利久(Rikyu)の「エイジング・サポート実践研究会」ブログ

エイジングする人とまちをサポート
看取り援助から地域居住へ・・・情報&ネットワーク、エイジングの新たな価値創造へ

シーティングを学ぶ~座る姿勢を整え生活を安定させる取組み

2015年04月21日 | 日記
2015年4月20日
都内の特養でシーティングをテーマに研修会を開きました。

講師は自ら車いすを利用されている大坂の高橋洪善さんです。








私にとって15年前から取り組み、入居者の70%程度の方の車いすはシーティングを整えるために個別対応をしてきました。






ただし、まだまだその普及率は低いのも事実です。
高齢者の座る姿勢を整えると視線が変わります。
車いすに座って姿勢が崩れ下を見て暮らしている人
逆に車いすに埋もれてしまい、天井を見て暮らしている人
その方々の視線が適正な位置に戻ると他者と向き合うことができるようになります。
コミュニケーション力が自然と戻ってきて生活を変えていきます。









特に特養は重度化対応に向かっています。
移乗から移動、ダイニングのテーブルに寄り付き食事などなど

車いすなどのシーティングを適正にしていくことによって生活が安定していきます。
介護者の労働も変わることは言うまでもありません。









今回の研修は主に
「アンカーサポート」と「骨盤サポート」を学びました。







これからさらに学びを深めていきます。



エイジング・サポート、ケアに生かす「自分史」

2015年04月20日 | 日記
2015年4月19日(日)9時30分から19時まで短期一日講座として開催された
一般社団法人自分史活用推進協議会主催の
「自分史活用アドバイザー認定講座」に参加しました。


しっかりと作られた1章から8章までで構成されたテキストに基づき、
とても優秀な講師による講義とワークショップが続きました。
長時間に渡りましたが、飽きることなく、無駄なく、受講をさせていただきました。










講師や参加者は編集関係者の方々が多いようですが、
私は認知症ケア、看取り援助などエイジング・サポートに大いに生かすことができると思いました。

さらには家族や地域住民の方々も巻き込めば、単なる自分の記録づくりを超えて
「地域居住=Ageing in Place」のために文化の継承ツールにも成り得るはずです。




その期待を込めて「自分史活用アドバイザー」に登録をさせていただく予定です。






参加者の方々も優秀な方々が多く参加され、数々のワークショップも高度なスキルでこなされていました。

素敵な出会いにも感謝です。


「悪の改正」か「想定の範囲」か

2015年04月20日 | 日記
2015年4月18日
大阪インデックスにて開催された「バリアフリー2015」





(株)メトス主催によるワークショップにて
「重度化対応のためのプロ経営」
 ~介護保険制度を生き延びる戦略」
というテーマにて情報提供をさせていただきました。

第6回目となる平成27年介護報酬改定がスタートしました。


業界内部からも「悪の改正」という制度批判の声がたくさん聞かれています。

しかし、特養に限らずデイサービスや訪問介護事業のマネジメントのしっかりとした経営者層からは
「想定の範囲」という声も聞こえてきます。

それぞれの視点から異なる判断がでることはいつものことです。


しかし「想定の範囲」という言葉は何を根拠に出てくるのでしょうか。

実は第5期の改正から続いている検討課題、昨年の診療報酬改定から国が示している方向性や議論されているポイントは見えていたはずです。
それを呼び込み、早期に対応策をとっている事業者がたくさんいることも事実です。

その変化は常にニーズに真剣に向き合い、掘り下げていないと分からないポイントでもあります。

そんな情報提供をさせていただきました。










展示場に設置されたセミナー会場だけに、外の声と自分の声が重なり、自分の耳に届きにくいプレゼンテーションとなりましたが
参加していただいた皆さま、ありがとうございました。

少しでもお役に立てたならば、光栄に存じます。



この機会を与えていただき、(株)メトスの皆さまにも感謝申し上げます。
真摯な対応は展示会場の来場者やセミナーの参加者にも伝わっていたように感じました。





バリアフリー展2015にはたくさんの来場者であふれていました。
事業者だけではなく利用者ご本人、学生さんもみかけました。

社会の変化が分かるイベントです。

さて来年度はどうでしょうか。









6th Ageing Asia Innovation Forum2015参加報告

2015年04月17日 | 日記
6th Ageing Asia Innovation Forum2015は


2015年4月15日、シンガポールのMarina Bay Sands Convention Centreにて開催されました。
今回で三回目の参加となりました。


まずは、東北大学特任教授の村田裕之さんが
各国の代表者とともにパネルディスカッションに参加し日本のシニアビジネス、高齢者福祉の状況をお話ししました。




次はシルバーウッド社長の下河原忠道さんが
サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」の事業紹介を行いました。






村田裕之さん、下河原忠道さんに
オリックスリビング社長の森川悦明さんと私がに加わり
と日本セッションも行いました。


日本セッション参加者です。








オリックスリビング社長の森川悦明さんからオリックスリビングの事業展開、介護ロボットなどの情報提供






私は「Care Innovation by Management」というテーマで情報提供をさせていただきました。








3RD APAC Eldercare Innovation Award Fainalistsでは

Facility of Year-Residential Aged Care 部門で
「Ginmokusei by Silverwood Co.Ltd,Japan」最優秀賞に輝きました。


表彰式の風景です。
シルバーウッドからは6名の社員の方も参加されました。








飛び上がって喜ぶシルバーウッドの社員の皆さまです。
シンガポールの事業者も一緒に祝福してくれました。





オリックスリビングも
「Best Technology for Operation Effiviency 」部門で
Neos+Care by Orix Living Corporation,Japan

最優賞を獲得しました。

さすが日本です。


会場風景をご紹介しましょう。



















Marina Bay Sands Hotel最上階にあるプールです。




デイサービスでも看取り援助研修を開催

2015年04月02日 | 日記
去る3月25日
江東区にて数か所のデイサービス事業を展開されている「すこやか自由学園」にて看取り援助の職員研修をさせていただきました。


デイサービスは高齢者が日中を過ごす場所ですが、地域のソーシャルワークの拠点という重要な役割があります。

地域居住「Ageing in Place」の実現に向けたまちづくり機能を果たすために、職員たちには死生観教育も必要です。

送迎を終えた夕方、デイサービスの職員たちが真剣に耳を傾けて下さいました。










このデイサービスはこれから「地域拠点」として変わっていくものと期待をしています。

ありがとうございました。