はホテルの宿泊者しか利用してなかったけど、このホテルのバイキング、地元の人達にも人気があるようで、大賑わいでした。

料理の内容はなんやわからんけど(たぶんチャモロ料理?)骨付きのお肉をやわらかく煮込んであるのとか・・・・・。お肉を食べると鹿の出産が微妙に頭に浮ぶランチタイムでした。


妻:「あきあこ・・・・・ビーチでのんびりしたいのんとちゃう?」
食後のコーヒーを飲んでると妻の口から意外な言葉が・・・・・

つづく

おまけ
ずーっと、ブログを放置していたんやけど、コメントを書き込んでくださったみなさん、ブログをチェックしてくださってるみなさん。すんまへん。身の回りでいろんなことが起きまして。お返事は必ず書きます。たぶん。

今回、前書きで車買ったときの話を書いてますが、その後とんでもないことが起こりました。あれは車を買って2週間と3日、走行距離300キロちょっとの夜8時。私は仕事が休みで晩御飯の用意をして妻の帰宅を待っていると、電話が掛かってきました。

妻:「あ・き・あ・こ~~。事故にあいました~~」

と、いう訳でこのお話もつづく~~。

次回予告
いつまで、年末年始特別企画やねんって、突っ込まれそうなほど、旅行記が長引いていますが、次回で最終回。たぶん。メローな時と風が全開の最終話をお届けします。まだ書けてへんのやけど。

事故の詳細も書きます。現在示談中。

メローな時と風を求めて5

2006-01-05 13:35:16 | 読み物









はいはい、みなさん、↑ポチッとクリックしてね。



みなさ~ん、あけましておめでとうございます~。
お正月は楽しかったですか~。

え~、私達夫婦は結婚して初めて初詣へ行きました。しかも、神社です。創価妻ですからブツブツ言いながらの初詣やったんで楽しく~って感じやなかったんやけど・・・・・。

ヘェ?妻が何をウダウダ言ってたかって?

「何が祭ってある神社なんやろ~、キツネにとり付かれたらどうしよ~(怖)」「日本人はいろんな宗教をどったらこったらで・・・・・それは恥ずかしい事なんやで!」「これは宗教やない!私は心から拝まへん!」とか・・・・・。

今回の初詣は妻のほうから行こうと言いました。

テレビのニュースで初詣のことが放送されていて、私が、「あ~あ、楽しそうやな~、昔は家族で・・・・・」とか「昔付き合ってた彼女とは大晦日から・・・・・人がいっぱいいて楽しかったな~」とか「うちとこは一生あんなふうに初詣できひんねんやな~」とか嫌味をたっぷり言ったら、「私・・・・・行ってもいいけど・・・・・」とか言い出しました。

妻は毎年実家の両親と創価の初詣のような行事「新年なんとか会」って言うのに行ってたんやけど、今年は義母さんの体調が悪いらしく行かないことになったんで、その代りやったんやろかな~?

まぁ、ええか。近所の小さい神社やったから盛り上がりに欠けたけど、おみくじも一緒に引いたし、境内の出店で大判焼きも食べたし。

来年はもっとメジャーな神社に行って、心の底から楽しいと思えるような初詣にしようと願いつつ、本年もどうぞよろしくお願いします~。

それでは旅行記をどうぞ。

3日目~ 血のマニャガハ島

妻:「まだ、食べるのん!!」
あきあこ:「アッ!あと、サラダとフルーツだけ・・・・・アッ!味噌汁飲むのん、忘れた!」

朝のレストラン。お皿を手に立ち上がった私に対し、妻が昨日同様怒っていますが、気にせずに料理を取りに行きます。バイキングに行くと必ず全種全品食べないと気がすまない私です。

みなさんも、そうやんな~。

それに今日は・・・・・島へ行きます。島へ行って万が一遭難でもしたら・・・・・胃袋に蓄えた食糧が、生死をわける事だってあり得ます。うん、そうや!その為にも朝から必死になって食べてるんや。これは生きる為や。これから行くマニャガハ島で生き残るために・・・・・。

と、いう訳で本日は朝からマニャガハ島で~す。

ヘェ?人の遊びの話ばっかり読んでも、面白くないって?

ハハハ。私らは面白かったんですよ~。

何に金使ってるかわからんような宗教団体に募金して、「私らは平和に貢献してるのよ~」って、気持ち悪~い笑顔で自己満足するんやったら、旅行の一つでもしてきたほうがよっぽど自然な笑顔になれるで~。


ほんじゃあ、とっても綺麗なマニャガハ島のお話です。


ホテル前ビーチからはるか遠くに見えるマニャガハ島

マニャガハ島はサイパンの中心地ガラパン、マイクロビーチの沖合い2kmにある、サンゴ礁で囲まれた小さい島です。で、この島に行くにはツアーに申し込んで連れて行ってもらうんやけど、たいていのツアーはマイクロビーチから出発します。
(↑の写真に白い建物が建っている所が、ガラパン、マイクロビーチです。その沖にあるのがマニャガハ島です)

でも今回私らが怪しいチャモロ人・・・・・優しいチャモロ人に申し込んだツアーはホテル前ビーチから直接連れて行ってもらいます。その距離はマイクロビーチから行く距離の4倍。

で、バナナボート、シュノーケルツアー、シュノーケルセット、ビーチマット、ドリンク付きランチ、魚の餌、クーラーボックス全部込みで往復1人80ドルを65ドルにしてもらいました。

高いか安いかはようわからへんけど、他のツアーパンフを片手にディスカウントとランチを要求する妻に対して、優しいチャモロ人はケント・デリカットみたいな口調で
「ヒドイヨ~、アンマリダヨ~、ランチハカンベンシテヨ~」
って嘆いてはりました。確かに可哀想な気がしました。

シーズン中なら他のお客さんも一緒に行くんで儲かるやろけど、貸切やったからね。二人で130ドルやったら、スタッフの日当も出えへんって感じです。まぁ、ええか。


さて、約束の時間9時半にホテル前ビーチに下りると、スタッフの人らが既に準備して待ってくれてはりました。ボートに荷物を乗せ、私ら夫婦はバナナボートに乗っていざ出発!もちろん、貸切です。

ボートにはスタッフ2人。
優しいチャモロ人、もう1人の客引き、女性スタッフ、誰かわからんカメラマンの見送りを受け、ホテル前ビーチを後にしました。

運転手さんはただバナナボートを引っ張るだけやなくて、巧みに旋回して波を作り、バナナボートが波をこえるように遊ばせてくれます。運転してないスタッフの人は時々親指を立てたり、身体を傾けろ~みたいなジェスチャーをしてくれるんやけど・・・・・何の意味があるのかようわかりませんでした。でも、妻はキャーキャー言ってはしゃいでました。

かなり長時間バナナボートで遊んだ後ボートに乗り移って、今度はシュノーケルツアーです。マリンフィッシュがいっぱいいるポイントにボートを止めて、魚の餌が撒かれる中シュノーケルをつけて海に入ると・・・・・

ヒェ~~~~~、大げさやなくて魚で前が見えへんぐらい、魚いっぱいです。写真がないの残念です。コリャ~、面白いワ~。だいぶ前に沖縄で体験ダイビングはしたことあるけど、こんなにたくさん魚いてなかったで~。とにかく、青、黄、縞々のいかにも南国らしい魚がいっぱいでした。手をパーからグーにするだけで、魚が手掴み出来ます。

妻をビックリさせたろ~っと思って、青い魚を掴んで妻のほうに泳いで持っていくと・・・・・妻が溺れてるやん。

あきあこ:「どないしたんや~」
妻:「オェ~、ゴホッ~、ビズノブダ~(水飲んだ~)」
運動神経ないのわかってたけど、ドンくさいやっちゃな~。なんでライフジャケットつけて溺れるねん!

後で聞いた話やけど、妻はこのシュノーケルツアーの最中、何度も海水飲むわ、魚の餌落とすわで、ぜんぜん楽しめへんかったらしいです。で、なんで何度も海水を飲んだかは後でわかるんやけど。

で、私はシュノーケルツアーも充分堪能し、妻は充分海水飲んだんで、ボートに乗り換えていよいよマニャガハ島へ上陸です。

空からのマニャガハ島はここをクリック


マニャガハ島ビーチからサイパン島を見る

綺麗ですねー、マニャガハ島。

歩いて1周しても30分もかからへんぐらい小さな島です。入島料は1人5ドル。高いか安いかはわからへんけど、こんな小さな島にも水道、トイレ、ロッカー、レストラン、売店なんかが完備してあるし、グアムのココス島は入島料に2、30ドルぐらいしたと思うから、島の維持にもお金かかるんやろね。ここにも戦争当時に使われていた大砲とかが展示してありました。

私らは一番広い砂浜を前にした木陰にビーチマットを敷いて、持って来た魚の餌を手にシュノーケリング開始。シュノーケルツアーで見た場所ほどやないけど、魚がいっぱいいます。

で、妻は楽しんでいるかと言うと・・・・・足が付く所で溺れています。

妻:「オェ~、ゴボッ~、バタビズノブダ~(また、水飲んだ~)、これ(水中マスク)顔に合ってないねん!」
あきあこ:「(顔がマスクに合ってへんのんと違うか?)どれ~、見せてみ~、チョッと緩いかな~、これでどうや~」
妻:「あ~、もう大丈夫みたい~」

顔がマスクに合ってないんやなくて、単なる調整不足やと思ってましたが・・・・・

妻:「オェ~、ゴボッ~、バタビズノブダ~(また、水飲んだ~)・・・・・あきあこ!ぜんぜん合ってないやん!あsdfghjkl!」
また、私に責任なすりつけはじめました。

あきあこ:「アレッ?お、おかしいな~、チョッと見てあげるし、やってみ~」
で、妻がしているのを見てみると・・・・・

こいつ、アホか!シュノーケル口に咥えたまま潜ってるんやんけ!根本的に間違ってるんや。そりゃー、水飲むワ~。妻曰く、潜るもんやと思ってたそうです。

と、いう訳でみなさん、シュノーケルは正しく使って下さいね~。
シュノーケルの安全な使用方法はここをクリック

妻:「あきあこ~、こっちいっぱい魚いるで~」「あきあこ~、サメも泳いでるで~」「あきあこ~、あsdfghjkl」
正しい使い方を身につけた妻は、シュノーケルツアーで楽しめへんかったんを取り戻すように、はしゃぐ、はしゃぐ、はしゃぐ。

ソーセージを手の中で揉み解して、ばら撒くとそこら辺にいる色とりどりの魚がいっせいに集まってきます。口の尖った魚(サヨリ?)の大群が一斉に向ってくるとチョッと怖いぐらいです。それに、小さいですけどサメ(80センチぐらい)もウロチョロしてたりします。サメは自分の身体より大きいものは襲わへんそうやから、大丈夫やと思うけど・・・・・近くに来るとやっぱり怖い。

疲れては浜に上がり日焼け止めを塗りなおしたり、島内を散歩したり、ビーチマットにゴロント横になったり、ランチを食べたりしながら、二人でマニャガハの海を思う存分楽しみました。

