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http://muteki.in/に移転しました。インテリアについて書いてます。by nk.

種田陽平トークイベント ーサインをもらったー

2006-12-12 01:26:09 |  ○日々びびび
 
まだまだ続いちゃってます


  

狭い館内、狭い通路、お知り合いが来ていたようで、立ち話しをしていました。

そして何名かの方が話し掛けていました。サインを頼んでいるようです。
「いいなァ おれも話したいッ!」と思い、列に加わりました☆

やつたね!直接お話しをさせて頂きました
「映画美術に興味があるので、とても楽しく、刺激になりました」とお伝えしました☆
「履歴書や作品を送ったら見てあげる」とおっしゃってくれました。

サインも頂いたのですが「なにか書く?」と聞かれ、
「チョメチョメチョメ(ここでは言えません)ってお願いします」、って頼んじゃいました。。
「チョメチョメ~ぇ?」と苦笑いされ、その時に「あー、これは俺の名前のことを言ってたのかな?」と
照れ笑いと言うか・・・・ちょびっと恥ずかしくなりました。。
飛んだ勘違いをしてしまつたかな でも書いてくださいました。ありがとうございます

おれもがんばろーゥと思ったのであります。
見上げた空は雨の降りそうなどんより雲でした



                      おわり


12/15(金)は木村威夫さんのトークショー
 12/29(金)は花谷秀文さん、坂本朗さん、佐々木尚さんのトークショーがあります。
 →シネマアートン 下北沢
 

種田陽平トークイベント ー空気感を伝えたいー

2006-12-11 20:30:42 |  ○日々びびび
 
続きです
12/8に行われた映画美術監督、種田陽平さんのトークショーに行って来ました。
  項目「Q.」は観客が種田さんに質問した内容です。



#『空気感』や『雰囲気』
映画を映画館で観て欲しい。まず画面が大きい。テレビやDVDに映る情報量とはケタ違い。
私は「空気感」とよく表現するが、シミや小さな文字やよく見える。そういったディテイールや
撮影所で撮った雰囲気をどれだけフィルムに残せるか、と言うのが空気感。

舞台と映画の違い、テレビドラマと映画の違いもそこにあると思う。


#美術の勉強
美術を勉強するなら、映画をたくさん観ること。隅々まで隈無く観ること。
インテリアが好きなだけではダメ。「暮らし」を描くこと。人の行動、心理などを描くこと。
時代考証には考古学が必要だが、「考現学」という現代を推察こともとても大切。


Q1.映画美術に携わるには?
美術のアシスタントが非常に足りない状況。今は種田さんの下の代の人たちが一人立ちしている。
映画の本数も増えて来ている。それを支える人たちが少ない。
種田さんは「専門学校や大学に行くのも手段です」って答えてましたが、
大久保さんは「直接現場に入るのがいいでしょう」って答えてた。
種田さんの苦笑いのあと、「ぼくも大学生時代に現場に入りましたからね」って。
「学校と現場では、教えられるもの(学校)と求められるもの(現場)が違う。直接に繋がらない」
「美大を出て現場に入ると、例え撮影のスタッフでも、新人くん絵を描いてくれ」って頼まれますからね。って。。
「ぼくも美術に向いてない、なんて言われたけど、気づいたら残ってる」「間口はある」
最後には「美術さんに連絡するのがいいでしょう」って話してました。


Q2.影響を受けた美術は?映画は?
ダンテ・フェレッティという美術監督が好き。
ほかにも色々話してくださいましたが・・・・・メモの意味がない 

大久保さん「種田さんが参加した初期の作品を観るといいでしょう」
「現在と比べてみると参考になりますよ」
          「ノイバウテン ー半分人間ー」石井總亙(そうご)監督、1986年。


Q3.映像の中にどうやって説得力を出すのか?
「難しく、奥の深い質問ですね・・・・」
上記の空気感やリアリティや、着地点のお話しでしたので、記事上では割愛させて頂きます


