その朝のミーティングで、いろいろと副社長から説明が。
そして、人事部のトップも東海岸から駆けつけて、
いろいろと今後につき、説明。
マスコミにはまだ発表されておらず、しかし、
一週間以内に、新聞発表される見込みということ。
そして、質問ターイム。
次々と手が挙がり、みんな自分の将来的な不安を
質問していきますな。
中でも、わたくし英語苦手なもんで、
みんなが何度も使ってる「Severance package」の意味が
わからず、
どうも、これを機に、うちのデパートをやめる人用の、
離職手当てのことだと、後から話の流れでわかってきましたけれどもね。
うちに帰ってから、辞書で調べたわたくす。
一応、希望者すれば、全員が他の店舗に移される、という話でしたが。
(レイオフの国アメリカで、これはなんともまだ怪しいけれども)
とはいえ、一人ひとりが自分の身の振り方を決めて、
店長・人事部と面接してください。ということでしたな。
わたしも質問しました~。
「まだマスコミに流れてないということですが、
新聞発表された際、お客様からフロアでいろいろ質問を受けると思いますが、
どのように対応すべきでしょうか。」
すると、まってましたとばかりに隣に座っていた店長、
副社長とともに、
「このピンチをチャンスに変えて下さい!
少なくとも、今年のクリスマス商戦はまったく変わりなく行われること、
それから、これまですばらしい地域、お客様たちに恵まれて、
幸せな店だったと、強調してください。
お客様も、みんなで、この感情を、プラスなものにして、シェアするんです!」
ほほ~~~~~。すばらしいわ。
とはいえ。
たった勤務3年の私とは違い、
この店にフルタイムで30年も40年も一筋で勤めてきた人たちは、
本当に本当にがっくりきていたので、
その場の雰囲気は、重苦しいことこの上なく。
でも、まだ、全員実感わいてないみたいな感じ。
この実感は、3日~1週間後くらいに徐々に高まってきて、
その後みんなで涙することになるのですがね。
その、重苦しい雰囲気の中で、
チームトラック・Receivingセクションのおもしろおじさん
ジョンさんが、手をあげましたな。
「はい、ジョンさん。どうぞ」
「えーっとですねえ・・・(すっごくシリアスな顔で)
私たちこの店の店員全員は、**(うちの土地の権利を勝ち取った
スーパーチェーン)の、生涯特別お慰め割引を受けられるんでしょうか。」
そこで、全員が爆笑して・・・ミーティングはなんとか和やかに終わったのだがー。
しかーし。
どうする、これから!
日本を出たときは、いや、子供のときから、
自分がデパートの仕事を思いっきりすることが人生のうちであるなんて
まったくもって想像ももしてなかったけれども、
さらにさらーに、勤め先が閉店になってしまうなんてことも、
到底そんな経験することになるとは思わなかった類の人生経験ではありますな。
そして、これが悲喜こもごもの閉店劇の幕開けになるんですな。
まだ閉店してないけども!! (つづく)
そして、人事部のトップも東海岸から駆けつけて、
いろいろと今後につき、説明。
マスコミにはまだ発表されておらず、しかし、
一週間以内に、新聞発表される見込みということ。
そして、質問ターイム。
次々と手が挙がり、みんな自分の将来的な不安を
質問していきますな。
中でも、わたくし英語苦手なもんで、
みんなが何度も使ってる「Severance package」の意味が
わからず、
どうも、これを機に、うちのデパートをやめる人用の、
離職手当てのことだと、後から話の流れでわかってきましたけれどもね。
うちに帰ってから、辞書で調べたわたくす。
一応、希望者すれば、全員が他の店舗に移される、という話でしたが。
(レイオフの国アメリカで、これはなんともまだ怪しいけれども)
とはいえ、一人ひとりが自分の身の振り方を決めて、
店長・人事部と面接してください。ということでしたな。
わたしも質問しました~。
「まだマスコミに流れてないということですが、
新聞発表された際、お客様からフロアでいろいろ質問を受けると思いますが、
どのように対応すべきでしょうか。」
すると、まってましたとばかりに隣に座っていた店長、
副社長とともに、
「このピンチをチャンスに変えて下さい!
少なくとも、今年のクリスマス商戦はまったく変わりなく行われること、
それから、これまですばらしい地域、お客様たちに恵まれて、
幸せな店だったと、強調してください。
お客様も、みんなで、この感情を、プラスなものにして、シェアするんです!」
ほほ~~~~~。すばらしいわ。
とはいえ。
たった勤務3年の私とは違い、
この店にフルタイムで30年も40年も一筋で勤めてきた人たちは、
本当に本当にがっくりきていたので、
その場の雰囲気は、重苦しいことこの上なく。
でも、まだ、全員実感わいてないみたいな感じ。
この実感は、3日~1週間後くらいに徐々に高まってきて、
その後みんなで涙することになるのですがね。
その、重苦しい雰囲気の中で、
チームトラック・Receivingセクションのおもしろおじさん
ジョンさんが、手をあげましたな。
「はい、ジョンさん。どうぞ」
「えーっとですねえ・・・(すっごくシリアスな顔で)
私たちこの店の店員全員は、**(うちの土地の権利を勝ち取った
スーパーチェーン)の、生涯特別お慰め割引を受けられるんでしょうか。」
そこで、全員が爆笑して・・・ミーティングはなんとか和やかに終わったのだがー。
しかーし。
どうする、これから!
日本を出たときは、いや、子供のときから、
自分がデパートの仕事を思いっきりすることが人生のうちであるなんて
まったくもって想像ももしてなかったけれども、
さらにさらーに、勤め先が閉店になってしまうなんてことも、
到底そんな経験することになるとは思わなかった類の人生経験ではありますな。
そして、これが悲喜こもごもの閉店劇の幕開けになるんですな。
まだ閉店してないけども!! (つづく)