ビーチマットに寝転び、青い空を見上げると、雲はゆっくりと流れ心地よい風が頬を撫でていきます。
あ~、メローやな~。

妻:「あきあこ~、もう一回行こ~!」
妻はシュノーケリングが気に入ったようです。迎えのボートが来るのは午後3時。

あきあこ:「ほんじゃあ~、最後にもう一回行こか~」
餌を手に取り再び妻と海に入った時、事件は起こりました。
(事件って言う程やないけど)

私は妻をビックリさせてやろうと餌で魚をおびき寄せ、手掴みで黒い魚を捕まえようとしたその時・・・・・

あきあこ:「痛っ!」
私の手の中で黒い魚が暴れ右手に激痛が走りました。どうやら魚のヒレか何かが私の右手を切り裂いたようで、何箇所も出血してます。傷は親指が一番深くてけっこう・・・・・痛いやんけ。

何の魚かわからへんし毒があったら怖いんで、とりあえず傷口を吸ってから、浜に上がってティッシュで止血。食後やった事もありなかなか血が止まらず、ティッシュから溢れた血が右手の肘を伝わり白い砂浜にポタポタこぼれ始めました。近くにいた人が「大丈夫ですか~」って声かけてくれるぐらい、見た感じは・・・・・けっこう大怪我に見えるようです。

指先を切っただけやし大したこと無いんやけど、せっかくやから・・・・・妻を驚かしたろ~!って直ぐアホなことを考えてしまう私です。

1人シュノーケリングしていた妻は、私がいないことに気付いたようで浜辺でキョロキョロしています。血だらけの右手を挙げ苦痛の表情を浮かべ妻をおびき寄せる私。

(早よ気付け~!他の人に見られて、かっこ悪いやんけ)

妻はようやく浜に上がっている私に気が付き歩いてきました。

妻:「どうしたん~、怪我したん~。ワァ~、私のズボン!汚れてるやん!!」
あきあこ:「アッ・・・・・ゴメン。チョッと魚捕まえようとしたら・・・・・怪我して・・・・・ティッシュ出す時に汚したみたいやな・・・・・チョッと切っただけやし・・・・・orz」
妻:「魚にイタズラするからや~。ドンクサ~。バンドエイドあるで~」
妻は驚きませんでした。反対に怒られてしもた~。クソ~ッ!

妻のええところやけど驚くほど用意がいいです。旅行に行く時は必ず救急セットを持参するんやけど、まさかマニャガハ島にまで持ってきているとは知りませんでした。とりあえず、消毒してバンドエイドで応急処置。迎えが来るまでその後もマニャガハの海を二人で堪能しました。

気のせいやと思うけど、私の周りを人懐っこく泳いでいる、小さいサメちゃんと何度か目が合いました。さすがに捕まえようって気はおきひんかったけど。

迎えのボートは予定より少し遅れて桟橋にやって来て、私達は綺麗で楽しくそしてチョッとだけ痛かったマニャガハ島を後にしました。


この日の予定も、もちろんこれだけでは終わりません。

ホテルに帰ってシャワーを浴び、向かいのショッピングセンターへウォータープルーフのバンドエイドを買いに行った後は・・・・・今日もDFSへお買い物。妻が言うには日替わりでお買い得品があるらしく、毎日覗かなければいけないそうです。ふ~ん、そんなもんなんや~。

あわただしくショッピングを終え一旦ホテルに帰り、その後サンセットを見ながら浜辺でディナーが楽しめるお店へ。


こんな雰囲気でディナー&バー&本人

レストランの名前忘れたけど、私達が泊まっているホテルよりさらに南にあり、日が暮れた後はテーブルに置いてあるローソクとステージの生演奏がいい雰囲気をかもしだしています。料理は妻が選んでくれたんやけど、なんやスパイシーなピリ辛料理が多かった気がします。


何料理かようわからんけど、お酒によく合います

このお店はローカルの人に評判がいいようで、私達が行ったときも日本人はいなく、チャモロ人のカップルで賑わっていました。お酒に弱い私は甘~いトロピカルカクテル2杯で完全に酔っ払い、トロピカルな3日目もこうして終わっていきました。


次回予告
まだ書けてまへん・・・・・

メローな時と風を求めて4

2005-12-25 18:52:49 | 読み物











一人ぼっちで寂しいイブを過ごした人も~、二人で素敵なイブを過ごした人も、家族でワイワイとイブを過ごした人も、「クリスマスなんて邪宗の行事よ!フンッ!」なんて言って「なんみょ~ゲゲッ狂~」ってお経歌いながら陰気臭いイブを過ごした学会員さんも・・・・・

メリー、メリークリスマス~

ヘェ?お前ところはどんなクリスマスやったかって??

ちゃ~~んと、ツリー飾ってチキン焼いてケーキ食べましたよ~ん。いつか必ず初詣かて二人で行って、鈴をガランガラン鳴らして手を叩いたるねん!

いまだ2日目~ 俺を舐めるな!

さてさて、DFSからようやくホテルに帰って来たのは、たぶん午後2時頃。

突然のスコールにみまわれながら、ホテルの前にあるファーストフード店(チキン屋さん)で遅い目のランチをとりました。ほんでやっと海に行けると思いきや隣にあるジョウテンショッピングセンターに強制連行されました。


激しいスコールのジョウテンショッピングセンター

とにかく買うもん無かっても、お店を見つけると入らな気がすまへんみたいやね、妻は。ここは、現地の人が訪れる大きなスーパーです。店に入ってすぐのところはチョコッとだけお土産とかも売ってるけど、衣類や食料や薬や生活雑貨や電化製品まで何でも揃ってます。

とりあえず、なんも買わへんのも悪いから、お水とマンゴネクターを購入。マンゴネクターはお土産にもお勧めです。
マンゴネクターの詳細はここをクリック


激しいスコールも止んだんでホテルに帰って、念入りに日焼け止めを塗って待ちに待ったビーチへ。ここワールドリゾートではパラソルもボンボンベッドも、シュノーケルセット、カヌー、ヨット(小さいやつ)、ウインドサーフィン等、全て無料で利用できます。

私はウインドサーフィンさえ出来ればええんやけど、残念ながらここはウインドサーフィンポイントではないねんね。無料の道具も初心者用のしか置いてません。ウインドする人はガラパン地区にあるマイクロビーチって言う所でやります。レンタルも充実しています。

で、私は今回の旅行でウインドの日を作ってくれ!って主張したかって言うと・・・・・主張しませんでした。何でかって言うとやね、ここサイパンで風の吹く季節って言うと乾季なんですよね。私達が行った時期は雨季から乾季に変わる時で、風が安定して吹いてへんのですわ。この時期に本格的にやろうと思ったらせめて一週間ぐらい無いとね。

それに一旦やりだすと海に出たっきりになってしまうやろから、妻をビーチに置いてきぼりにしてしまうんやね。なんて言っても新婚旅行のやり直しやから。今回はビーチでも妻サービスに徹することにしましてん。ウインドも教えて~って言ってたしね。優しい旦那やろ?

妻は私を気づかってくれて、「1時間ぐらい行ってきたら?」って言ってくれたんやけど、買い物やあるまいし1時間なんか蛇の生殺しみたいや。

さっそくビーチに出ると道具を借りに。

あきあこ:「すんませ~ん。ウインドの道具貸して下さい~」
ビーチハウスでチャモロ人のお兄さんに道具を借りに行きました。

チャモロ人:「エ~ッ、デキルノ~、ムツカシイヨ~、ダイジョウブ~」
あきあこ:「あ~ん、大丈夫ですよ~」
チャモロ人:「キョウカゼツヨイヨ~。オキニデタラダメダヨ」
(俺を舐めるな!元レーサーやぞ!こんなヒヨヒヨの風やったら、ずーっとバックで走ったるワ~)

妻にもチャモロ人にもええとこ見せたらなアカン。
(そんな、風吹いてへんのやけど)

あきあこ:「ほんなら、教えたげる前にチョッとだけ沖に出てくるな~」
妻:「うん、頑張ってな~」
(いや、頑張るほどのコンディションと違うんやけど)


私はボードにヒョイと飛び乗り、セールに風を入れ走り出しました。時々強い目の風が吹きますが、たいしたことありません。遊泳区域のロープが張ってあるのでこのまま走ったのでは、ボードの下に出っ張ってるフィンが引っかかります。風が強くて上級者用の道具に乗ってるんやったら、ジャンプして飛びこえるところやけど無理やな。

ここはチョッとかっこええスペシャルな技でも繰り出して、チャモロ人と妻を驚かしてやらな!

その名もノーズシンクジャイブ&テールファースト走法!

ヘェ?なんのこっちゃわからんって??ぜんさん、わかりますよね?

え~っと、自転車で例えると・・・・・普通に走ってて~、いきなり前輪に後ろ向きに乗って、前輪をロックさせて後輪を浮かせて180度方向を転換して、そのまま後輪を浮かせたまま逆走する・・・・・こんな感じの技です。はい。

私は10何年以上の時をへだてて、このス、ス、スペシャルな技を繰り出しました。
どや!決まったか!
ア、アレ?ドボン!ヒェ~~!

途中で足が滑ってぶざまな格好で海に落ちました。足が付く深さです。おまけに足の裏にやわらかい感触が伝わってきます・・・・・このやわらかい気持ち悪い感触は・・・・・水の透明度は抜群やけど、見いひんほうがええやろ。きっとやわらかい砂や・・・・・そういうことにしとこ~。
(最終日にこの辺りでシュノーケル使って遊んだんやけど・・・・・やっぱりナマコがいっぱいいました。ヒェ~~)

気を取り直して再び沖へボードを走らせます。


初公開!私です。ホテルの部屋から撮影

10年以上のブランクと体力の衰えは隠せません。初心者用の道具やし、風も弱いけど、私の頭の中にはメローなサザンとTUBEの曲が流れ始め・・・・・若き日の思い出が鮮やかによみがえってきます。

☆☆☆チョコッと回想☆☆☆
初めてウインドをしたその日から、私の人生は一変しました。乾いた砂に水が染み込んでいくようにウインドにのめり込み、長年続けた仕事を変わり、ウインド中心の生活が始りました。プロになれへんのはわかってたし、ウインドで生活できひんのもわかってたけど。

稼いだ金は全てガソリン代と道具代につぎ込み、車の中で寝た事も数知れず。初めてのレースで惨敗し一人泣いた日、台風の日に流され何時間も泳ぎ続けた日、練習中に骨折した肋骨は今も少し飛び出てるし、レースで強打した右足には今も傷跡が残ってる。

風が吹く限りいつも海にいてたな~。生活は苦しかったし、他人から見たら何やってんねんって思うかもしれんけど、あの時私は、いつまでも海にいたかったんや、風と戯れたかったんや。
☆☆☆回想おわり☆☆☆

いつまでもメローな気分に浸って妻をほっとくわけにもいかず、沖のほうに沈んでいる戦車を回航して直ぐにビーチに帰ってきましたが・・・・・やっぱり気持ちいいねん!このメローな時と風!私の周りだけ別の時間が流れてるみたいな気分になれますねん。帰りのロープ越えではもちろんスペシャルな技もバッチリ決まりました。


妻:「あきあこ~凄い~!うまいやん!」
チャモロ人:「オニイサン、スゴイウマイネ~」
チャイニーズ:「イマノ、スゴイヨ~、スキルアルネ~」
客が少ないので暇をもてあました、ビーチハウスのチャモロ人とチャイニーズも凄い凄いを連発してくれます。

