久しぶりの日本橋だ。サラリーマン時代は日本橋が担当エリアで毎日の様に足を運んでいたのだ。
日本の道路標示の原点がここ有るのだが、現在の日本橋には高層道路が橋の上をまたぎ、沢山の車が毎日走っている。
この高速道路に日本橋と書かれた看板物があるが、これは最後の将軍15代德川慶喜の書だそうだ。
歴史的な看板だが、昔は有る事を見ていたが仕事で訪れていた時はそんな物には関心が無く、排気ガスに薄汚れたただの表示物に過ぎなかった。
しかし、現在は自営業でたまに訪れる日本橋は同じ場所でも違った景色に見えるのが不思議だ。
この近くにはK&Kの本社が有り、野村証券と1丁目1番争いをした事が有るようなのだ。
何のための争いなのかは解らないが、日本の中心で店舗を構えている見栄なのかも知れない。
この日本橋地区は三越を初め、高島屋や昔ながらの名店が軒を連ねているが、開発の名の基に歴史的な物が破壊され尽くしてきたのだ。
この数年は昔の街並みの再現で、古き良き時代の表現として、コレド室町を初め、暖簾の有る店舗がリニュアルする時に江戸後期から明治を思い起こすような店舗設計をしているのは地域ぐるみの取り組みだろう。
一方では、1700年代から続いていた刃物やシャッターを下ろして営業していない光景は一抹の寂しさを感じ得ない。
現在のキーワードは復刻版であり、歌でもお菓子でもコマーシャルで取り上げられる古き良き時代は我が青春でも有るのだ。
景気がいまいち上向かない今に時代では、厳しい生活を乗り越えて行くには、この様な店舗開発は地域の活性化には不可欠かも知れない。