愛猫ダイオ物語

愛猫ダイオの猫生を綴った『ダイオ編』は終了し、現在は『ニャキエ編』を更新しています。

お引越し。

2013-03-12 14:56:42 | 日記
2007年の秋。私たちは住み慣れたマンションから、古い木造家屋を改築した一軒家へとお引越しをした。
当日、ダイオはすぐにゲージに入ってくれたのだが、ニャキエは捕まらなかった。荷物をほとんど全部運び出した後もニャキエは逃げ続けていた。そして居間から、ベッドルームへと逃げようとした時であった。ニャキエは何もなくなっている部屋に驚いて後ずさりをした。そして、がらんとした部屋に入ってゲージと距離を置いて座っていた。私は、
「ニャキエ、引っ越すんだ。ゲージに入ろう」
と、言って、ニャキエを見ていた。すると、観念したのかニャキエはなんと自分からゲージに入ったのである。すぐにゲージの扉を閉めて、タクシーを呼んだ。
新居ではダイオがゲージの中でじっとりと待っていた。私たちは荷物の運び入れが終わるまで、猫たちをゲージごとトイレの中に入れて逃げ出さないように注意した。そして3階の窓際に猫トイレを設置した。
荷物の運び入れが終わり、家の中を締め切った状態にしてから、猫たちをゲージから出した。2匹はどこかに隠れてしまうということはなく、家の中を探検し始めた。階段を上ったり下ったりして歩き回っていたように思う。興奮して駆け出すということもなく、トイレもちゃんと猫トイレで用を足してくれた。

猫と金魚。

2013-03-06 12:52:29 | 日記
猫たちにテレビを買ってやるようなつもりで、金魚を買ってきた。3センチほどの朱文金とコメットか何かだったと思う。私は家に帰ると、用意した水槽に3匹の金魚を入れた。ダイオは興味なし、だったが、ニャキエが素早く反応した。全身を総毛だたせて、ウカカカカカ! と、雄たけびを上げた。水槽に近づいて、金魚が泳ぐのを目で追っている。尻尾は毛叩きのように膨らんで、口からはポタリポタリとよだれが垂れた。足の裏には汗をかいたらしく、テーブルの上に濡れた足跡がついている。
「お前のペットだよ」
と、私は言った。ニャキエはフーッ、フーッ、と荒い息をして金魚を見ていた。体中をかけめぐる野生の本能を自分でもどうすればいいのか分からないという様子だった。
興奮したのはこの時だけで、あとは金魚に対する日常が訪れた。ニャキエは水槽の前に座り、金魚を観察するようになった。水槽に前足をかけて上から覗き込むこともあったが、水の中に手を入れることはなかった。こうして金魚はニャキエのペットになったのである。

ダイオと金魚。