忘れじの行末まではかたければ
今日をかぎりの命ともがな
儀同三司母（高階貴子）・生年未詳～長徳二(996)
（あなたは「いつまでもおまえを忘れまい」と言うけれど、
この先は、それもどうだかわかりません。
いっそ、この上なく幸せな今日限りの命であったらいいのに・・・）
「そんなこと、よういうわ～！」
と思っていたけれど、
恋愛に限らず、
そんなふうに思うことって、
実際あるよね。
「今がサイコー!」
「このまま時が止まってほしい！」
幸せの絶頂っていうのかなぁ、
そんなのを感じてるときには
少なからず、そう思う。
私の心にこの歌が強く残っているわけってのは
それとはまた意味がちょっと違う気がするんだよね。
世の中にいろんな不安要因が増えてきて、
絶望感にさいなまれたりしたけれど、
ここ数年の私は、
そういうことも事実として受けとめて
(OKと思っているわけじゃないけど）
「今」という時を悔いのないように
精一杯生きようと思っている。
そうしてるとね。。。
何か辛いことがあっても、
今まで生きてきたことに感謝出来たり、
自分と違う人に対しても、
自分の気持ちをゴリ押しせずに
相手を受け止める気持ちが持てるようになるんだよね。
もし、
自分の命が今日までと決まっていたら、
普通「絶対に嫌だ」と思うよね。
簡単に受け入れられることじゃない。
それはそうだ。
でも、そういう運命でも、
受け入れてもいいかなって思う気持ちもある。
そうすることで、
全ての物事に寛容な心で接することができるって
そんな気がするんだよね。
命のはかなさ
命の重さ
命の愛おしさ
命の温かさ
命があるおかげで、今があり、
その命をつなぐことで、
この世界が良いものになることを
いつだって願ってる。
今日は、
私の46回目の誕生日。
今まで生きて来れて良かったよね。
うん！
これからも、素敵な人生を
素敵な命と共に生きて行きたいよね。
うん！
いつか来るだろうもしもの時には、
そりゃ残念無念だけれど、
このところの私って
不思議とそういうのも受け入れられそうだわぁ。
出来れば自分の身辺をもうちょっとだけ
自分なりに演出してから
その時っていうものを受け入れたいけどねｗ
そうだなぁ・・・
その、もしもの時には、
自分の命があった証しを
大切な人たちのために
ほんの少しだけ残して、
今日も最高の日だった!
みんな、ありがとう！
って思いながら、
自分の最期にしたい。
そんな思いがあるからかなぁ、
ちょっと意味は違うんだけれど、
「忘れじの・・・」の歌が私の中に、
確固たる位置づけで残っている。
明日のかるた教室では、
どんな試合ができるかなぁ。
いつも絶対取る！と決めている「MY札」を
取り切ることができるかなぁ。
。。。そんなささやかな思いを胸に、
今日は布団に入るよ。
明日もやりたいことはいっぱいで、
全てをやりつくすことはできないけれど、
でも、
悔いのないように過ごすのです。
誕生日おめでとう！
46歳の私。
