発想とは?の続きです。
建築家、アントニオ・ガウディーは幼い頃から動植物の絵を描いていた。
そしてすべての原点は”そこ”にあると感じた。
手法は「独自の構造力学的合理性」と「物語性に満ちた装飾」の2つが挙げられる。
網状の糸に重りを取り付け、網の描く形態を上下反転したものが、垂直加重に対する自然な構造形態だと考えた。
サグラダ・ファミリアの支柱は自然の木の枝の生え方の原理に則している。
至る所にトカゲやパイナップルなどの装飾がある。
彫刻や芸術という言葉も似合う建築をたくさん造っている。
(写真・真ん中)カサ・バトリョ。直線など一切無く、窓枠もカーブを描いています。
この画像では分かりずらいですが、ベランダがガイコツみたくにも見えるんです。
(右)屋上の煙突。機能なんて通り越してオブジェみたくになってます。
煙突のデザインなんてそう多くあるものではないですよね。
こうして視るとガウディーが”なに”に影響されているか一目瞭然です。
詳細に観察して、詳細に書いて。得たものが「そのまま」アイデンティティーになっている。
ぼくも有機的で生物に模したカタチがとても好きです。
人間のカタチに直線がないのと同じで、どこか安心します。
だからこそ整列された直線が好きだったりもしますが。。
センスというのはその人が何を見て・どう感じ取るかーーー
生きていくなかでの経験・積み重ねであり、また何をどう視るかということだと思う。
デザイナーには資格があるわけではないので、発想が大事だと思う。
発想の”転換”をすることが大事。吸収して消化してどう吐き出すかーーーidentity。
「ファッションセンスが良い」とはよく聞くフレーズだけど、自分に合ったものがいい。
歳相応とか、流行に乗ってるとか、『NIWAっちっぽい』とか。。
映画美術でも国・歴史・時代・文化・暮らし・生活などが合ってないとぐちゃぐちゃ。
時代劇を撮ったとしても江戸(東京)と京都では様式が違う。
情報を知ることが大事。話しはズレてると思うけど、
情報格差なんて言われてる時代、的確な情報を収集することが大切。
なんだか話しがごちゃごちゃになってしまった、かな!?
点と点を結んで上手く線にしてください。。。
・・・・・・次回は最近好きなネイティブアメリカン(原住民)のお話しを書いてみようぉー。
ーー豆知識ーー
ガウディーは設計における模型を重要視していた。役所に提出するくらいしか図面は書いてない。
その資料もスペインの内乱で消失してしまった。模型の断片から推測して建設・修繕している。
そのためサグラダ・ファミリア教会の完成は、2026年ころと言われている。
→Temple Expiatori de la SAGRADA FAMILIA
カサ・ミラ