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ネット犯罪の罪の重さ

2006-02-14 05:00:00 | 情報セキュリティ
 報道によると、スペインでDDoS(分散サービス妨害)攻撃を行った犯人に禁固2年の判決が下ったそうです。また、損害賠償として130万ユーロ(1億数千万円)を支払う命令も同時に出されました。

 以前の記事でDDoS攻撃をネット上の威力業務妨害として取り上げましたが、まさにこの判決はその罪の重さを表現しているものと言えます。

 ネット上でこのような妨害行為や迷惑行為は日常茶飯事として行われていますが、犯人がつかまってかつ裁判にかけられて明確な判決が出るケースはまだまだ少なく、この例は今後の同様なケースの参考例になりうると思われます。

 少なくとも気軽な気持ちでこのようなことを行うと、一生後悔することになるということがわかると思います。もっとも、最近のネット上のセキュリティ破り行為は完全にビジネス化してしまって、いたずら半分、おもしろ半分というケースは減っています。サーバをダウンさせてしまうDDoS攻撃はそのサイトにたいして、特に恨みでもない限りは愉快犯が多いと思いますが、情報を盗み出す系統のセキュリティ破りは、最近の例ではほとんどがブラックな世界のビジネスとなってしまっています。

 私は法律の専門家ではないので、たとえばフィッシング詐欺の犯人が逮捕されたとしてどのくらいの刑が科せられるかわかりませんが、昨年、Yahooの偽サイトを作ってフィッシングを行おうとした犯人が、著作権法違反と不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕されましたので、この事件の最終的な判決に注目したいところです。

 しかし、冒頭にあげたような重い刑にはならないのではないかと、素人ではありますが想像しています。注目すべきは、だます行為自体それよりも、どれだけの金銭的な被害が出たかであって、それが賠償金の大きさを決めると思います。

 冒頭で紹介したスペインの例は、その妨害行為が非常に広範囲にわたったため罪が重くなったと思われます。

 サイバー世界の犯罪がリアルな世界の法律で裁かれるわけですが、まだまだこの分野については法律の整備が追いついていない部分があるので、これからの動向を見守りたいところです。

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