Q4.合計5個くらいの質問に答えてくれました。
   ぼくは質問しませんでした 
   ぼくが聞きたかったのは「美術の視点から見て好きな映画と、観客として好きな映画を知りたかった」のですが
   先の質問で分かったと思ったからです。”フェレッティ”や”空気感の伝わる映画”。
   「映画、アニメ、ゲームでのプロダクションデザインの違い」なども分かったので、手を挙げませんでした。。


#公開予定作品
2007年に公開する「怪談 ーカイダンー」(中田秀夫監督)を観てほしい。
1965年に小林正樹監督が撮った作品。カンヌ国際映画祭やアメリカアカデミー賞で各賞を受賞した素晴らしい映画。
それに負けないように超えるように頑張った。(因みに麻生久美子が出演てる☆)


#最後に
時間もなくなってきてたのですが、参考になる書籍を持って来ていただき、併設のカフェでみんなで回し読み?しました。
レイトショーの上映(21時~)があったのですが、1時間以上のトークショーでとても楽しかったです(20:40)



まだまだ続けます!
 種田陽平トークイベント ーサインをもらったー
 

種田陽平トークイベント ー映画美術を語るー

2006-12-10 21:44:28 |  ○日々びびび
 
つづきです

女性客が多かったです。なぜだろう?男性は15人くらいしか居なかった気がする。
席は満席となりました。最初、「どこに座ろう?」「どこに座っても同じかな?」と思うくらい狭かったです。
「花とアリス」が終わり、トークショーのセッティング、そわそわ きょろきょろ
 (因みになぜ「花とアリス」かと言うと、勿論種田さんが美術をしたからです)
 (ほかにも手掛けた「不夜城」と「イノセンス」を上映してました     )

映画評論家の大久保賢一さんと、映画美術監督の種田陽平さんの「映画美術」のお話し会です。
今までに2回ほど舞台挨拶を見たことがありますが、今回の焦点は映画美術でしょ!
距離も近いし、好きな方の考えが生で聞けることに大興奮ッ☆たっぷり吸収させて頂きます。
  雑誌やネットでお顔を拝見したり、お話しも読んだ事がありますが、なにせ生きた会話!
  質問したいこともしっかり考えてきました

種田さんが登場しました☆ なんかドキドキしちゃったよ。映画人・・・・!?
あったかそうでスマートな印象を持ちました。



※注意:僕の記録と記憶と考察で書かれてますので、正確ではありません。
    感想として読んでください。

#「花とアリス」
岩井俊二監督とのきっかけ。当時岩井監督はPVを撮っていた。
PVでご一緒したことが機会で映画(スワロウテイル)の時も呼ばれた。
「四月物語」も「花とアリス」もPVを撮ると言われたので軽い気持ちで参加した。
それが尺を広げたくなり(表現の幅が間に合わなくなったので)映画に発展した。

最初にシーンを決めるのか?
着地点を間違えないようにその都度変化する。
PVが映画になったのと同じで、変化がおもしろい。

花とアリスはセットではなく、存在する住宅を借りて人の居住空間に生活を創り出した。
家具を出して入れて、玄関先の花も飾ったり(装飾/植木屋)、カーテンを取り付けたり、
再現性が難しい(って言ってたかな?)。キャメラマンがレールカメラ?を使う人だった。
スタジオ撮影なら空間に余裕があって、レールも動くけど?、セットもそのままにしておけるけど?、
何を話していたか忘れてしまつた。。 岩井組は難しいって言ってた。


#「イノセンス」
イノセンスはアニメで、プロダクションデザインという肩書きで参加されたが、どうゆう関わり合いをしたのか?
アニメーターにはロボットやメカを描いたり、車を描いたり、人を描いたり、絵のプロがいる。
でも生活空間を描ける人がいないので、背景というか建築やインテリアや家具を描いた。
革の本を探してくれと頼まれ、提案した。映像内では”そのまま”使えないので(例えばSONYをMONYにする)、
デザイナーがそれを手で描いていく。端折るでも誤魔化すでもなく、厳密な詳細が描き込まれる。
それがリアリティに繋がる。


