利久(Rikyu)の「エイジング・サポート実践研究会」ブログ

エイジングする人とまちをサポート
看取り援助から地域居住へ・・・情報&ネットワーク、エイジングの新たな価値創造へ

AAIF2014(シンガポール)参加報告

2014年08月16日 | 日記
ご招待を受け、昨年に引き続き、シンガポールで開催された
AAIF(Asia Ageing Investment Form)2014
に参加してまいりました。
2014年3月31日~4月3日



日本からご一緒した
東北大学特任教授の村田裕之さんの基調講演を受け、
オリックスリビングの森川悦郎社長
木下介護取締役の福元均さん
Japanセッションを担当しました。





私は
日本におけるユニット型特養、そこで行われている看取り援助の情報を提供をさせていただきました。







参加して思うのは、アジアの中で日本の高齢者福祉、シニアビジネスは群を抜いて進んでいるということです。
シンガポール、香港、台湾などの国土の狭い国の高齢社会には、日本の、特に東京・首都圏が先行モデルになるはずです。

ただし、英会話の課題がありかなりオーストラリアがビジネス介入をしてきているようです。

シンガポールの高齢者施設を視察させていただきましたが、私がこの仕事を始めた頃の20年前の日本に似ているように感じました。
まだサービスの多くは医療の中に組み込まれ、生活の場には活用がされていません。


もちろん、現場のスタッフの方々による多くの努力がなされています。
しかし高齢者のための住環境づくりはこれから学びの中で改善されていくのだと思います。





日本にもまだたくさんある多床室です。カーテンによる個別空間化のための仕切りという意識が薄いようです。




個別対応型車いすなどの生活補助具の活用はこれから期待される分野です。





特に、私が情報提供をした口腔機能嚥下評価や看取り援助などもまだ医療の中にあります。

医療は進んでいるようにみえますが、高齢者介護との連携はまさしくこれからです。

ただしこのようなフォーラムに参加している経営者層は完全なイノベーターであり、その勢いは日本より優っているくらいです。
おそらく相当な速さで変わっていくだろうと感じました。

日本のシニア・ビジネスのノウハウはアジアから世界へどういかされていくのでしょう。
英会話の必要性を感じます。




会場は有名なベイ・マリーナ・サンド・ホテル
屋上にプールがあります。