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C'est la vie.

人生ままならぬもの。成り行き任せか、C’est la vieか。電子のカオスの中で思いが遂げられたらと思う今日この頃。

実名の商品がなぜか気になる「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

2017-04-09 23:09:03 | Weblog

 新作「騎士団長殺し」が話題ですが、文庫本化された村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読みました。内容に関しては世界中で批評が行われており、素人の私にはよく分かりませんが、作品中に登場してくる実名の商品がどうも気になりました。画像とともにまとめてみました。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)村上 春樹文藝春秋クリエーター情報なしバカルディジャパン

スコーンはどっち?プレーンはないみたい

 小説では「ル・マル・デュ・ペイ」というリストの曲が出てきますが、同曲が入ったアルバム「巡礼の年」は題名になってます。演奏はラザール・ベルマンというピアニスト。画像は当時、なかったCDですけどね。
 スターバックスのカプチーノとスコーンなんてのも出てきます。スコーンは通常、チョコレートかブルーベリーの2種類があるそうですが、小説はどっちの方だったのでしょう。ちなみに画像はブルーベリーのスコーンです。
 ウイスキーのカティサークも。最近、飲まないなあ。30年か40年前、よくコマーシャルやってたような気がするけど。

リスト:巡礼の年(全曲)クリエーター情報なしユニバーサルクラシック

カティサーク オリジナル 700ml

ミントグリーンの半袖ワンピースでデート?

 ポルシェカレラ4にレクサスという高級車も実名入りです。ポルシェにどんな種類があるのか知らないけど、とんでもない値段がしそうです。村上さんは車に詳しいのかなあ。 ミントグリーンの半袖ワンピースが登場します。ネットで様々な画像を見ていると、この色ってすごくフォーマルなドレス風。長袖かノースリーブばかり目立ち半袖はあまり見かけません。ちょっとしたデートには向かないんじゃないのかなあ。
 なーんて本質とは関係ないちゃちゃを入れてみました。だけど、実名入りの商品、やっぱ気になるなあ。

 

シフォン ドレス ワンピース プリーツ ベルト付き レディース パーティドレス シースルー ミニ セクシー ラウンドネック ノースリーブ きれいめ パーティ お呼ばれ 結婚式 二次会
ノーブランド品
メーカー情報なし



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なぜ安価ながん患者用の帽子がないの?社会弱者用に商品の開発を

2017-04-09 00:23:37 | Weblog

 血液のがんを患い入退院を繰り返しました。強い抗がん剤の投与の結果、白いけど年齢にしては豊かだった髪の毛はあっという間に抜けてしまいました。年月をかけて自然に薄くなったのと違い、急激な変化で頭がとても寒々しく、室内にいても帽子のようなものが必要になりました。そこで適当な品はないか、と探してみてびっくり。病院の売店で見たら、かぶるだけのコットン製の帽子が2500円もするのです。特段、技術が必要とも思えない代物。販売数は少ないかもしれないけど、相手はがん患者、特に汗をかくことが多い小児がん患者に対してもこんな値段で出しているなんて。無慈悲としか思えない行為がまかり取っているんだ、と日本の実情に情けなく思いました。

オーガニックコットンなんていらなーい

 もちろん、そんな高い物を買うわけにはいきません。肌が露出しているために汗をかくことが多く毎日、着替える必要があるからです。おまけにオーガニックコットン。そんなご立派な物は必要ない。がん患者になっているのだから。そこでアマゾンや楽天の通販でいくつか調べてみました。1000円ぐらいで商品はありました。病院売店よりは安い。それでも、正直高く感じます。Tシャツのような生地を縫い合わせるだけのことではないか。基本は100円均一程度の品ではないか。ということで100円ショップをいくつか回りましたが、そんな帽子は見あたりませんでした。

