昨日の続きです。海水に浸かって2ヶ月以上放置された絹ふとん。通常復活は困難。というのは海水はアルカリ。絹はアルカリだと脆弱化が進みます(よく注意書きに中性洗剤で洗ってくださいと書いてある)。弊社のふとん用の市松生地は糸の縒りから、耐久性を考え、しっかりとしており、打ち込みももったいないくらい十分です。だからこそ過酷な環境に耐えられたのだと思っています。さて、絹の生地は乾いたままでは縮んでいます。わた入れ前の生地の縫いあがりの状態で220弱あった丈が205cmくらいになっていました。まず霧をかけます。生地を引っ張りながらアイロンをかけます。その作業の繰り返しです。手間をかけないと良いものはできません。温度は高温で(糸が十分テンションがかかっており打ち込みも多いので)。出来上がりは220丈になりました。絹は洗うほどに味が出てきます。前より断然、風合いが出、肌なじみが良くなりました。後は職人がふとんに仕立てるだけです。そうそう、中わたも、打ち直しをすれば使えそうです。
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