韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

思いこみの恐ろしさ

2006-02-19 05:00:00 | 情報セキュリティ
 先日確定申告用紙の作成を国税庁のホームページを利用して行ったのですが、ちょっとしたトラブルを経験してしまいました。

 トラブルといっても、システムがトラブったわけではなく私のミスなのですが、ミスを誘発した原因が国税庁のホームページへの行き方にあったのです。検索エンジンで、国税庁のトップから入ればよかったのですが、たまたま昨年度の申告書作成のページが2番目に出てきたので、そこを今年度分作成のページだと思いこんだ私のミスでした。

 検索エンジンでは、たくさんのリンクを張られている順番に出てくるので、昨年度の申告ページが先に出てくるのも道理です。その点をよく確認しなかったのは、私のミスです。しかし、敢えていわせてもらえば申告書作成の際に何年度の分を作成するのか最初に確認するような仕組みを作るべきだと思います。

 皆が皆、国税庁のトップページから申告のページにやってくるわけではないのですから。私のように、検索エンジンで直接申告のページをみつけて、そこから入ろうとする人たちも少なからずいるはずです。そのような人が、間違って違う年度の申告書を作ってしまうのは、やはりページの作り方に問題があると、私は個人的に思っています。

 私が間違ったページで用紙を作成したことに気がついたのは、申告書を税務署に提出して自宅に帰って控えを見たときでした。その時まで、年度がまちがっていることに全く気づきませんでした。

 すぐに税務署に電話をして、事情を話したら税務署の方で修正しておいてくれるということでことなきを得ましたが、これがもっと重大なミスだったら最初から全部やり直しになるところでした。

 このようにして、人間の思いこみというものは恐ろしいもので、目の前にいろいろな情報があるにもかかわらず思いこみが激しい状態では、その他の情報はその人にとって存在しないに等しくなってしまうのです。

 情報セキュリティにおいても思いこみというのは往々にして問題を引き起こします。そんなことがあるはずはない、自分だけは大丈夫、などという根拠のない思いこみがどれだけセキュリティ上の危機を招く原因になっているか、思い当たる節がある読者も多いのではないでしょうか。

 そして、思いこみは慣れから起こります。私の場合も、ホームページを利用した申告書作成は今年で3回目でした。もう、2度もやっていて間違えるはずがない、利用方法は全部理解しているという根拠のない思いこみが、今回のミスを招いたのでした。

 何もわからない初心者は教科書やマニュアル通りにことを運ぼうとしますが、ちょっと慣れてきて自分一人で全部できると思い始めた頃が一番危険な状態なのです。

 皆さんも、根拠のない思いこみには十分注意するようにしてください。

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