総合満足度:100点
好き嫌いはあると思いますが、アートっぽい作品です。2005年公開。Rー15作品。
映像化不可能と言われた江戸川乱歩小説の4篇映画化です。実にどれも素晴らしかったです!
共通するのは浅野忠信。明智小五郎役で登場します。
1.「火星の運河」 満足度:97点
監督:竹内スグル 出演:浅野忠信
強烈な映像。まばたきをすると一瞬ですべてが失われそうな、そんな気がします。 ”地獄の幕開け” 混沌とした、切り抜かれた絶望だけが描かれています。
2.「鏡地獄」 満足度:87点
監督:実相寺昭雄 出演:成宮寛貴、市川実日子
これはねちょっと集中して観てなかったので残念に思います。 ”和”的な恐怖感「鏡」、異次元、異世界、不思議な空間に絡むフェチズム、エロチシズム。 未体験ゾーンがそわそわと誘惑してくれます。
3.「芋虫」 満足度:100点
監督:佐藤寿保 出演:松田龍平、岡元夕紀子、大森南朋
覗き、監視、性、本能、欲望、暴力・・・僕には完璧なる美しさに見える。 ある日突然恐怖が落ちてきて、その想像を掻き立てられるというか。 時代(舞台)背景のアンバランスさも上手で、なお惹き込まれる。 この映画は素晴らしいです。
4.「蟲」 満足度:99点
監督:カネコアツシ 出演:浅野忠信、緒川たまき
これはもう・・むず痒いです。特殊です。最後には笑ってました。 そしてどこか椎名林檎っぽいです。大正ロマンって言うの?(昭和?) かなり残酷に、かつファニーに描かれています。なんだか視点が面白いです。 虫、虫、虫、絵の具、絵の具、絵の具、主人公は虜になっています・・。
→乱歩地獄