「the GIFT」村上広一ブログ
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アルバム「the GIFT」の発売日がいよいよ近づいてきた。

自分なりの曲の紹介を少しずつしていこうと思う。

まず始めにアルバムタイトルについて。

「Gift」という言葉を選んだのは、贈り物という意味以上のものが含まれているから。
授かり物や特別な能力という様々な意味がある。
自分として最もしっくり来たものとしては、「与えられしもの」
地上に存在するものすべてが、自分たちに与えられた、限りあるギフトだというもの。

最近の荒んだ内容の情報の洪水に飲み込まれそうになりながら感じるのは、
現在に至るまでいかに人々が地上に存在するすべてを大切にしてこなかったかということ。
感じることはあまりにも多い。

先進国と途上国。エコを謳っているのは先進国。過去の過ちから学んだという。
しかし、先進国が世界に訴えても、
途上国の言い分は先進国と同じ方法で先進国と同じような富を得たいということ。
その為に先進国が犯してきた過ちを、繰り返して何が悪いのかと言うこと。
そういう意味で先進国は途上国を責めることは出来ない。
最初に、乱獲し、生き物を絶滅へと導いたのは現在の先進国。
すべてを大切にしてこなかった悪しき歴史がある。

「思い遣り」という、今、世界が最も必要としている言葉の本当の意味は「想像力」だと思う。
相手の身になって考えることが出来ずに起こる間違いは、
個人レベルでも国間レベルでも同じだと思う。
前作のアルバム「アイダニアルモノ」からの考えは変わらない。

どうして大人は、世の中はそんなに甘いものではないと、若者に説くのだろう。
自分の考えが甘かったと、過去の過ちから学んで、
それを経験値として若者に説くなら、大いに失敗しろと言うべきだろう。
それは成長させるために必要な過ちだからだ。
しかし、地球にそんな余裕はない。
先進国が世界に対して行うべきことは、自国、他国と分けて考えずに、
地球というひとつの世界として、過去の過ちから学んだことを、
犠牲を払う覚悟で、修正していくことではないかと感じる。

今回のタイトル、「the Gift」
その語源は“give”=「無償で与える」からきているという。
与えられたら与える、けっして物質的なもののやり取り(見返り)がgiftではなくて、
“ありがとう”という心が食物連鎖のように循環することが“gift”なんだと感じる。
抱きしめられたら抱きしめてあげる、そんなシンプルな心掛けこそが今は大切なのかもしれない。

そして、giveの前にforをつけると“forgive”となることを教えられる。
心を与える→「許す」となる。
個人レベルでも世界レベルでも、すべてに必要なのは「許す」という寛大なGiftかもしれない。
しかしそれがとても容易ではないことも作品に込めずにはいられなかった。

「the Gift」というアルバムは、
相対共存する人や自然の、ごく当たり前の日常からもらったものへの感謝と、
やがて訪れるだろう喜びの気持ちへの、足掛かりであってほしいと願う。



村上 広一 最新アルバム「the GIFT」

ユニバーサルミュージックより、
いよいよ1月30日発売!

POCE-3302



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