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AIJ問題で基金側は自分達の責任を棚に上げず被害者では無い事を自覚すべきです。

2012年03月17日 17時31分39秒 | Weblog
新聞報道に因ると、今回、AIJ投資顧問による問題を政府や民主党は厚生年金の保険料で穴埋めする検討に入っているとの事でした。ただ、これは簡単な問題ではなく約3500万人の厚生年金加入者全体に影響が及びます。当たり前の事ですが、元々、厚生年金基金の自主運用部分は自己責任が原則であり、仮に今回の損失を穴埋めする為にはサラリーマンを中心とした厚生年金加入者の理解を得る必要があります。具体的には基金加入者の支給額の上乗せ部分を停止したりするという関係ない方々に痛みを伴わせると言う大問題があります。

厚生労働省によると、10年度末時点で全厚年基金595のうち213基金は公的年金部分の積み立てが不足する「代行割れ」の状態になっており、不足額は総額6000億円超で仮にAIJに委託していた資金がすべて消失した場合、委託していた「総合型」73基金のうち51基金が代行割れとなり、不足額は計2134億円、穴埋めには基金加入者1人当たり64万円が必要になるとのデータを明らかにしました。今回、この穴埋の為に110兆円超の残高がある厚生年金保険料の積立金から補填する案が政府や民主党から浮上しています。ただ、こ厚生年金保険料の積立金や税金による公的資金にて補填してしまうと、本来の自己責任の原則を外れて何でもありの世の中になり、モラルも何も有ったものでは無くなります。そうなると、厚労省幹部がいう様に「救済するなら保険料しかないが、3500万人を敵に回すことになる」という大問題も浮上してきます。

今回、基金側の担当者も被害者の様な発言や対応をしていますが、個人的にはおかしいと思います。以前にも書きましたが今回、AIJ事件の関係で全国の厚生年金基金を調べたところ資産運用の経験がある役職員がいない基金が約8割を占めることが判明しています。この時点で基金側に問題が無いとは言えませんよね?又、旧社会保険庁の幹部23人が、AIJ投資顧問に運用を委託していた基金を含め、全国の厚生年金基金に天下りしていたことまでもが判明しています。この点でも官僚が国民を馬鹿にし喰い物にしてる構図が明らかになりました。

今回、基金側の運用に関する知識が著しく劣っている連中が勉強もせず高給を貰い我が物顔でのさばっていた事も大きな原因の1つであるといえます。1番悪いのはAIJですが、そんな詐欺連中に騙される隙を与えて勉強もせず高給を得ていた旧社会保険庁幹部連中や素人職員にも責任の何割かはあるといえます。大切な人様のお金を預かり杜撰な仕事と対応をしてた基金側にも怒りが込み上げてきますし、当然の職員個々の賠償と刑事罰を含め与えるべきと思います。

それを抜きにして、自分達も被害者だみたいな態度で痛みも伴わず補填されるのが当然みたいな姿勢では、関係の無い厚生年金加入者の理解を得るのは容易ではないと思います。先ずは、今回の杜撰に資産運用指示をしていた各基金にも相応の痛みや罰を実施した上で、次の段階の話し合いに進むのが当たり前の筋だと思います。考えが甘すぎます。



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