愛猫ダイオ物語

愛猫ダイオの猫生を綴った『ダイオ編』は終了し、現在は『ニャキエ編』を更新しています。

退院。そして、危篤状態に。

2013-07-05 13:37:56 | 日記
ダイオは1週間入院しても、腎臓の数値は下がらなかった。
もうこのまま駄目かもしれない、という見通しだった。
私と夫は、ダイオを退院させて家でのケアに切り替えることにした。
皮下点滴が必須だったので、動物病院でレクチャーを受けた。
まず、ダイオを座らせ、背中の皮膚を指でつまむ。
つまんだ箇所に翼状針を刺して、点滴を開始する。
翼状針のチューブには注射器をつけておき、ピストンを押して点滴液を注入していく。
終わったら針を抜く。
というのが手順だった。
私がダイオを保定し、夫が点滴を打つことにした。
退院の日。
家に着いたダイオはうれしそうだった。
キッチンの間仕切りに登り、部屋の中を見渡していた。

それから私の膝の上に座って甘えた。

夜になっても甘えた。

その後、猫トイレの前に座って動かなくなった。
私は防寒のためにダイオにいろいろなものを被せた。

ダイオはごはんを食べなかった。
ぎゅっと体を縮めて丸まっていた。
たまにふらふらと立ち上がって、洗面所へ水を飲みに行った。
洗面所には猫用にコップに水が入れてあるのだが、洗面台にジャンプする時、ダイオは足を滑らせたので、私が支えて登らせた。
洗濯機の上で丸まったり、キッチンのシンクの中に入り込むこともあった。
明らかに健康な時とは様子が違っていた。
私と夫は覚悟を決めた。
だけど、最期の時がきたらどうしてやれば一番いいのか、考えても考えても分からなかった。