大型バンダナはやっぱり高い

 次に考えたのがバンダナでした。半分に折って三角巾と同じようにすれば帽子になるからです。おしゃれとして実際に使ってる人がいるし、100円ショップで売ってるぐらい値段は安い。ところが、100円ショップで売っているのは一辺が50センチから52センチの大きさ。大人の男だと小さすぎるのです。
 いくつか布を使って調べてみると、一辺65センチぐらいがちょうど良いことが分かりました。再び通販の世界に入りますが、何と2000円以上します。大型バンダナはスカーフと同様の扱いができるためが値段が跳ね上がりました。数自体も少ないです。次に歩いたのがアウトドアショップ。大型バンダナが3種類だけあり、値段は1600円。うーむ、やっぱ高い。医療用に使うなんて想定外だもんなあ。

手作りでしたけど

 結局、どうしたかというと、洋裁が得意な知り合いに65センチのバンダナを手作りしてもらいました。四辺をミシンで縫うだけなのであっという間だったそうです。余り布を使ったので取りあえずのコストもゼロでした。
 確かに医療用の帽子なんてニーズは少ないかもしれません。でも、2人に1人ががんになるというこの時代。抗がん剤を使う人も飛躍的に増え、その分、脱毛に悩んでいる人も増えているはずです。もともと髪が少なくなっていた高齢男性はともかく、女性や、まして子供のがん患者にこんな負担をさせる企業のあり方って何なんだろうと思います。安倍政権は「デフレからの脱却」こそが日本経済再生の道と念仏のように唱えていますが、こと医療をめぐる製品の値段はデフレどころか高止まりしたままのように見えます。

子どもたちに可愛い帽子を

 ここで申し上げたい、ダイソー、セリエなど100円ショップの皆さん、スリーコインズなど300円ショップの皆さん、お願いがあります。安価な帽子や大型バンダナをつくり通常の商品として取り扱ってください。温情では長続きしません。コスト割れを起こさない作り方や売り方、デザインの工夫などの能力も十分お持ちでしょう。ホントの弱者に対して手を差し伸べてください。子どものがん患者を抱える親たちが心置きなく可愛い帽子を買ってあげられるようにしてください。

抗がん剤/夏用医療用帽子 オーガニック ガーゼ サマーニットキャップ【夏用】 (M, モクグレーボーダー)
クリエーター情報なし
メーカー情報なし



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「ビールと同じじゃん」 金麦クリアラベルにびっくり 

2017-04-09 00:14:07 | Weblog
サントリー 金麦クリアラベル 350ml×24缶
金麦クリアラベル
サントリー





 ついにここまで来たかと嬉しくなっちゃったのが、サントリーの第三のビール「金麦クリアラベル」をひとくち飲んだときのこと。すっきりしたのどごしに加え、発泡酒や第三のビールに特有の雑味を全く感じないのです。これならビールと同じじゃん-日本の技術陣ってのはホントにすごい、とあらためて思いました。

雑味気になる発泡酒、第三のビール

 今まで基本としてビールそれも、キリンのラガー以外、ほとんど購入することはありませんでした。ラガーは売り場で見かけないことも多いのですが、そんなときもエビスからサッポロの黒など以前から飲んできたブランドをあえて選んでました。発泡酒は、登場したころ値段の安さにひかれて飲んでみましたが、雑味がとても気になり、飲むことはなくなりました。いわゆるビールのコクとか美味しさもないしね。

ノンアルコールと変わらない

 ところが、抗がん剤の副作用で缶ビール1本さえ飲めなくなり、味覚障害も起こしたため、どーせ味もよく分からないのならと、発泡酒や第三のビールを試してみました。キリンのどごし生、サントリー金麦、サッポロ麦とホップ、アサヒクリアアサヒなど。でも、みんな似たようなものです。飲んだあと、必ず雑味が残り、ビールのようなさわやかさがないのです。ノンアルコールビールと似たような感じです。

欧米風のピルスナーみたい

 そんなある日に期待もせずに買ったのが、金麦クリアラベルでした。飲むと全然、違和感がありません。雑味のしない軽いビール。そうアメリカ、ドイツ系のピルスナー、バドワイザーやレーベンブロイ風の飲み口でした。どのような工夫があったのかは知りませんが、キリンやアサヒでなく、サントリーがこの領域に最初に到達しちゃったんだと驚きもあります。どちらかというと、サントリーモルツは口に合わず敬遠してきました。近所の安売りスーパーで1本95円。まだ浸透してないのか、置いてない店も多いですが、たぶん、これから人気になる予感します。


