総合満足度:90点
国境を越えて愛を育む男女のラブストーリー(恋物語)。
2005年公開、製作:日本・中国。東京篇、下山天監督。
満足度:87点 「東京篇:ニイハオ」伊東美咲、チェン・ボーリン。
満足度:75点 「台北篇/シェイシェイ」加瀬亮、メイビス・ファン。
満足度:95点 「上海篇/ツァイツェン」塚本高史、リー・シャオルー。
ぼくはこの映画好きだな。心にジンと染み込んでくる。あたっかい気持ちになれて、優しい気持ちになる。
言葉がうまく通じないために、相手の心をより理解しようとする。言葉よりも大切なものが見えると思う。
上海編がとても良かった。
家の2階に居候する日本人留学生と、彼に淡い恋心を抱く少女の「別れ」。
すごく刹那いんだ。胸がキュッと鳴る。ここでは核心は書かないけど、
・・・・・・・修平が日本に戻る日。少女は、家の近くで彼を見送る。
「再見(ザイチェン)」
「さようなら」
「ByeBye」 彼女は最後にもう一言だけ伝えるんだ。
1年後、上海に戻った修平。
そこにはもう彼女の姿はない........。なみだ。うるうるせつなな。
東京編。アニメを学ぶために来た留学生と、恋人を失ったばかりのアーティストの「出会い」。
すごく爽やかで、あの雑然とした渋谷のスクランブル交差点でさえ、愛しく思える。
ふたりはきっと、キラキラした恋が出来るはず。素敵なシーンだ。
台北編。別れた恋人に本心を伝えたいヒロインと、友人である日本人留学生との「絆」。
本棚を作って彼を忘れようとするとこはユニークに思うけど、これはあまり好きではなかったかな。
どの物語も情景があって、いい景色だった。交差点、海岸、下町。
心に住みつくような淡い物語です。普遍的なお話しかも知れませんが、オススメの映画です。