あきあこ:「風も弱いし・・・・・たいしたことないですよ~」
と、言いつつも心の中で喜ぶ私。

妻:「私もやりたい~教えて~」
あきあこ:「よっしゃ!教えたるで~」
こうして妻にマンツーマンのウインドレッスン。風も水も温かいし「キャア~」って悲鳴をあげながら、バチャバチャ海に落ちても楽しそうでした。1時間ほど教えたけど・・・・・妻はドン臭いねんな~。

最後は妻をボードの後ろに腹這いに乗せて、沖のほうまでタンデム(二人乗り)セーリングしました。透明度が抜群なんで魚とかも見えるし、キャーキャーとはしゃいでます。


久しぶりのウインドやったんでさすがに疲れて、ビーチの木陰で休んでると、ビーチハウスの人とは別のチャモロ人が話しかけてきました。

謎のチャモロ人:「コンニチハ~。イツキタノ~」
妻:「昨日の夜です」
謎のチャモロ人:「キョウナニシタノ~?カンコウシタ~?アシタナニスルノ~?」
謎のチャモロ人はいろいろと話しかけてきます。笑顔で答える妻。適当に受け答えする私。

謎のチャモロ人:「アシタ、マニャガハ、イク?ジェットスキースル?バナナボートハドウ?サービススルヨ~」
妻:「え~、明日マニャガハ島へ行くんですけど~、まだ予約してないんですよ~、いくらですか~?」
謎のチャモロ人:「エ~ットネ~・・・・あsdfghjk」
妻:「じゃあ、明日9時30分でお願いします~」
あきあこ:「・・・・・・・」

商談成立・・・・・妻がマニャガハ島往復スポーツパッケージAを申し込みました。

マイクロビーチの沖にマニャガハ島って言う小さな島があって、そこに行く予定はしてたんやけど、普段は慎重な妻があっさり決めたんで、ビックリしました。嫌な予感がします。

ハァ?何で嫌な予感がするかって??

妻は自分で決めた後で必ず「あ~だ、こ~だ」と言って、後悔する人です。それだけやったらええのんやけど、その責任を必ず私に押し付ける人です。

で、謎のチャモロ人が立ち去った後でさっそく、ウダウダ言いはじめました。

妻:「このスポーツパッケージAはジェットスキーがついて、ランチ付きで・・・・・私ジェットスキーなんか、やりたくないのに~・・・・・ランチってどんなんやろ?変なんやったらどうしよ~・・・・・他の所は料金いくらぐらいなん?ほんまに安いのかな~・・・・・あきあこ!なんで止めてくれへんかったん!!」
やっぱりや。

あきあこ:「(お前が勝手に決めたんやんけ~)あ~ん、ゴメンゴメン。そやな~、一回部屋帰って他のパンフレットとかも見てから・・・・・嫌やったら、変更も出来るって言ってはったやん。な、そうしよ~」
怒らさない術は心得ています。はい。

結局、「決して割安や無いけど高くも無い」という結論になり、プラン変更とディスカウントしてもらうことで話がつきました。明日は朝からマニャガハ島です。ウダウダいいながらも、しぶしぶディスカウントに応じてくれた、謎のチャモロ人は一見怪しいけど、とてもいい人です。はい。


夕方までホテル前のビーチで遊んでいた私達は、部屋に帰ってシャワーを浴びさっぱり。ラナイでサンセットでも見ながらのんびりしたいところやけど、まだまだ妻の立てた予定は詰まっています。

まず、明日のマニャガハ島へ行く為に必要な買い物を、ショッピングセンターで済ませました。何が必要かって言うと、マリンシューズと魚の餌と水です。

マニャガハ島は珊瑚に囲まれているので裸足やと怪我するねんね。餌は魚のクセに安い魚肉ソーセージは食べへんって妻が主張したので、チキンの冷凍ソーセージを買いました。ほんまかいな。水はクーラーボックスに入る大きさのを2本。クーラーボックスも明日のパッケージについています。


ほんで買い物が終わったら、お次は「ガラパンストリートマーケット」です。
サイパンストリートマーケットの詳細はここをクリック

ガラパンまではタクシーを利用します。普通に使ったらお金かかるけど、ガラパンにあるDFSまでなら無料で行ってくれます。DFSが買い物客に代わってタクシー料金を払ってくれるんですね~。で、タクシーで御来店の私達は買い物するふりをして、別の出口から出て行くわけですね。

「ガラパンストリートマーケット」ちゅうのは、毎週木曜日の夜、サイパンの中心地ガラパンで屋台がいっぱい出て行われる夜店です。

日本の夜店のイメージは、なんや柄悪い兄ちゃんがたこ焼きやいてるの思い浮かべるけど、ここガラパンストリートマーケットに出店してるんは、ホテルのレストランとか有名な中華料理屋さんとかで、地元の人とかも大勢集まって大賑わいしています。

どの店も好きな料理を5種類~7種類ぐらい選べドリンク付きで5ドルぐらい。一通り見て回ってイタリアンと中華が美味しそうやったんで、二人別々に注文しようとしたんやけど、中華が一人では食べきれないぐらいの量やったから、二人で食べてイタリアンの店では食べませんでした。中華美味しかった~~。

デザートには焼きたてのアピギギちゅうのを食べました。笑福亭鶴瓶に似ている人が焼いている、チャモロ人が食べるデザートで、フルーツ味のお餅って感じです。焼きたてはここでしか食べられへんらしいですよ。


時々激しいスコールに見舞われましたが、ストリートマーケットを堪能した私達は・・・・・例によってお買い物です。アッチの店、コッチの店、またアッチの店、コッチの店と連れまわされつづけました。なんも買わへんのに女の人は疲れへんのかな~?

最近高騰して偽物まで出回っているボージョボー人形も、怪しい店で売ってたりします。「本物」ってダンボールの看板に書いてあったんで覗いてみると、「ホカノヒトニハ、イワナイデネ」とか言いながら、奥からボージョボー人形を持ってきました。看板出してるくせに、なんで他の人に言ったらあかんねん!

もともと買う気なんかないんやけど、値段を聞くと40ドルやて。どうみても5ドルぐらいの値打ちしかないんやけど。で、ディスカウント交渉すると下がるワ、下がるワ・・・・・半額以下になりました。もちろん、買っていません。

ツアコンのNさんの話によると、偽物と本物の見分け方は
本物=本体は木の実で出来ている。手や足は木の皮。
偽物=本体は木で木目があるのはあきらかに偽物。手や足は紐。
DFSの北側にある店は本物を扱っているけど、それ以外は怪しいらしいです。最近は精巧な偽物も出回ってるらしいけど。

ヘェ?私の持っているボージョボー人形は木目があるって??

そらぁ~、偽物や!偽もんに願いを込めたら、創価の彼氏ができるで~。


ところで、ガラパン地区はサイパンで唯一の繁華街なんやけど、客引きにはチョッと閉口します。妻と一緒に歩いていると「マッサージ、ドウデスカ?」とか「カンコクノ、ヤキニク、イカガデスカ?」とか。観光客より客引きのほうが多いです。で、妻がショッピングに夢中になって、私が一人にでもなろうものなら、「オニイサン、スケベ?」って寄ってきます。

誰がスケベじゃ、ゴラァ!
まぁ、確かにスケベなんやけど・・・・・。

客引きで一番しつこいのはチャイニーズでした。コリアンとチャモロとフィリピーナは断ると直ぐに引いてくれますが、チャイニーズだけはとことん食らいつてくるんで、昼間のマナーの悪いチャイニーズの事もあって、気分悪かったです。


で、妻と二人で客引きにあいながらもブラブラ歩いてると・・・・・フェンスに囲まれた空き地に鹿が飼われている場所がありました。ざーっと見ただけでも20頭ぐらいはいます。

そのうちの1頭がヨタヨタしています。ほんでよーくその鹿を見てみると、お尻に、な、なんと木の棒が突き刺さってるやんけ!それも二本も!昔、日本で矢ガモとか矢バトとかあったけど、サイパンで矢鹿に遭遇するとは。誰じゃ!こんなことしたんわ!なんちゅう可哀想なことするねん!

頭に一気に血が上りフェンスを駆け上がろうとした時に、もう一度よ~くその矢鹿を観察すると・・・・・お尻に突き刺さってるのんは木の棒やなくて、

あきあこ:「ウワァ~、足が出てる~!鹿の出産や~!」
妻:「ヒャー、凄い!」
まさか、サイパンの繁華街で鹿の出産を見れるとは思いませんでした。

私達が鹿の出産を見守っていると、さっき断ったばっかりのチャイニーズが近寄ってきて「マッサージドウデスカ?」ってまた声かけてきました。

マッサージなんかしてる場合か!このスットコドッコイ!

私はなんや興奮して
あきあこ:「見てみいな~!ほら!鹿の赤ちゃんが生まれるんやで~」
客引きチャイニーズ:「ウワー、ホント、スゴイケド・・・・・オニイサン、ニホンゴヘンダネ?」

関西弁や!まぁ、ええか。

あきあこ:「こんなん、見たことある?」
客引きチャイニーズ:「ハジメテダヨ~、アッ、チョットズツ、デテキタヨ~」
客引きチャイニーズも本来の職務を忘れて、鹿の出産に興奮しています。いつの間にか他の客引きチャイニーズも私達の回りに集まってきました。その数10人以上。

他の客引きチャイニーズ:「あsdfghjkl(興奮して中国語で)」
口々になんやら興奮した感じで話しています。鹿は横になったり立ち上がったりしながら出産を続け・・・・・15分ぐらいかけて出産。その瞬間、拍手と歓声が沸きあがりました。

新しい命の誕生に偶然居合わせた、私達日本人夫婦とチャイニーズの客引きの人達。なんやさっきは感じ悪い~と思ってたチャイニーズと握手もしたりして、その場にいた人達全員が笑顔を浮かべていました。

多くの人たちが亡くなった場所を訪れ、懐かしいメローな時と風にふれ、そして新しい生命の誕生に偶然遭遇した・・・・・そんなサイパンの一日もようやく終わろうとしています。

あきあこ:「そやけどなんで、こんな所に鹿がいるのん?」
客引きチャイニーズ:「チャモロジン、シカタベルヨ」
鹿はチャモロ人の食料やそうです。

2日目やっと終わり。3日目に続く。

次回予告
忍び寄る黒い影!
身体に走る激痛!
鮮血に染まる白い砂浜!
「・・・・・ち、血が止まらへん」
南の楽園が地獄に変わる?!

メローな時と風を求めて3

2005-12-21 17:41:18 | 読み物









はいはい、みなさん、↑ポチッとクリックしてね。


みなさ~ん、こんにちは~。
年末のあわただしい時期、ブログをお読み下さりありがとうございます。
如何お過ごしですか~?

ヘェ?あわただしい時期やから、あわただしくしてるって?

