浄福寺・お寺のいろいろ日記

福岡県豊前(ぶぜん)市・下河内(しもかわち)浄土真宗本願寺派・上毛組(こうげそ)浄福寺の坊守の日記です。

今日はノーゲームデー。

2020年01月15日 | Weblog
毎月15日は小学校が指定したノーゲームノースマホデー

この冬、息子のいろんなお友達が泊まりに来ます。

息子の部屋には暖房がないので、リビングにお布団を敷いて寝てもらいます。

すると誰が来てもだいたい同じ状況に







スイッチというゲーム機でフォートナイトというゲームをするのが小学生の間で大流行

イヤホンとマイクを使って離れたところにいるお友達ともお話しながら一緒に遊べるんです!

まさに時代の最先端

この子たちはどんな時代を生きるのでしょう

ゲームを止めさせるのに毎日一苦労の母と私です

2020/01/09

2020年01月09日 | Weblog
2020年になりました。






東京オリンピックは、はるか未来のことと思っていたのに、とうとうその年を迎えました。

本年もよろしくお願いします


先日お月忌のお参りに伺ったお宅、今年97歳のおばあちゃんが娘さんとヘルパーさんの手を借りながら一人で暮らしています。

お勤めを終えて、『拝読 浄土真宗のみ教え』を読んでいると突然、おばあちゃんがワンワン泣き始めたんです。

正直、文章を味わうこともせず、機械的に読んでいた私はただただ驚きました。

この日はちょうどご主人のお祥月命日

浄福寺の総代をつとめ、お寺へお参りするだけでなく、お聖教を深く学んだ方でもありました。

けれども、そこに連れそう奥さんの姿はありませんでした。

この度のいのち終えたら、同じところへ参れるか…

この問いは互いが抱いていたものでした。


思い通りにならない年老いた身を抱えながら、心の中は不平不満ばかり

そんな私を仏さまは目当てとしていた、自分のためのお念仏だったと気づかせてもらった感動の涙でした。


「浄土への人生」

阿弥陀如来は、煩悩によってさとりに至ることのできない凡夫を哀れみ、あらゆる功徳を南無阿弥陀仏に込めて私たちにふり向けておらる。親鸞聖人は仰せになる

臨終一念の夕 大般涅槃を超証す

いのち終えるとき、すみやかに浄土に生まれ、この上ないさとりを開かせていただく。
南無阿弥陀仏のはたらきに出あうものは、むなしい迷いの生を二度とくり返すことはない。
如来のはたらきに出あう人生は、無常のいのちを生きながら、かならずさとりの浄土に生まれゆく、むなしく終わらぬ人生である。


先立ったご主人のおかげですね、と娘さんも含めてみんなで喜びあったお祥月のご縁でした。