Akatsuki庵

日々と向き合って

好文亭の茶室

2008年03月13日 05時16分17秒 | 茶室
日本三大庭園の一つである『偕楽園』は、水戸徳川家の第九代め藩主の徳川斉昭が藩主一族のみならず、家臣や領民の遊息の場として造園した庭園だ。
園内の建物は奥御殿を含めて『好文亭』と呼ばれている。
『好文』は梅の別名だとか。
先の戦災で消失して、戦後に復元されたもの。
パンフレットの見取り図で茶室と水屋を見つけたので、中に入って見た。
ひどく混んでいて、列に並んで少しずつ進み、奥御殿から見て回る。
やっと水屋前に到達。
と、急な階段前で渋滞。
しかも、にじり口のように出入り口が低くなっているので、そこが見学ポイントだと気がつくヒトが少ない。
列を離れて、屈むようにして水屋に入る。
江戸間で一畳前後か。
なかなか、使い勝手がよさげ。
結界があり、茶室の何ろう庵へは入れず、茶道口から拝見。
たぶん、江戸間の四畳半くらい?
コンパクト。
床柱が屋久杉。←これも復元。
島津家のお付き合い度がチラッと見えた。
ぐるっと見回して、あれ?
にじり口がない。
外に出て、腰掛け待合(←やたらと贅沢な造り!)と露地から茶室を見たら、やはり貴人口のみの作り。
つくばいが小さくて、かわいい。

表側の広間は家臣や領民 と語らう場であっても、ちょっと裏に入った場所はやはり家族(つまり、高貴なヒト)にのみかな?

奥御殿や三階の楼閣も畳の縁が葵紋の刺繍で、「やはり、身分を隔てる区切りはキッチリしてるなぁ」と感心した。
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