ごもっとも。

あわただしい時期ですけど、チョコッとお茶でも飲みながら旅行記でも読んで休憩して下さい。まぁ、いつものようにウダウダ書いているだけですけど。

それから、コメント書き込んでくださったみなさ~ん。ありがとうございます。時間が出来たらまたお返事書きますね~。今日は戦争の悲しいお話です。ではでは。


2日目~ 風も泣きますバンザイクリフ

バンザイクリフ・・・・・悲しい名前ですね。中上級者のダイビングスポットらしいです。サイパンの詳しい歴史は省略します。ネットで検索したらいっぱい出てくるしね。

私は今回のサイパン旅行を決めたとき、ここだけは絶対に訪れたいと思っていました。
61年前、米軍に追い詰められ北上して行った民間人や軍人達。この断崖絶壁から飛び降りた人たちは、その時何を思ったんやろ?何を考えて飛び降りたんやろ?
その名のとおり「天皇陛下バンザイ」って叫んで飛び降りた人もいたやろし、この海の遥か遠くの故郷、日本に住んでいる肉親のことを思い飛び降りた人もいたやろね。


  どんな気持ちで波間に消えた
  時代は遠くはなれても
  なんでむなしく忘らりよか
  風も泣きますバンザイクリフ(慰霊碑の原文)

絶壁の上には数々の慰霊碑が立っています。私は時間の許す限り一つずつ見て回り写真に収めました。

妻:「あきあこ、こんな所で写真撮らへんほうが、ええのんと違うのん?」
あきあこ:「なんでや」
妻:「人がいっぱい死なはったんやろ~、なんか写ってたら嫌やん」
あきあこ:「あのな~・・・・・(まぁ、ええか)」

妻はあまり歴史を知りません。って言うか、平和の団体に所属していても興味ないみたいです。昔日本がサイパンを統治していた事も、戦争で玉砕したことも。バンザイクリフの事も今回の旅行で知ったんやて。

死者に対して失礼やろ~って意味やなくて、霊的なものが気持ち悪いようです。

昔、この辺りは草木が覆い茂る場所やったそうですが、今は展望台が作られ観光スポットになっています。大勢の観光客が訪れています。慰霊碑をバックに・・・・・慰霊碑に足を乗せ・・・・・慰霊碑に登ってタバコを咥え記念撮影をしている人達もいます。話し声を聞くと・・・・・チャイニーズ。今の時期、訪れる観光客は日本人よりコリアン、チャイニーズのほうが多いみたいやな。

何ヶ月か前にニュースにもなったんやけど、慰霊碑にガムがべったりと貼り付けられてたり、悪口が書かれていた事があったらしいです。マナーの悪いのは一部の人達だけやろし、お互い思うこともあるやろけど・・・・・気分悪いです。

出発時間が押し迫ってきました。
(また、サイパンに来ることがあったら必ず来るで~。忘れへんからね~)
私はそんな事を考え、後ろ髪を引かれる思いでバスに乗り込みました。


続いて訪れたのは「ラストコマンドポスト」です。


サイパン旧日本軍最後の司令部、ラストコマンドポスト
手前には2基の高射砲が設置されている

写真ではわかりにくいやろけど、中央の大きな岩の中がくり抜いてあって、中に入れるようになっています。階段登っている人見えますよね。銃弾や砲弾の後が無数にありました。1944年7月7日(6日?)、斉藤陸軍中将・南雲海軍中将が自決し、サイパンは陥落、戦闘は終結しました・・・・・って、書きたいところやけど、現実の戦争はそうやないですね。

記録によるとここサイパンで米軍による日本人掃討作戦は、1945年9月に終了しているようです。サイパン陥落から1年以上も後ですね。最後は玉砕戦やったから残兵と共に数多くの民間人が槍を手に、米軍の雨あられのような銃弾の中に向っていったり(バンザイ突撃)、ジャングルに入ってゲリラ戦を展開したり。以前、満州の話でも書いたように、1945年8月15日以降も戦争は続いていたんです。

この辺一帯も当時は草木が覆い茂る場所やったけど、今は綺麗に整備されていて芝生が敷き詰められ、旧日本軍が使用していた高射砲なんかが展示してあります。が、これらの高射砲はジャングルの中から掘り出して観光用に設置したらしいです。

上陸して進軍するアメリカ軍には、この高射砲もあまり役に立たなかったようで、大砲の先が裂けているものもありました。何で裂けてるかって言うと、陸上から迫り来る米軍に対して高射砲を水平に向け、砲弾の爆発するタイミングを早めた結果、砲内で暴発したからやそうです。



ラストコマンドポストから見上げたスーサイドクリフ

断崖絶壁のこの場所もバンザイクリフと同様自決の崖です。海沿いを北上した人達がバンザイクリフから飛び降り、山側を北上した人達はこのスーサイドクリフから飛び降りました。

バンザイクリフから飛び降りた人の中には、米軍に救助された人もいますが、このスーサイドクリフから飛び降りた人は、一人として助かった人はいないそうです。また中央に見える大きな穴の中は洞窟になっていますが、その中に非難していた多数の子供達も砲弾で全員亡くなったそうです。この付近一帯のジャングルには今も多数の遺骨が回収されないまま散乱しているそうです。



ラストコマンドポストに設置された旧日本軍戦車

今回の半日観光でもっとも印象に残ったのがこの戦車です。バンザイクリフ、スーサイドクリフ、ラストコマンドポストの事は事前に知っていましたが、この戦車の事をツアコンのNさんが詳しく教えてくれはったので少し解説。

日本の戦車は米軍のものとは違い鉄板も薄く攻撃には弱いそうです。また、ジャングルの中では役に立つことが無かったらしいです。写真では大きさわかりにくいですが、乗用車ぐらいの大きさしかありません。中は凄く狭く三人乗りやそうです。

サイパンにいた日本兵の中には旧満州から出兵された方もおられて、この戦車もかっては旧満州で活躍していたそうです。旧満州は私の亡き父が従軍していた場所です。

(父はこの戦車に触れたことがあったやろか?)

私はなんや久しぶりに父に会えたような気がしたんで、集合時間までこの戦車の近くにたたずみ、何度も手で擦りつづけました。


実はこのラストコマンドポストの中で、チョッとしたトラブルがありました。戦争の悲惨な話を語ってくれるNさんの話を聞きながら、妻がデジカメで写真を撮っていると・・・・・

妻:「カメラが動かへん?あきあこ~、やっぱりこんなとこで写真とったからかな~」
あきあこ:「シーッ!話してはるやろ!」
霊とかの存在を異様に気にしている妻の情けない声を制止しました。
これやから宗教馬鹿は困るんや。場の雰囲気を読め!

デジカメがフリーズしてるだけです。電源ボタン長押しでもOFFに出来ひんから、バッテリーを外して、再投入して一件落着。


ラストコマンドポストを後にした私達は、バードアイランドやローカルの人が集まる綺麗なビーチ(たぶんパウパウビーチ)、シュガーキングパークへ。


バードアイランド

パウパウビーチではツアコンのNさんと、海を見ながら10分ほどお話をしました。Nさんはサイパンがかなり長いらしく早く帰りたいと嘆いていました。人にもよるらしいけど自分にはあわないそうです。断水、停電は当たり前で日本のような生活とは程遠いからだと。少し安いホテルだと断水や停電もあるらしいです。

それから、ノースウエストの破綻、大規模なリストラで、本来航空会社がしていたような業務を、旅行会社がやらなければいけなくなったとか、JALが撤退したので(定期便がなくなりました)現地駐在員の数も減らされて~とか、けっこう大変みたいですね~。

そうは言うもののNさん、現地のチャモロ人(一般人)にも人気があるようで、行く先々で水とかジュースとか貰ったり、ドリンク売り場の店員さんがいなければ急きょ店員さんになり代わりドリンクを売ったりとかして、じゅうぶん現地に溶け込んではりました。頑張れNさん。


シュガーキングパークの中にはサイパン神社って言うのがあります。
漢字で書くと「彩帆神社」です。


現在のサイパン神社

昔のサイパン神社の写真はここをクリック

サイパン神社は1944年に戦争で炎上しましたが、1983年に北マリアナ連邦の繁栄と平和、日本国との親善友好を願って再建されました。昔の写真を見てもらうとわかりますけど、現在のは神社らしくないですね。

日本統治時代は神主さんもいて日本人も沢山住んでいたから賑わってたらしいけど、現在は神主さんも住んでないただの慰霊地のような感じです。戦前から残るものには例のごとく銃弾の後が多数残っています。

で、神社といえば・・・・・嫌そうな雰囲気をかもしだしている人が、観光客に混じって一人います。妻です。

妻:「あきあこ~、一人で行って来て~。私この辺で待ってるわ~」
あきあこ:「そうか~、ほんなら日陰で待っときや~」
妻:「あ~っ、写真、変なとこ撮ったらアカンで~」
あきあこ:「・・・・・」

辺りは芝生が敷き詰められた公園やん。こんなとこまで来て創価を引きずらんでもええのに~。私は他の人らと神社らしき場所を見学し、当時の人達の事を考えながら、カメラのシャッターを押し続けました。


シュガーキングパーク、サイパン神社を後にした私達は最後の観光地・・・・・って言うか、このツアーが無料になる為には行かなくてはいけない場所・・・・・DFSに強制連行されました。ほんでお昼頃にツアーは現地解散です。

Nさん、ありがとうございました。

もちろん、妻は店内に踏み込んだとたん、目の色が変わっています。私は・・・・・退屈しています。アッチ行って、コッチ行って、アレ見て、コレ見て・・・・・1時間後ブランド物お買い上げしました。

妻のような人がいるから島内半日観光が無料になります。ありがとうございます。

しかし、女性の買い物に対する執念は凄まじいですね。お買い上げ後も一向に店を出る気配を見せまへん。

あきあこ:「あ~、そろそろお腹減ってへんか~?ビ、ビーチでゆっくりしいひん?アッ!マクドでハンバーガーでも買ってビーチで食べよ~、うん、そうしよう!」
妻:「もう一回ヴィトン見てくるわ~」
あきあこ:「・・・・・」
無視されました・・・・・orz

早く海に行きたいねんけど。
早くメローな気分に浸らせてくれ!


あ~あ、またウダウダ書いたんで予告した半分も書けへんかったな~。
と、いう訳で~

つづく

次回予告
ス、ス、スペシャル!
すべて見せます?!マル秘あきあこ画像!
謎のチャモロ人登場
お、お尻に棒が二本も突き刺さって?!
怪しいボージョボー



おまけ
宗教嫌いのアンチ創価らしい話もチョコッとだけしときましょか~。

今回の半日観光で、一部チャイニーズの不快な行動が目立ちました。韓国の人らはそんなことなかったです。まぁ、天安門事件以来、反日教育も激しかったみたいやし、彼らにしてみたら連合軍の戦勝地なんやろから、凱旋観光みたいなかんじなんやろね。

で、私が一番憤りって言うか不快ちゅうか違和感を感じたんは、バンザイクリフやラストコマンドポストでポツリポツリと漏らした妻の言葉。

「この人らの運命やったんやな~」
「こういう宿命の下に生まれてきはってんな~」

以前から妻や義母は私の亡くなった父母を含め、人の死を語るときに「運命」とか「宿命」とかいった言葉をよく使います。妻や義母にしてみたら悪気があって言ってる訳でもなく、「きのどくやったな~」ぐらいの意味合いで言ってるんやと思うけど。たぶん。

当事者や本人が身内の死を現実のものとして受け入れる為とかに言うんやったら、なんら違和感をもたへん。けど、他人の死を語るときに「運命」とか「宿命」とか言った言葉を使い、それがこの世の真理やとか事実やとか平然と言い切ってしまうことに、違和感を感じてしまう。

まるで亡くなった人たちが、生まれながらにして本人の意思や周りの状況に関係なく決まりきった人生を歩んでいる、神や仏の意思で決められた人生を送っているとでも言いたげに聞こえてしまうんやね。

このサイパンの地で亡くなった人達、自決した人も敵も味方も強制的に戦場に駆り立てられた人達も、それぞれの立場でみんな必死に人生を生きてはったと思う。ある人は郷里の父母や我が子を思い、またある人は目の前の我が子を思い。どんな気持ちで最後を迎えはったんやろ?

