スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

高学年に「伝えるための読み聞かせ」

2014-07-03 | smile bookshelf
昨日、高学年で読み聞かせ。

今年の高学年の課題図書より2冊、

「マッチ箱日記」
(文:ポール・フライシュマン/絵:バグラム・イバトゥーリン/BL出版)

「カブトムシ 山に帰る」
(著:山口 進/汐文社)

をブックトークで紹介した。

おもしろおかしい絵本もイイけど、高学年ともなれば、ちょっと骨太の作品にチャレンジしてほしいなという思いもあって。

読む子は読むけれど、読まない子は読まないでしょ。それは、自分らしい本の関わり方を知らないから、「食わず嫌い」になりがちなのだと思う。

絵本を読んでもらうコトから自分でページを開く読み物にシフトして行く過程を、私はブックトークというかたちで子ども達に提供したいと思い、最近度々高学年の前では絵本以外の児童文学・児童書を紹介している。

ブックトークの後、
「戦争のつくりかた」(りぼんプロジェクト/マガジンハウス)を朗読。なぜこの本かというと、以下の理由があった。

7月1日、閣議決定で
「集団的自衛権行使」容認。

1日の夕刻のラジオでコレを聞いて直ぐに、再び「戦前」が到来したか!と、背筋がゾッとした。そして、次の瞬間、「こりゃ、この本を高学年に読まなきゃ!」と決心に至った。

今までは、朝からちょっと重い話を読むのはなぁ~と思ったけれど、この子達の未来に関わる大問題なのだから、戦争がおこる前の様子を端的に説明しているこの本は、絶対に聞いてもらいたいと思った。

それにしても、数多くの抗議行動や国民の議論が深まってない中で性急に、それも議会での議論を尽くさず、閣議と言う狭い「仲良しグループ」の中だけで決めちゃうなんて!

憲法9条を改正するのが難しいからって、「閣議」という国民の数とは比べ物にならないほどの少人数で、国の根幹に関わる内容を決定して良いのですか?

気に入らないルールは、その時々に、国民にははからずに、勝手に「解釈」を変えて、閣僚達にとって都合の良いモノに変えちゃって良いのですか?

あと10年もすれば、大人として生きていくこの子ども達には、選挙権だってないし、自分達の将来に関わる大事だとも知らされないままなのに。。。こんな身勝手なルール破りをどう子ども達に説明しますか?

そういう憤りが、私にこの本を読ませた。こんな理由で読み聞かせるのは滅多にないんだけどね。

高学年の読み聞かせ時間は、低学年よりもある意味幅広い本との関わり方を知らせることができる。

次の私のステップは高学年での読み→中・高生への読みにシフトすること。そして、子ども達自身が誰かに読み聞かせる場づくり。

。。。うーん、これはやりがいありそうだけど、一筋縄ではいかないかもねぇ。

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