昭和・平成・令和・さわやかに老いる日々

朝元気に目覚め、食べたいものを食べ、行きたいところに行き、会いたい人に会えることに感謝です。

歳を重ねる

2024-05-09 19:52:03 | 日記

          


私は時折、心を穏やかで居たいと思う時、101歳で他界された柴田トヨさんの詩集を開く事が在ります。柴田トヨさんは、90歳を過ぎてから詩を詠まれるようになられた方で、98歳の時、初めて詩集を出版されました。

今から10数年前に話題になった時、近くの書店で詩集を購入し読ませていただきました。一つ一つの詩が素直で優しくて奥ゆかしくて、人生の機微を教えて下さってるようで、わたしを勇気づけてくれる気がして、何度も読み返しました。

             

当時私は70過ぎたばかりで、自分自身をまだ年寄りとだと自覚はありませんでしたが、何となく歳を重ね体が思うように動けなくなった時の不安は考えるようになってました。そんな時読んだのが柴田トヨさんの詩集でした。

         
                 奥入瀬渓流

「やさしさ」
歳をとると やさしさが ほしくなるの それが栄養になって 元気になる
でもね 偽りの優しさを 食べた時は 吐いてしまった 
真実のやさしさ 手料理を いただかせてください

「頁」
私の人生の頁を めくってみると みんな色あせて いるけれど 
それぞれの頁 懸命に生きてきたのよ 破きたくなった 頁もあったわ 
でも今ふりかえると みんな なつかしい あと一頁と少しで百頁
鮮やかな色が 待ってるかしら

「くじけないで」
ねぇ 不幸だなんて 溜息をつかないで 陽射しやそよ風は 
ぇこひいきしない 夢は 平等に見られるのよ 私 辛いことが 
あったけれど 生きていてよかった あなたもくじけずに

どの詩も味わい深く、柴田トヨさんの感性には驚きでした。とても90歳過ぎの方の詩とは思えませんでした。101歳で他界されるまで、詩を詠んで居られたようです。心は嫋やかで、楽しかったこと、辛くて涙したことも在ったけど、涙の味を知ってる人生観、読んでると心がもみほぐされて、わたしもこんな風に歳を重ねられたらいいなと思わせてくれました。

             

時々柴田トヨさんの詩を読んでると、自分の考え方に固執するのではなく、もっと柔軟に生きることが、自分にも周囲の方々にも、優しい心で居られることを教えられてる気がします。

心の豊かさとは、人それぞれだと思いますが、老若男女、どんなことでもいいから、自分が幸せと思える事が在る事だと思います。

            
            ベランダの鉢植えのイチゴ

今日も一日笑顔で感謝して過ごせますように!!


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