人生なんて自分の思うように生きられへん事も多いやろ。特に、あの時代、あの地で無念な最後を迎えた方々なんてほとんどそうやろね。でも「運命」とか「宿命」とかの言葉を使って人の死を語るやなんて、私にはあまりにも軽々しい言葉に思えてならへん。

メローな時と風を求めて2

2005-12-16 17:45:20 | 読み物









はいはい、みなさん、↑ポチッとクリックしてね。



2日目~ 我らサイパンを北上する

ノースウエスト何便やったか忘れたけど、私達を乗せた飛行機は乱気流に巻き込まれる事もなく、順調に飛び続けました。貧乏人の私らはもちろんエコノミーです。まぁ、小さい飛行機なんでファーストクラスなんてあらへんし、ビジネスクラスも座席がチョコッと広いだけやったけど・・・・・と、強がってみる。

機内サービスは最初から期待してへんかったけど、意外にも普通でした。フライトアテンダントさんは綺麗な人いたし(東南アジア系の人が顔が小さくて可愛かった。日本人はツンツンして愛想悪かったけど)機内食の鳥の照り焼き弁当は美味しかったし、機内映画は公開前の「Mr.& Mrs.スミス」を吹き替え版で見られたので得した気分やね。飛行機が到着したんで最後のええところだけ見れへんかったんやけど。ノースウエスト頑張れ!

たぶん、現地時間午前1時過ぎ、結局飛行機は予定より少し早く到着して、入国審査も問題なく通過、空港を一歩出るとそこには素晴らしい・・・・・真夜中やから風景もクソもあったもんやないです。

しかし、なんともいえない温度と湿度、生暖かい風、一見愛想悪そうやけど人柄がいいチャモロ人・・・・・懐かしい、やっと到着したって言うより、俺は帰って来たぞ!メローな時と風がある場所へ。
(注意:私も妻もサイパンは始めてです)

ようこそ!サイパンへ。

空港で出迎えてくれたツアコンさんの案内でバスに乗り込みホテルへ直行。こういうところはツアーのええところやね。マウイにウインド修行行ってた時なんて、全部個人手配やったから、乗り継ぎ案内も出迎えもあらへんし、空港からコンドミニアムまでは自分でレンタカー借りて運転していかなあかんし、旅行代金かて割高やしね。

今回泊まったホテルはサイパンの中心地ガラパンよりバスで南に10分ぐらいのところに位置する、「サイパンワールドリゾート」って言う所ですねん。

ビーチから見たサイパンワールドリゾート

名前忘れたけど、もともと日系ホテルやったんが、現在は韓国系の企業が経営していて今の名前に変わりました。

日本人もよく知っているサイパン第一ホテルも、現在は中国系やったか韓国系やったか忘れたけど売却したみたいで、名前が変わっています(旅行社のパンフは第一ホテルのままです)日航サイパンも現在セール中でお買い得らしいですよ~。サイパンのおみやげにいかがですか~。

話はサイパンワールドリゾートにもどして。
このホテルは現在凄く大きなウォーターパークを建設中で、2005年11月に完成予定やったんやけど、そんなんメローな時間が流れているサイパンで予定通り完成するわけがありまへん。2006年2月完成予定に変更されたみたいやけど・・・・・2月に完成するとは思えへん工事状況でした。

で、なんで今回こんな工事中のしかも中心地から離れた所にしたかって言うとやね、安かったんですわ。宿泊中は朝食がついていて昼食も1食付いていたって言うのが最大の理由です。工事中って言っても工事現場は完全に仕切られていて騒音もなく、おまけに海も綺麗なんですわ、ガラパン地区にあるマイクロビーチっていうところより。


部屋から見たビーチ

それにホテルの前には大きなジョーテンショッピングセンターって言うのもあるし、バスはもちろんのこと、タクシーもうまいこと使ったら無料やしね。

ハァ?タクシーがなんで無料なんやて??

あ~ん、その説明はまた別の機会に。

ちなみに、このホテル前のビーチはランディングビーチって言います。なにがランディングしたかって言うと、第二次世界大戦でアメリカ軍が上陸した場所なんですわ。

あっ、ホテルの紹介だけで、またウダウダと書いてしもた。

え~っと、ホテルに到着したんは夜中の2時半ぐらい。たぶん。とりあえずスケジュールいっぱいの翌日に備えて、荷物を適当にクローゼットに投げ入れ、目覚ましセットして即寝ました。


で、こっからが本当の2日目でっせ。

どんなに寝不足でも遊びに行くと目覚めはいいですね~。朝食は7時からやったんで6時半に起きて、即行シャワー浴びて私は準備OK。ほんで、妻は、って言うと・・・・・何で私より早よ起きてシャワー浴びてるのにまだ準備できてへんねん!今日のスケジュール決めたんは妻やで~。朝飯食いに行くぐらいで化粧なんかすんなよ~。

女性は準備に時間がかかりますね~。まぁ、ええか。

妻の準備が出来るまでのんびりとラナイでタバコを吸いながら海を眺めてました。ラナイって言うのはハワイ語やから、ここサイパンではラナイやなくてベランダやね。でも南の島ではハワイと違っても、ベランダって言うよりラナイって言葉の響きのほうがええな~。そのほうがメローな気分になれますやろ?

まぁ、そんなことどっちでもええねんけど。

さて、妻の準備が出来たんで7時半ぐらいに1階のレストランへ。もちろんバイキングスタイルで食べ放題。

まずはテーブルについて、すきっ腹にグァバジュースとマンゴジュースをコップ一杯づつ飲み干し、戦闘体制・・・・・ちゃうちゃう、お皿に料理を盛るわ盛るわ。喰うわ喰うわ。

妻:「あきあこ、まだ食べるのん!」
って、妻が怒ってますけど気にしません。旅行に来た時ぐらい腹いっぱい喰わせてくれ~。日頃からダイエットって口うるさい妻も、なんやかんや言いながら結構食べてます。しかし、なんで旅行に行くと朝食ってこんなに美味しいんやろね~。普段の朝食の3倍ぐらいは食べました。

写真撮るの忘れたけど、まぁメニューはだいたいどこのホテルでも同じような内容やと思います。ご飯に味噌汁、お漬物、納豆とかもありましたけど、日本食は少なかったです。鳥手羽のピリカラから揚げ、麻婆茄子みたいなやつとか、朝からけっこう濃~いものも食べました。

で、満腹になったところでコーヒーを飲みながら辺りを見渡すと・・・・・・なんか雰囲気が・・・・・今まで海外で感じたことないような雰囲気??

私が今まで行った海外旅行はビーチリゾートばっかりです。東洋人といえば日本人でした。10年以上前にグァムへ行った時も日本人ばかりやったけど、ここワールドリゾートでは、チャイニーズとコリアンに囲まれていました。

中国6、韓国3、日本1って割合です。ほんで昔は日本人の目から見て、日本人のマナーって悪いな~って思ってたんやけど、今回はホテルやビーチ、観光地で一部の中国人のマナーの悪さが目に付くことが多かったです。

レストランでも禁煙席でプカプカタバコを吸うのは当たり前、お皿を灰皿代わりに使い、咥えタバコで歩き回り、手掴みでフルーツをとってそのまま歩きながら食べたり・・・・・。さすがに咥えタバコの歩き回りチャイニーズはホテルマンに注意されてましたけど。その他にもゴミのポイ捨てとか、かなり目に付くことがありました。

それに比べ日本人・・・・・マナー良くなりましたね~。バブルの頃とエライ違いですわ。

ウハァ!まだ2日目の朝やのに、こんな長文になってしもたな~。この旅行記終わるんやろか。

まぁ、朝ごはんの話はコレぐらいにして、次いこか~。


部屋に帰ってしばらくラナイでのんびりしていました。目の前に広がる青い空と青い海、この、メローな時間がいいんですが・・・・・妻も一緒にのんびりしています。なんか嫌な予感がします。

ヘェ?なんで嫌な予感がするかって?

この日は朝から島内半日観光を申し込んでいます。もちろん私は準備できています。直ぐにでも出られます。時間待ちです。

で、妻ものんびりしています。

9時にはバスがホテル前に迎えに来ます。10分前には集合してね~ってツアコンの人から言われてました。時間は8時45分を過ぎています。

あきあこ:「そろそろ準備したほうがええのんと違うか~」
妻:「あきあこは準備できたん?」
あきあこ:「直ぐにでも出られるけど~、○○(妻の名前)は?」
妻:「服・・・・・何着て行こかな~・・・・・日焼け止めも塗らなアカンな~」
あきあこ:「・・・・・・」

と、いう訳で、例のごとくロビーに下りたときは9時過ぎ。既にバスが到着していてツアコンの人が探していました。

妻:「なんで、もっと早く言ってくれへんのん!」
あきあこ:「・・・・・」
他のお客さん、すんまへん。

バスはそれぞれのホテルを回ってお客さんを拾い、島内半日観光へ出発です。無料です。楽しみにしていました。どうしても行きたい所があったんです。

案内は某大手旅行会社の現地駐在員で、歳は30歳ぐらいの日本人の男性Nさんです。Nさんはもうサイパン駐在が長いらしく、真っ黒に日焼けした日系チャモロ人みたいな雰囲気をかもしだしてる人で、時々噛むことがありましたけど、ガイドも絵になってます。

バスは左手に海を見ながらビーチロードを走り、北へ北へと北上していきます。サイパンの観光って言えば・・・・・日本近代史に詳しい方は、バスがどこに向っているかわかりますよね。

ツアコンのNさんがサイパンの概要を面白おかしく、一般の旅行ガイドに載ってない話も交えて話してくれはったので、一つ二つご紹介。

サイパンのゴミ問題。
サイパンのゴミは分別していません。なんでもかんでもひっくるめて集めて・・・・・なんと全部埋めているそうです。途中で
「あそこに見える小さい山のような丘はゴミの山なんです~」
って教えてもらいました。

Nさんは話をするときに、クイズ形式でお客さんに問いかけます。

Nさん:「みなさん、サイパンってどこの国か知ってますか~?」
あきあこ、妻:「は~い」
元気な声で手を上げているのは、私達だけです。最初に私が大声で答えました。

あきあこ:「アメリカ合衆国!」
堂々と大声で答えました。
Nさん:「アメリカ合衆国だと思う人、手を上げて下さい~」
バスの中のお客さんは半分ぐらい手を上げてます。妻はなぜか手を下ろしました。

Nさん:「それじゃあ、手を上げなかった人、どこの国だと思いますか~?」
妻:「は~い」
元気良く手を上げているのは妻だけです。今度は妻が答えました。

妻:「北マリアナ連邦」
Nさん:「正解です!正確な名称を言えた人は、この仕事して初めてで~す」
ドヘッ、恥かきました~~。車内はシーンとしています。
そやけど正確な名称言えた人が初めてやって言うのも、嘘のような気がする。Nさんの気づかいや。きっとそうや。たぶん・・・・・orz

北マリアナ連邦。軍事と外交はアメリカ合衆国が行っていますけど、政治や経済は独立しているんですね~。ロタ島、テニアン島も北マリアナ連邦です。グアム島は同じミクロネシアですがアメリカ領なんやて。知らんかった。全部アメリカ領やと思ってました~。

Nさんのクイズ形式のガイドが続きます。

Nさん:「サイパンに信号機いくつあるかわかる人~?」
あきあこ、妻:「は~い」
相変わらず大声で手を上げているのは、私達だけです。もちろん、信号機がいくつあるか(何箇所?)なんて知りません。私が目で”当ててくれ~!”って、Nさんに訴えたら、Nさんは再び当ててくれました。今度こそ決めてやる!

