龍の御歳後:徒然の記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ふるさと

2024-04-03 19:58:59 | 日記
全く北の大地の風情のない、所謂、海に面した寒村である。御多分に漏れず、少子化の波をもろに受けて過疎化が甚だしい。人口1万7千人であった町が、今や7千人弱である。5年ほど前に帰郷した際、午前11時ころ車で街中を通り過ぎたものの人影がない。車を降りて、もう更地にしてしまった実家の辺りを姉と散策した。小学、中学と同期であったやや俊敏さに欠ける知り合いと出くわした。殆ど話したことは無い。相手はこちらを認識できず、言葉を交わすこともなく傍らを通り過ぎた。すっかり親爺になっていたが、子どもの頃と雰囲気は変わらなかった。ただ、額のしわと白髪が長い月日を生きた証を醸し出していた。何となく、もう二度と会うことが無いのだなという事を感じつつ町を後にした。そんなものなんだろうな。私は酷い対人接触障害(職業の殻を被っている時は大丈夫なので、相当臆病なのだろう)で、他人との距離感をつかめないまま歳を重ねて今日に至っている。困ったものです。

最新の画像もっと見る