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ミステリー作家の緒川怜に注目

2017-04-08 00:45:02 | Weblog

 最近、ちょっと注目している作家がいる。ミステリー作家の緒川 怜(おがわさとし)だ。年間1作程度と寡作ながら、細かい取材に基づく精緻な小説が売りのようだ。年内には勤務先をやめ、本格執筆活動に入るという話も聞くが、面白い作品をどんどん出してもらいたいものだ。

ミステリー文学大賞新人賞

 2007年、第11回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した霧のソレア(応募時のタイトルは「滑走路34」)が第1作。その後、特命捜査、サンザシの丘、冤罪死刑、迷宮捜査、ストールン・チャイルドと続く。
 いずれも殺人事件がからむ事件小説。そこに国際問題や航空機事故、中国残留時問題、最近の妙な事件などがまぶされ、小説の中の話なのに、何か現実に起きているような感覚に陥ってしまう。そこが作者の狙い目なのだろう。

社会部出身の現役記者

 と思っていたら、元々大手マスコミの社会部記者出身。豊富かつリアルタイム性の強いストーリーになっていたのはそこか、と納得した。6作中2作(冤罪死刑、迷宮捜査)は既にテレビドラマ化されているというのも、このリアルタイム性が受けた可能性があるだろう。
取材力の強さが売り

 ストーリーだけでなく、話の一つ一つが非常に緻密で、「へえー世の中こんなになってるんだ」とうならされるシーンも多い。記者らしい取材力の強さのたまものだろう。今後、執筆活動が本格する中で警察小説にとどまることなく新しいテーマも出てきそうだ。さらに多くの読者が獲得できるのは間違いない。

霧のソレア (光文社文庫)
緒川 怜
光文社







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首都圏の住宅街でこれやっちゃうんだあ 大人の祭り「かまなら祭り」

2017-04-07 01:17:26 | Weblog

 川崎の若宮八幡宮・金山神社の春の奇祭「かまなら祭り」。ニュースではまず取り上げられない大人いや成人向けの祭りですが、住宅街でこれをやっちゃうなんて、何とおおらかな地域とあらためてびっくりです。神輿が練り歩く正午ごろに到着すると、大師前駅は川崎大師の初詣客であふれかえる正月三が日のような人出です。2017年は4月2日に終わったようですが、少々前の2015年に訪れた際のレポートです。

やたら目立つ欧米系の外国人

 駅のすぐ前の交差点から祭りのある金山神社方向を見ると、100メートル以上の列ができてました。といって、何の列かはいまだに分かりません。神社には列に並ばなくても自由に出入りできましたからねえ。境内はとにかく足の踏み場がないほどいっぱい。小雨降るあいにくの天気でしたが無関係みたい。それに欧米系の外国人客がやたら多い。半分とは言わないけど3分の1は外国人。女性同士のグループも多いです。

あふれかえる男性器グッズ

 で、海外でセックス祭りと紹介されているらしいけど、確かに境内は男性器グッズであふれかえっています。ご神体はもちろんのこと、削った大根、さらに子授け飴というネーミングのキャンデー。雰囲気にのまれたのか若い女性がキャンデーを見せつけるようになめてました。ぺろぺろしたり、のどの奥の方までくわえてピストンしたり。ふだんまず見ることがない光景なのでびっくりです。

3つの神輿がお宮入り みーんな男性器型

 午後1時半、町を練り歩いた神輿が神社に帰ってきました。拍子がなり始め祭りはクライマックスです。3つの神輿はいずれも大きな男根型。普段ならとても正視できない代物だけど、境内が特殊の空間と化しているのか男も女も楽しそうに眺めています。祭りはこれで終わったわけではなく、キャンデーを買い求める客の長蛇の列はむしろ長くなったぐらい。一つ700円もするんだけどねえ。神社を出ての帰り、川崎大師にも立ち寄りましたが、鼻に男性器型のグッズをつけたまま参拝する若い外国人女性を見かけました。とにかくおおらかです。

