猫たちにテレビを買ってやるようなつもりで、金魚を買ってきた。3センチほどの朱文金とコメットか何かだったと思う。私は家に帰ると、用意した水槽に3匹の金魚を入れた。ダイオは興味なし、だったが、ニャキエが素早く反応した。全身を総毛だたせて、ウカカカカカ! と、雄たけびを上げた。水槽に近づいて、金魚が泳ぐのを目で追っている。尻尾は毛叩きのように膨らんで、口からはポタリポタリとよだれが垂れた。足の裏には汗をかいたらしく、テーブルの上に濡れた足跡がついている。
「お前のペットだよ」
と、私は言った。ニャキエはフーッ、フーッ、と荒い息をして金魚を見ていた。体中をかけめぐる野生の本能を自分でもどうすればいいのか分からないという様子だった。
興奮したのはこの時だけで、あとは金魚に対する日常が訪れた。ニャキエは水槽の前に座り、金魚を観察するようになった。水槽に前足をかけて上から覗き込むこともあったが、水の中に手を入れることはなかった。こうして金魚はニャキエのペットになったのである。
ダイオと金魚。

「お前のペットだよ」
と、私は言った。ニャキエはフーッ、フーッ、と荒い息をして金魚を見ていた。体中をかけめぐる野生の本能を自分でもどうすればいいのか分からないという様子だった。
興奮したのはこの時だけで、あとは金魚に対する日常が訪れた。ニャキエは水槽の前に座り、金魚を観察するようになった。水槽に前足をかけて上から覗き込むこともあったが、水の中に手を入れることはなかった。こうして金魚はニャキエのペットになったのである。
ダイオと金魚。

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