Akatsuki庵

日々と向き合って

日本伝統工芸展

2009年09月28日 00時19分41秒 | 美術画廊・ギャラリー
第五十六回日本伝統工芸展 →こちら
三越日本橋本店にて10月4日(日)、以後は全国各地を巡回。

年一回開かれる日本の伝統工芸の作家さん方による祭典。
一昨年、茶の湯釜が賞の一つに選ばれて大きく新聞掲載されたので、
それを観がてら会場に入って、圧倒された。
日本の工芸の技って、スゴい!

今回はあまり時間がなく、さらっと一通り回っただけ。
でも、それだけでも約30分かかった。

茶道具が気にかかるが、何分、匠の技に注目かかるコンクールだから、
出品作品は“大物”が多い。
陶芸だと大皿、大きな花器や壷。せいぜい七宝で水指があるくらい。
竹芸も大ぶりの花器。
漆芸だと箱。(茶器は一つもなく)
金工には茶の湯釜が10点近く出ていたが、1つを除き炉用の釜ばかり。

今回、日本工芸会総裁賞に輝いた前田正博さんも茶陶を多く手がけている方だが、
受賞作は色絵銀彩角鉢。
茶陶ばかり集めたコーナーもあるにはあるけど、点数が少ない。
上野(あがの)の鉄釉薬の茶入、高取茶入、萩茶碗、唐津茶碗も少しあり。
朝鮮唐津の丸い水指が見事だった。

個展で観た作家さんの作品に注目するとか、
技術の精巧さを観察するなど、いつもと着眼点を変えて観賞した。

茶の湯釜は今回、大きな賞は獲れなかったけど、流線型の優美な作品が多い。
鈴木盛久さんとか、畠弘政さん、長野烈さん、長野垤志さん、長野新さんと
購入を検討する際はかなり迷いそう。
※参考 鈴木盛久展→こちら 長野垤志一門展→こちら

あと、茶道具としては数少ないけれど、截金(きりかね)でも見事なものが多かった。
一昨年、江里佐代子さんが急逝されて残念に思ったけれど、技術は受け継がれているようだ。

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2 コメント

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うろこ (Akatsuki)
2009-09-28 23:01:49
あらたさん
コメントありがとうございます。
鱗文釜、しっかり拝見してきました。
なるほど、季節も考慮しての炉釜なんですねぇ。
来年も楽しみにしています。
返信する
御来場ありがとう御座います。 (あらた)
2009-09-28 21:50:05
伝統工芸展では季節も考えて炉釜が多いですね。 来年の東日本支部展や金工展(両方三越で開催)では風炉釜も多いかと思います。 なにぶん釜にはサイズの規制(炉に入るという条件)があるので炉釜でないと釜以外の作品の大きさに対して見劣りしてしまうんですよね・・
返信する

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