あきあこ:「20シグナル!で~す」
バスの中がシーンとしてます。す、すべった・・・・・orz

Nさん:「おしい~、正解は19”シグナル”で~す。え~っ、サイパンでは信号機の数を”シグナル”って数えま・・・・・数えません、数えません!」
大阪出身Nさんのナイスフォローで車内からはオ~とかクスって感じの笑い声が聞こえました。やっぱり関西人は話しわかるな~。だんだん車内が和んできました。

Nさん:「それじゃあ~、サイパンには何人ぐらい日本人が住んでいるでしょうか?」
あきあこ、妻、その他何人か:「は~い」
Nさんを中心として少しずつバスの中が盛り上がってきました。

正解は・・・・・忘れました。1000人か2000人かそんなぐらいやったと思います。ちなみに、このとき当てられたら「1000ジャポン」って答えるつもりやったんやけど、当てられへんかった。くだらんシャレも3回続けたら笑いがとれるちゅうのは、関西の小学校で必ず教えてくれます。

ヘェ?そんなこと教えてへんって??

お、おかしいな・・・・・ね、年代が違うんかな~。まぁ、ええやん。


私達を乗せたバスはこんなふうに楽しみながら、北へ北へと北上していきます。ようやく最初の目的地に到着しました。今から61年前、このサイパン島を北へ北へと北上した人達がたどり着いた場所、風も泣きます「バンザイクリフ」へ。


バンザイクリフ

つづく

次回予告

サイパンで創価に遭遇?
メローな気分に浸らせて!
謎のチャモロ人登場
お、お尻に棒が突き刺さって?!
二人にいったい何が!!

メローな時と風を求めて

2005-12-12 20:25:46 | 読み物









はいはい、みなさん、↑ポチッとクリックしてね。



プロローグ

午後2時50分。
家の近くのバス停まで徒歩1分。JR○○駅行きバスの出発時刻は午後3時ちょうど。バスは1時間に1本しかない。

妻:「ちょっとは手伝ってえな~・・・・・も~、アレ入れたか~・・・・・あきあこは忘れもんないの~・・・・・アッ!あきあこのスーツケースに私のコレ入れて!」
時間が押し迫ってきても、いまだに用意の出来ていない妻のイライラが、ピークに達しています。

私は時間に対していつも余裕を持って行動します。仕事にしても友人との待ち合わせにしても電車やバスの時間も。今回の旅行の準備も前日に終え、出発1時間前にはのんびりとコーヒーを飲みながら時間をつぶしていました。

しかし妻は・・・・・前の日にちゃんと用意しとけよ~~!いつも出かける直前にバタバタしてるわ。当たり前やけど「早くしろや~」とか言うと余計に妻はイライラするから、「早く」って言葉は禁句です。ここは一つ大人の対応でやさしく・・・・・。

あきあこ:「スーツケースの鍵閉めるけど他に入れるもん無いか~?」
(このセリフ何回言ったやろ?)
妻:「エ~ッともう大丈夫やけど・・・・・」


午後2時57分。
あきあこ:「ほんなら、行こか~、もう時間無いで~」
妻:「戸締りしたか?火の元確認したか?電気は・・・・・」

(そんなもん30分前にとっくに終わってるんじゃ~!誰を待ってるかわかってんのんか~!!)

あきあこ:「もう、全部確認したで~」


午後2時58分。
妻は仏壇に手を合わせています。
早くせえよ~!10分前には家出るようにしようって言ってたのに、やっぱりこれや。

バスの時間がせまって来て私も次第にイライラしてきました。妻のスーツケースと私のスーツケースを両手に抱え玄関の外に運び、バス停まで走る準備を整えました。


午後・・・・・限りなく3時に近い!
妻:「私のスニーカーは、ええと・・・・・このパンツにこのスニーカーって変なことないかな~?あってる?」

(そんなもんどうでもええのや!!早くせんかい!)
あきあこ:「うん、大丈夫やで~、時間ないから走るで~」

両手にスーツケースを持ち、バス停までダッシュする私、それに続く身軽な妻。

午後・・・・・とっくに3時過ぎてる
道を曲がってバス停を見ると・・・・・バ、バスもう来てるやんけ!

身軽な妻はバスに手を振りながら私を追い抜いて、一足先にバスに飛び乗りました。
(ローカルなバスやから、手を上げるとチョッとぐらい待ってくれはるねん)

両手に抱えたスーツケースが足にゴンゴン当たって痛いけど、必死に走る私。

妻:「あきあこ~~~~、早く~~~~」

(なんでやねん!)


と、いう訳で・・・・・ジャーン!!

サイパン マニャガハ島ビーチ

みなさ~ん、こんにちは~、お久しぶりです~。行ってきました、楽しんできました、遊んできました、南の島、サイパン。

年末年始特別企画として、何回かにわけてサイパン旅行記をお送りしますね~。


1日目~ いざ出発

出かける間際になってバタバタするのは毎度の事。
結婚式を兼ねた新婚旅行では喧嘩ばっかりしてたんで、今回は新婚旅行のやり直しをしよ~って、だいぶ前から提案してたんやけど、ようやく実現しました。そやけど、妻は結婚当初から時間に余裕のない行動、ぜんぜん変わってへんな~。まぁ、ええか。

私達を乗せたバスは何事もなくJR○○駅に到着。駅前の切符屋さんで関空までの往復得々切符を買って、電車の待ち時間を利用してロッテリアで遅い目の昼食をとったのも予定通り。

今回の旅行スケジュールのほとんどは妻が決めました。え~、私はどっちかというと、何でもかんでも決めていく旅行は好きやないし、出来ればボーっとした時間を過ごしたいな~って思ってるんやけど、1人で行くんと違うし、日程も少ないから、まぁ、しゃあないか。

予定通り、出発の2時間前には関西国際空港に到着。手続きを済ませて空港内で時間をつぶし・・・・・時間をもてあましました。

ところで、今回は利用した飛行機はノースウエストなんやけど、ご存知のとおりデルタ航空と一緒で経営破綻しました。そやけど、ちゃんと飛行機は飛んでます。現在は連邦裁判所の管轄下で経営再建を図ってるらしいです。で、ガイドさんの話を聞くところによると、結構大変ならしいですよ~、働いている人らは。まぁ、その話も旅行記の中でボチボチ書けたらええかな。

で、私達旅行者には経営破綻した影響もなく、出発30分前に搭乗したんやけど・・・・・エッ??国内線??って思うぐらい小さい飛行機でした。今までそんなあっちこっち海外旅行に行ったわけちゃうけど、国際線の飛行機でこんな小さい飛行機はじめてやで。まぁ、空席だらけのジャンボ飛ばすと赤字になるやろから、しゃあないか。

それから、例のテロ以来アメリカの飛行機は、チェックがかなり厳しいですねん。私達は見るからに善人の顔してるんで(誰じゃ!プッって笑ったん!)預ける荷物はフリーパスやったけど(行きだけやったけど、こんなんでええのやろか?)、他の人は結構スーツケースを念入りにチェックされてました。

特にチェックの時からずーっと一緒やった、日本人なんやけど見るからにアラブ系の顔した人(童顔のフセインって感じの顔)なんて、通常のスーツケース検査や手荷物検査や身体検査はもちろんのこと、搭乗ゲートから飛行機に乗る通路内でも呼び止められて、摺ガラスのつい立ての向こう側で、再検査されてはりました。

大柄なこの男の人、慣れっこになってるのか、つい立から飛び出た顔には「やれやれ」って感じで、同行の人に苦笑してはりました。たぶんこの童顔のフセインさんは、飛行機乗るたびに毎回チャック厳しいねんやろね。

あっ、タイトルに書いてある「メロー」って言葉・・・・・あまり馴染みない言葉ですね。今まで記事に何回か書いてるけど、私は元アマチュアのウインドサーファーです。たいした成績は残してないへタレやけど、レースにも何回か出場してますねん。で、現役時代にはウインドサーフィンの聖地、ハワイのマウイ島にも何回か滞在してますねんで。

ほんで、その時にいつも感じてたんは・・・・・メローな時と風。
私のブログをお読みのみなさん。年末のあわただしいこの時期に少しでもメローな気分に浸ってもらえたらと思います。

ヘェ?メローの意味がわからんって?

読んだらそのうちにわかるねん!

日本時間午後20時30分、定刻より10分早く私達を乗せた満席の飛行機は、メローな時と風を求めてサイパンへ飛び立ちました。

つづく


次回予告

こ、この雰囲気は?
嫌な予感が・・・・・
シグナル!
凍りつく乗客たち!
サイパンでいったい何があったのか!!
ご期待ください。

いつかどこかで、ジョゼさんに4

2005-10-14 00:10:00 | 読み物

特別企画みたいな感じです。↑バトル勃発か!
その他にも↓いろいろ特別企画がありまっせ!











みなさん、こんばんは~。本日も深夜の更新です。

え~っと、何回か書いているんやけど、ジョゼさんのサイトで映画コーナーがあります。↑にもリンクを貼ってます。私もこのコーナー大好きで、何回もコメント書いてます。アンチ創価のブログをやってると、落ち込む時もあるし、腹立つこともあるんやけど、まぁ、たまには嫌なことも忘れてやね~、映画の話に花を咲かせましょう。

で、今日はいよいよ「いつかどこかで、ジョゼさんに」の最終話です。前回は私の過去の回想録の途中で終わったのでそっからの続きですね。ほんじゃ、どうぞです。

いつかどこかで、ジョゼさんに4

「最初にゴールラインを通過するのは俺や!」

そんな強がりが通用したのは第2マークを回航した所まで。初めて1ヶ月の初心者が簡単に勝てるほど甘くはなかった。

第3マークまでは、トップ集団に追いつくどころか強風と荒れ狂う湖面に走る事さえ困難になり少し走っては湖面に叩きつけられ、又走っては湖面に叩きつけられるの繰り返し。
そんな私を後続艇が次々と抜き去り、自然の厳しさと自分の実力の無さを改めて痛感。

それでも最後の力を振り絞り何とか第3マークを回航、ゴールラインを通過直後にタイムアウト。
(トップがフィニッシュしてから一定時間内にゴールしないと失格になってしまう)

ゴールラインを通過した私は既にセールを引き上げる力も無く、続いて行われた第2レースのスタート地点へたどり着くことも出来なかった。それどころか自力で浜にたどり着く事さえ危うい始末。

はるか遠くのレスキュー艇(救助船)にレスキューサインを出しても救助される人が多くて順番が来ない!波と風任せで湖面を漂い始め「これってもしかして遭難?」と、顔が引きつってきた。
(この日は風速16m/sの風が吹いていたそうです)

波と風にもて遊ばれながら自力で浜にたどり着いたのは1時間後。
(勝手に流れ着いただけ)

疲れきった私に係りのお姉さんが「お疲れ様でした」と缶ビールを差し出してくれたが
(車で来てる人間にアルコール出すな!琵琶湖の水飲んでお腹もパンパンや)
と思いつつ最後の空元気を振り絞り笑顔で「ありがとう!」。
表彰式の後の記念撮影では元気も回復し、しっかり真ん中に居座り笑顔でピースサイン!

