連日の暑さで少しバテ気味だが、巣鴨のたい焼き「飛安」の焼き場は火を使うので想像を超えた暑さだろう。
しかし、美味しいたい焼きを焼いて頂くので、私達は無いも言わずに行列に並んで買い求めた。
子供の頃から親しんだ味はいまだに健在だし、価格も1個90円は良心 的だ。
巣鴨のお得意さんへお邪魔する時はお土産に買っていくのだが、今日はお得意様とはお店の前で暑さで汗を拭い我慢しながら美味しそうに食べていた。
そんなオヤジ二人が並んで腰を掛けてたい焼きを食べている姿を子供が不思議そうな顔をして眺めていた。
そんな事はお構いなしで頂いていると、お母様にたい焼きをねだる子供には申し訳なく、お母様には悪いことをしてしまったと反省しきりだ。
いつも巣鴨の地蔵通り商店街での商談は、このたい焼きがつき物だし、私にとって先程の子供の様に、母親におねだりをした子供と自分が重なってきたのは、年を重ねて過ぎ去った在りし日の母親の思い出なのかもしれない。