#「不夜城」「スワロウテイル」
スワロウテイル、イノセンスも含め、アジアを描き出した。
その中に日本でないアジア(フィリピンとか??)を入れることで、架空の新宿をつくった。
海外に滞在していた時、スワロウテイルのファンから拍手をもらった。
Charaは本当に中国人にしか見えなくて、それらを日本人が演じてること、
日本でつくったこと、日本で撮影したこと、本物とは少し違った中国が描かれていることが面白かったのか、
その映像美術をつくった人を賞してなのか、ホテルの部屋を出た時にファンに囲まれた。
と言う、おもしろいエピソードも語ってくれました。


#「キルビル」
アメリカ(世界規模)の作品で日本人として参加するのだから、”正確な日本”を描きたかった。
大体の監督は現実やリアリティを追求するのに対し、タランティーノ監督は
自分の中で出来上がった日本を創るやり方だった。撮影所は中国にあった。美術も中国のスタッフが作った。
もし日本の大工に障子や和物を作らせたら、「こんなもんニセモノだ!」って言われて断られていたかもしれない。
残念だったけど、正確な日本を創るのは諦めた。(それでも米国美術監督協会・優秀美術賞を受賞してるから凄い☆)


#海外との関わり
海外(外国)から見た日本、海外(外国人)が描いた日本と言うのは、面白いし興味深い。
「硫黄島からの手紙」「ラストサムライ」「SAYURI(さゆり)」など。
ラストサムライを観た時は歯痒かった(?)と話してました。



次回に続きます。
種田陽平トークイベント ー空気感を伝えたいー
 

映画美術の巨匠たち2006

2006-12-09 19:48:25 |  ○日々びびび
 
以前書いたように、映画美術監督特集を観て来ました

シネマアートンは座席数50くらいですが、開演1時間半前に着いたときは、整理券26番で無事観れました☆
映画館と呼ぶにはとても小規模で、通路幅も狭く、人がすれ違うには体を横にしないとすれ違えません。
デザイン画や図面の展示がされていると云うことで、人のいない開演前にじっくり見て来ました。

種田さんのサイトではデザイン画が載ってないので、どんな絵を描くのかなと思っていたら、
「いや~、やはりデザインだ。やっぱちゃんと描かなきゃいけないんだよな!?」なんて
訳の分からない感想を胸の中でさけびました。実施図面的な展示はなかったので、
そこから起こしているんだな、建築図面的なことも本人が描くのかな?とは疑問に思いました。



「イノセンス」の画(え)はすごいです。厳密な精巧さにただただ驚きです。
あとのトークショーで話してましたが、CGに落としたり着色して実際の画にしたのは、
プロダクションIGのデザイナーだと言ってました。種田さんの画に肉付けをするという意味です。
フィルムで観るイノセンスの絵もすごいですが、紙で見る絵も雰囲気があって圧倒されます。



「花とアリス」のデザイン画には、”部屋の汚さ”も描かれていました。
住宅やインテリア空間のような『箱』だけを描く作業とは違って、
映像に映る生活空間には、『暮らし』が描かれることになるので、
洋服や雑誌やゴミや食べ残しなどが乱雑に(正確に?)描き込まれていました。

今日上映されるのは「花とアリス」。ぼくは観たことがありません。
上映前にデザイン画を見たことで、ワクワクした気持ちで映画を迎えられそうです。
そして種田陽平美術監督のお話しを聞ける!
            会える!という逸る気持ちでいっぱいです

デザイン画は木村威夫さん、花谷秀文さんなども展示されています。


つづき 種田陽平トークイベント ー映画美術を語るー
映画鑑賞『花とアリス』