結局初めてのレース結果は出場者中トータルで56位、第1レースはゴール出来た人の中で最下位の60位でした。
(参加者は100人以上いたんやけど、着順が上位でも失格になった人が多くいたので、トータル順位が繰り上げされたんや。ちなみに私のような誰かに後ろから追突したりするのも、相手選手に抗議されると失格になるんやけど、最下位では抗議もされまへん)

この日、私は家に帰ってから悔しくて一人で泣いた。人前では「まぁ、最初やからこんなもんやで~」とか強がってたけど、無茶苦茶悔しかったし、情けなかった。

私はこれを機会に夜遊び中心だった生活も変わり、ウインドサーフィンにのめり込み年中海や琵琶湖に通いつづけ、その後いくつかの大会にも参加した。
結局、これといった成績は残せなかったが、風のある日は朝から晩までセイリングを続け、風の無い日は浜で知り合った名前も知らない人達と、海を見ながら話しをしたりバーベキューをしたりと楽しく熱い20代は瞬く間に通り過ぎていった。

今では参加賞でもらったTシャツも記念写真も既に無くなってしまった。しかし、20代の大切でそして楽しく熱い思い出はだけは、いつまでも心に残っている。

*****回想録、おわり*****


私が、そんな懐かしい思い出を爽やかに振り返り、一人で悦に浸るっていると・・・

ウォークマンをした男が身体をクネクネさせリズムを取りながら、こちらに向って歩いてきました。見るからにキモイ変なリズム感です。
(こいつ、演歌で踊ってるんか??)

ズンチャカ、ズンチャカ、ズンズン、ズンチャカ

大音量で聞いているのかヘッドホンから音が漏れています。せっかくのいい気分をぶち壊されたみたいで不快極まりない。右手に缶ビール、左手にはかっぱえびせんを持っている変な男。私はとっさに
(この男とは目を合わせたくないな~)
そんなふうに思いました。

しかし、私の思いとは裏腹に、なんと私が座っているベンチに腰を下ろしやがった。
(せっかく私の数少ない過去の栄光を振り返って、爽やかなええ気分やったのに!)

その変な男はウォークマンのスイッチを切ってヘッドホンを耳から外すと

変な男:「かっぱえびせん、食べますか?」
(なんじゃ、こいつ?)

私は突然のことでビックリしたんやけど、
あきあこ:「あ~、どうも」
両手を変な男の前に差し出すと、かっぱえびせんを山盛りに盛ってくれました。
(両手に山盛り盛られたけど・・・・・どうやって食べよ~??)

変な男:「今日は気持ちのいい日ですね~」
あきあこ:「・・・・・・」
無言の私を気にすることなくビールをグイグイ飲みながら、変な男は遠くを見つめて話はじめました。

変な男:「空の色が青いのは知ってましたが・・・・・水の色も青いんですね~」
(何言うとんねん、こいつは?)

変な男:「風がこんなに心地よく気持ちのいいものだって、この歳になって初めて知りました~」
変な男は・・・・・なんか清々しそうな感じで語り続けます。私は男の話にしだいに耳を傾けていきました。

変な男:「この気持ちのいい風って、どこから来て、どこに行くんですかね~?・・・・・きっと誰にでも平等に気持ちのいい風って吹いているんですよね~・・・・・友達にも教えてあげたいな~」
変な男は相変わらず遠くを見つめて一人で話しています。

あきあこ:「琵琶湖の風はね~、気圧に関係なく吹く場合があるんですよ~。今の季節はね~・・・・・」
風の事を聞かれて元ウインドサーファーの私は、風について熱く語り始めました。
(風、見えるんですよ~。ヨットとかウインドサーフィンしている人には。どの辺にどのぐらいの風か吹いているかとか!)

すると、その変な男、私の話を失礼にも途中で遮って・・・

変な男:「あっ!そうか~!風がどこから吹いているなんて、どうでもいいことなんですよね~。」
(人の話、聞いてんのか!この野郎!)
変な男は突然悟りを開いたように大声で言いました。

変な男:「どこから吹いていても、気持ちのいい風には違いないですからね~・・・・・なぜこんなことにもっと早く気がつかなかったんだろう~」
そう言うと缶ビールを飲み干し、手を頭の上で組むと座ったまま大きく伸びをしました。

変な男:「さてと・・・それじゃあ、オイラは行くでおじゃります。また、いつかどこかで・・・」
変な男は一人で喋るだけ喋ると、再びヘッドホンを付け、ウォークマンのスイッチを入れ、身体全体でリズムをとりながら、来た方向とは反対の方向へ歩いていきました。私はしばらくその男を目で追っていました。

(リズム感の無いクネクネした踊りや・・・変な男やったな。でも・・・)

変やと思っていた男。それほど、変やないかも?なんかうまく言えへんけど、あの爽やかさと清々しさには、正直・・・・・負けたような気がしました。

男の姿がどんどん小さくなっていきます。突然、あの変な男は両手を突き出して叫びました。

「フォーーーーーー!」

いつかどこかで、ジョゼさんに1、2、3、フォーーーー!・・・・・終わり


あとがき

みなさん~、如何でしたか?

ヘェ?主役のジョゼさんは、どこに出てきたんや!って?

ちゃんと、読んでえな~。最初に書きましたやん!
「ジョゼさんにいつかどこかで出会ったら・・・・・そんなことを思い浮かべて書いた実話と創作をおりまぜたお話です。」
って!

そう!これはジョゼさんの事を思い浮かべて書いたんです。
ジョゼさんのブログ「創価学会は本当に正しいのか?」が終わる前に、私はきっとジョゼさんが今は「清々しい気分なんやろな~」って、そんなこと思ってたんですよ。

そしたら「最終回/夏の終わり」で「清々しい気分です」って書いてあったんで、読んでいる私まで清々しい気分になりました。きっと、そう感じた人多かったと思います。

私はジョゼさんの顔も名前も知らんし、どこに住んでるのかも知りません。一生会う事は無いかもしれんし、もしかしたらどこかで会うかも・・・・・いや?もしかしたら、もうどこかで会ってるかも?

みなさんが、いつかどこかで、
「こいつ、なんとなく清々しい奴やな!」
なんて人に出会ったり、見かけたり、話しかけられたりしたら・・・

それはジョゼさんかもしれんし、ジョゼさんのように、創価学会からの脱会を決意した人かもしれませんね。

いつかどこかで、ジョゼさんに3

2005-10-12 00:10:00 | 読み物

特別企画みたいな感じです。↑バトル勃発か!
その他にも↓いろいろ特別企画がありまっせ!











みなさん~、こんばんは~。ってもう真夜中やけど。
なんや週末にあ~だこ~だとありまして、チョイ凹んでたんやけど、元気復活です!!

「あきあこさん、どうしたのかしら?元気のないあきあこさんなんて・・・お願い、もう一度だけ私の前に・・・一度でいいから愛していると言って・・・」(←誰やこれ?)
って、心配してくれてはった人、ありがとうございます。

「あきあこ、ざまあみろ~、創価学会をウ○コ呼ばわりするから罰が当たったんや!地獄へ落ちろ!なんみょ~ほうれんゲッゲッ狂・・・」
って、お経読んで喜んでた盲信学会員さん、残念でした。そう簡単には罰当ったり地獄に落ちたりしまへ~ん。

だいたいやね、以前悩んでるメル友さんとやり取りしてた時に、
「悩みのない人生なんて、つまらないと思いませんか~?自分の悩みも面白おかしく客観的に見てみると意外と解決しますよ~!」
なんて言っていた私でっせ!いつまでも凹んではいられません。

クソッタレ!創価学会!の勢いでこれからも毒吐きまくりまっせ!
(時間できたらアホでもわかる仏教シリーズ復活させて、法華経とか日蓮もぶった切らなアカンしな)

そうそう、偶然なんやけど、今日のお話の中で私の若き日の回想録が出てきますねん。
「過剰なまでの自身」、これが私の長所でもあり短所でもあります。若き日の私は自信過剰が歩いてるって言ってもええぐらいの人やったんで、回想録に出てくるみたいな失敗も数多かったんやけど、奪回作戦もウダウダ考えんと行ってまえ~ぐらいの気持ちで臨んでもええかもしれんな~。

へぇ?そんな大口叩いて、失敗したらどうするねんって?
ハハハ、前と同じすきま風夫婦に逆戻りするか、最悪でも離婚で×2か。そんな人世間にぎょうさんおるやろ。まぁ、失敗しても死なへんやろ。

ほんじゃあ、前回の続きをどうぞ~です。かっこいいジョゼさんが登場するかも?


