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新潟の大停電事故

2005-12-23 10:52:26 | 情報セキュリティ
 昨日新潟で起こった大停電事故ですが、直接の原因は送電線のショートとのことで、ショート自体は日常的に起こる事態ですぐに復旧するものだということだそうです。しかし、今回問題なのは、発電所からの電力の供給が完全にストップしないようにするための仕組みがうまく働かなかったことです。

 発電所から電力消費地への幹線となる送電線は、一カ所が普通になっても他の送電線ルートを通って、不通になった箇所を迂回して消費地へつながるようになっています。つまり、複数の迂回ルートが準備されているわけです。

 しかし、今回は複数準備されている迂回ルートが、ほぼすべて(5本のうち4本)ストップするという異常な事態に陥ったため、必要な電力がまかないきれず停電事故となってしまったそうです。

 最終的には、別に準備していた他県からの非常用ルートを使い、電力の供給を再開できたということです。

 このようにして、現代社会において最も重要な電力供給の体制は二重三重どころか、五重六重以上のバックアップ体制に支えられて運用されているわけです。しかし、そこまで準備されていても、今回は長時間の停電を避けることができませんでした。

 街では信号機が作動しなくなり、スーパーマーケットではレジを使えないため店員が手計算で会計に対応したという報道がありました。

 翻って考えてみて、みなさんの情報システムでこれだけの用意周到さでバックアップ手段が準備されているでしょうか?家庭ではいわずもがな、企業でも一般のオフィスでは家庭と変わらぬ状況で、サーバ類についてだけ非常用電源装置を備えているという対応が関の山でしょう。

 唯一、顧客のサーバを預かるデータセンターはすべて自家発電装置を備えているので、今回程度の停電事故では機能を停止することはなかったはずです。

 非常時にいかにしてその事態に対応して、自分たちの仕事を継続して行えるようにするための事業継続計画は、何も企業のためだけのものではありません。極端な話を言えば、私たちひとりひとりの心構えとして準備していていいものなのです。

 今回の停電事故を教訓に、自分たちの組織の事業継続計画を見直してみてはいかがでしょうか。

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