桐生から電車で東京出張の際、冬季は厚手のコートを着て行きます。しかし建物の中は暖かくコートを着ていては暑いので脱ぎます。外へでると寒いのでまた着ます。その繰り返しが結構面倒。デパートなんかで買い物をしたりすると手荷物が増え、コートを持つのが邪魔で、無理して着て、汗だくになってしまいます。寒いところから暑いところに移動してもその環境の変化に左右されない絹素材の羽織るものがあればと常々思っていました。今回開発した絹わたを伸縮性のある芯地に付着させた生地で3点サンプルを作ってみました。絹独特の柔らかさがあるため長時間着ていても着ている感じがしません。したがって肩も懲りません。室内で寛ぎ着として、またそのまま外出しても寒くなく一枚は織らなくてもすみます。
絹は元来お蚕のシェルターであり、外敵や環境の変化から身を守ってくれ、紫外線カットという効果もあります。いろいろな化学繊維が出ていますが、静電気が起きにくいことや、着心地等を加味し、トータル的にみて絹を超えるものは出ていません。