いつかどこかで、ジョゼさんに3

私は琵琶湖を眺めながら湖岸の遊歩道をゆっくりと北上して行きました。しばらく走ると湖岸に面した芝生の広がる公園にたどり着きます。土曜日の昼下がり。天気もいいのに人はあまりいてないな~。

私はベンチに腰を下ろして流れる汗を拭き、菓子パンとコーヒーを胃に流し込むように食べ、タバコに火をつけ一服しながら湖面を眺めます。

「今日は風吹いてへんな~」

私は琵琶湖を見るといつも思い出します。甘く切なかった若かりしあの頃を。
・・・若くて、過剰なまでに自信満々だったあの頃を・・・・・かってウインドサーフィンにのめり込むきっかけとなった、あの出来事を・・・


*****回想録*****

注意:ここからのお話はだいぶ前にメル友宛に書いたお話を編集したものです。

ウインドサーフィンを始めた頃、一緒に始めた友人達より上達が早く、悪友達におだてられ、調子に乗ってわずか1ヶ月で、ウインドサーフィンの大会(レース)に出る事に!
(ショップに貼ってあった参加者募集のポスターには「初心者歓迎!」って書いてあったんやもん)

悪友の
「あきあこ!お前ムチャクチャ上達早いな~。センスあるで~」
の言葉に、自分でも
「俺はやっぱりなにやっても天才やな~!」
なんて思い、不安より
「優勝したらペアで海外旅行に行けるし、優子ちゃんを誘おうかな~、でもそろそろ飽きてきたから、典子にしようかな~、千絵ちゃんもスタイルええけど、まだ高校生やからな~」
なんて既に頭の中では優勝気分とHな下心満開。

大会当日、湖上は台風並の風が吹き荒れ、自分が経験した事のないコンディションにもかかわらず
「条件はみんな一緒」
と、あくまでもマイペース。って言うか他の選手を見渡し
(こいつらみんな緊張しと~るで~。アイツなんか眉毛がへの字になってるで~。今日は天才あきあこの実力をたっぷり見せ付けてやるからな~!)
ぐらい思ってる、自信過剰男。

試合は湖上に浮かんでいる3箇所のマークを一周半回ってゴールするレース形式。
レース前には係りの人が
「この大会はなんたらかんたらのルールにのっとって・・・・・どうのこうのします」ってルール説明してはるけど、そんな話聞いてもぜんぜんわからへん。

話が終わるとはやる気持ちを押さえてスタート地点で合図を待つ。
(本部艇っていう船と湖上に浮かぶブイを結ぶ線がスタートラインです。湖上に線が引っ張ってある訳とちゃいますよ)

そしてスタート合図とともに100艇以上のボードがカラフルなセールをなびかせ一斉にスタート。
(スタートの合図は本部艇にフラッグが揚がってホーンがなるんやけど、初心者の私にはどれがスタートのフラッグかわからへんので、とにかくみんながスタートしたから、つられてスタートしましたです)

今まで経験した事のない猛烈な風の中、私のボードは水しぶきをあげながら第1マークを目指し猛スピードで走りつづけた。
(スタート地点から第一マークなんてどこにあるか、正直わからへんぐらい遠かったんで、みんなが走っていく方向についていっただけです)

スタートでトップ集団にわずかに遅れたもののまずは快調なすべりだしに「やっぱり天才や」と自我自讃。雑誌の特集「初心者でもわかるレース入門」をボロボロになるまで読み尽くした私は負ける気がしなかった。

「マークを回航する時はインコースを通る」との入門書の教えを忠実に守り私のボードは猛スピードで第1マークのインを狙い突っ込んだ。が、・・・・・

なんじゃ?こりゃ?

いくら広い湖上とは言え、100艇以上のボードが一つのマークを回航するから、第1マーク付近は規制ラッシュ並の大渋滞!
撃沈してプカプカ浮いている人だらけで、マークのインがふさがってるやんけ!

「こんなん入門書に書いてなかった」
と思ったのもつかの間、怒号と罵声が飛び交う中、私のボードは誰かのボードか頭に体当たり。聞こえる叫び声。
「初心者だから許してね!」
と心の中で叫びつつ、私の身体は宙を舞って水面に激しく叩きつけられた。

水中でたっぷり水を飲んで水面に顔を出したと途端、今度は自分が後続艇のターゲットになっていることに気がついた。私の頭をかすめながら猛スピードで通りすぎるボードに、悲鳴を上げながらも何とか無事自分のボードまで泳ぎ着くと、再びセイルを引き上げ第2マークを目指した。

既にトップ集団は、はるか遠くの第2マークを回航している。しかし、私は
「勝負はこれからや。ドラマは最終回にどんでん返しがあるもんや」
とあくまでも強気。

先行するボードをごぼう抜きにし第2マークも猛スピードでクリア、目指すは第3マークと先行するトップ集団。
(スピードには自身があったんやけど、かなり誇張して書いてます。第2マークは見えたんやけど)

「最初にゴールラインを通過するのは俺や!」


回想録の途中やけど・・・つづく
主役のジョゼさん、出てきいひんけど、何してるんやろ?

いつかどこかで、ジョゼさんに2

2005-10-10 14:16:00 | 読み物

特別企画みたいな感じです。↑バトル勃発か!
その他にも↓いろいろ特別企画がありまっせ!











ジョゼさんって言う人がいます。外人みたいな名前やけど日本人です。たぶん。あたりまえやけど、本名とちゃいます。

以前「創価学会は本当に正しいのか?」っていうブログを運営されていたヘタレ学会員(←冗談でっせ)です。このブログは8月に終了しました。いちおう二世の学会員であるジョゼさんが、未活動→活動家→未活動になっていく過程を書いてあります。さらっと読めますが、けっこう感動しまっせ引越しのサカイ。

読まれてない人には是非お勧めします(特に現役で活動に悩んでいる学会員の人)

で、今は「Hey Hey You You」って言う、さらにライト感覚のブログを運営されてます。私はジョゼさんに対してなぜか親近感を持っています。個人的には親友に近い感覚です。もちろん、ネット以外で会ったことないし本名だって知りません。どこに住んでるかも知りません。もしかしたら、ゴリラみたいな顔しているかもしれんし・・・・・まぁ、そんなことどうでもええんやけど。

ジョゼさんはおそらく創価学会を退会すると思います。現在ジョゼさんはジョゼさんを活動家に引き入れた張本人で知人でもあるバリバリAさんに、ある想いをよせているみたいです。別に気があるわけとちゃいますよ。
(もしかしたら気があるかもしれませんし、既に深い仲かもしれません。そこはジョゼさんとAさん二人だけの秘密の世界やから、そ~っとしておいてあげましょう・・・?)

バリバリ活動して他の世界に目がいかないAさんに「少しのんびりしたほうがええよ~」みたいな事を伝えようとしているみたいです。ジョゼさんは心優しい人だと思います。

で、今日の記事はそんなジョゼさんにいつかどこかで出会ったら・・・・・そんなことを思い浮かべて書いた実話と創作をおりまぜたお話です。創価学会とは関係ありまへん(私の20代の回想録なんかもおりまぜてあります。この話がメインやったりして)
いつものように、途中でつづくになりますけど、ご了承下さい。

以前「創価学会は本当に正しいのか?」が終了する直前にも少し書いたんやけど、思ったことが書けなかったから今さらやけどUPしてみます。

ちなみに以前書いたのは「いつかどこかで、ジョゼさんに」←これです。
アッ、別に面白い話と違います。ダラダラと書いただけです。

お知らせ:ジョゼさんはブログで「私、この映画が好き!!」って企画してますので、みなさんもぜひ参加してください。↑にもリンク貼ってますんで~。


いつかどこかで、ジョゼさんに2

ある晴れた秋の休日。

私は愛車、通販で買った前後Wサスペンション付き26インチ折り畳み式マウンテンバイクで一人琵琶湖を目指していました。
(ヘェ?この文章の出だし誰かのパクッたんと違うかって?ち、違う、パクってへん、ただの偶然や。ねぇ、ジョゼさん)

私の家のすぐ近くにサイクリングロードのスタート地点があって、必死に自転車こいで30分ぐらいで琵琶湖につきます。ほとんど水が流れてない川の土手沿いにあるサイクリングロードは、あたりまえやけど自動車は通行禁止です。ジョギングしている人もいれば、親子連れもいたりしますが、意外と穴場で天気のいい休日でも人は多くないです。すれ違う人達は皆さんのんびりとしてます。

で、私も景色を楽しみながらのんびりと自転車を走らせればいいんやけど、そこは元体育会系。ついつい競輪選手みたいにパワー全開で走ります。(こういう時の頭の中には必ず映画「ロッキー」のテーマが流れるアホな私です)

しばらく走っていると、道をふさぐように中学生ぐらいのガキんちょ数名が自転車でたむろしてました。私はブレーキを掛けて減速しますが、ガキんちょ達は私に気が付いてるのか気が付いてへんのか一向に道を譲る気配がありまへん。私とガキんちょの距離がどんどん近くなってきたので、仕方無しに「チ~ン」と一回だけベルを鳴らしました。

すると、私の接近を知ったガキんちょ達は道の端っこに自転車を移動させました。その横をゆっくり通りすぎる私。

ガキんちょA:「俺ら、めっちゃ邪魔になってるやん(他の人に迷惑かけてるやん)」
ガキんちょB:「ほんまや~、お前らもっと端に寄れや~・・・・・(もう聞こえない)」

私はガキんちょ達のなにげない会話を聞いて、嬉しくなってしまいました。なんとなくやけど。この子らもちゃーんと自分らが迷惑掛けてること分かるんやな~(小さいことやけど)自分で考えて行動に移すことが出来るんや~。

私はそんな事を考えながら再びパワー全開でスピードを上げていきます。勧誘せまられた時には嫌だと感じる背中の汗も、シャツの襟元や袖から入ってきた風があたって心地よく感じます。

息は上がってきて胸が苦しくなるのにそれに相反するように・・・爽やかで清々しくて気持ちええな~・・・そんなふうに思います。

サイクリングロードには当たり前やけどコンビニどころか自動販売機すらありません。ですからちょうど家から琵琶湖までの真ん中付近で、チョイ休憩を兼ねて一度サイクリングロードを降りジュースを買います(道を外れてもコンビニなんてありません。小さいパン屋さんです。ここで飲み物を調達しないと琵琶湖に出てから延々と30分ぐらい走らないとコンビニありまへん)

500mlのスポーツドリンクを一気に飲んで、湖岸で食べる菓子パンと缶コーヒーも買って私は再び琵琶湖を目指しました。

しばらく走ると、おばさん三人組みに追いつきました。おばさん達は話をしながら横一列に並んでヨタヨタと自転車をこいでます。別にサイクリングロードやからかまへんのやけど、追い越すにはチョイ邪魔で危ない。私は再び減速して「チンチ~ン」とベルを鳴らしました。二回鳴らしたのは、この手の人には二回ぐらい鳴らさないと気が付いてもらえないという、長年の経験からです。たぶん。

感が当たったのか当たらなかったのか、おばさんにはどうやら聞こえないみたいです。
(すぐ後ろやのに!ゴラァー!)
私は既におばさんのペースで走っています。仕方ないのでもう一度強く「チンチンチン」と鳴らすと、さすがにおばさんは気が付いてくれたみたいやけど、そのうちの一人が急ブレーキを掛けてヨタヨタと足を付いて、おっとっとって感じでこけそうになってます。
(ドンくさいおばさんやな~)

あきあこ:「すいませ~ん」
おばさんたち:「危ないな~~」
あきあこ:「・・・??・・・」

おばさんは誰に対して「危ないな~~」って言ったんかわからへんし、別にキツク言われた訳ちゃうから、私は軽く会釈してその横を通り過ぎて行きました。さっきの中学生の時と違って嬉しい気分にはなりませんでした。(当たり前やけど)

きっと、このおばさんたちは人に迷惑をかけている(別に迷惑って言うほどのことや無いんやけど)なんて思ってないし、これからも思わへんのやろな~。まぁ、みんなの道なんやから横一列に並ぶおばさんとか、私みたいに全開で走る人とか、いろんな人がいてもええんやけど、みんな同じやないんやから
「すいませ~ん」
「いえいえ、こちらこそ~」
みたいな感じやったら、お互いもっと気持ちがいいんと違うかな~。なんか盲信学会員さんとダブてしまうな~。

そんなこと考えながら、私は再びパワー全開で琵琶湖を目指しました。額の汗が顔を流れ始める頃にはそんなおばさんのことも忘れていました。気持ちがいい。もうチョッとで、琵琶湖や~。

やっとのことでサイクリングロードの終点。目の前には太陽の光がキラキラと輝く琵琶湖が広がっています。

琵琶湖・・・私は琵琶湖を見るといつも思い出します。甘く切なかった若かりしあの頃を。

ジョゼさんのジョの字も出てきてへんけど・・・つづく