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アカデミー作品賞は無理だったかも 「ラ・ラ・ランド」

2017-04-06 23:34:45 | Weblog

 パリで軽快なジャズが聴きたくなった。ワルツ(たぶん)が踊ってみたくなった。ハリウッドの撮影所のようなところのカフェでコーヒーが飲みたくなった。でも、それだけかなあ。途中で飽きたり眠くなったりしなかったけど、それ以上のものではないというか。やっぱりアカデミー作品賞は無理だったんじゃないのかしら、と見終わったときの素直な感想。それが、「ラ・ラ・ランド」でした。ふと「君の名は。」のことを考えたのは私だけじゃないでしょう。(ネタバレにつながるので理由はあえて書きません)
 公開間もない「ラ・ラ・ランド」を見てきました。平日真っ昼間のシネコン。客の入りは5分の1ぐらい。こんなもんでしょうね。女性客、それも中高年が目立ちます。高齢男性客が少ないのは、ミュージカルっぽい作品というせいもあるのでしょうね。

アメリカ映画の定番のようなストーリーだったけど

 冒頭、高速道路上でのダイナミックな群舞のダンスから始まります。スクリーン近くに座ったためか、影の部分が強くて色合いがちょっとわかりにくい感じです。公式ホームページの予告編を見る限り、ストーリーのかなりの部分が紹介されていますので、ネタバレなくまとめ記事が書けそうです。女優を目指すミアと本格的なジャズを演奏できる自分の店を持ちたいと願うセブの恋物語。かつてのアメリカ映画の定番のようなシチュエーションです。女優をつかむ手段の一つというのがパーティーパーティーパーティーというのがとっても今風だけど。オーディションで挫折を繰り返すミア。セロニアス・モンクなど1950年代ぐらいのジャズスター時代の演奏にこだわるセブ。ともに夢を抱きながら、結局、生活のために方向を変えるセブ。そんなとき、ミアにシンデレラストーリーが舞い込んで。うーむ、かなり定番です。こうなれば、20世紀アメリカ映画ならとことんハッピーストーリーに走っちゃうんだけど。いや正直、それを期待しました。そういう映画でいいんだ、ハッピーな気分で帰りたいって。でも、そうは簡単にいかないのが今時。どうなったかは映画館でのお楽しみです。

これからオーラが出るのかなあ エマ・ストーンって女優さん

 さて、主演の2人。とにかくこの2人しか出ていないも同然。冒頭の群舞はどうなった?ミアとパーティーに出かける黄色、赤、黄緑のドレスを聞いたルームメイト3人(ちなみにミナは青)は?そんなことはいいのだけど、主演のエマ・ストーンって女優さん、ってどうなんでしょう。御年28歳と書かれていますが、なんていうんだろう、オーラをあまり感じないというか。ジョディ・フォスターと似た雰囲気はあります。別にとんでもない美人である必要はないんですけどね。とてもふつーのお嬢さん。そうした市井の人々を描く作品ならいいけど、顔のクローズアップが多い恋する男女の物語で、それも女優を目指しているとすれば、ちょっと違和感があります。でも、彼女はもはやオスカー女優。こちらの目がおかしいのかな。これからホントの意味でのオーラが出てくるのかしら。一方、セブ役のライアン・ゴズリング。とってもハンサム。でも、旧来のアメリカ映画のスターたちに比べると線がとても細い感じ。1970年代前半、アメリカンニューシネマ全盛のころ、彼のようなタイプの男優がもっと汚い格好をして出ていた気がするけど、どっちかというと敵役だったかな。

コーラスラインと比べちゃう

 予告編を見ると、「夢のようなミュージカル」「見る者がみんな恋に落ちる」なんて書いてあるけど、どうかなあ。それには結末がどうも引っかかります。見終わった後、スキップしたい気分にはならなかったなあ。
 ところで、オーディションもののミュージカルといえば、どうしても「コーラスライン」が思い起こされます。ブロードウェーとハリウッドという違いはあるけど、ゲイ、移民、複雑な家庭環境、アメリカのさまざまな問題を語らせたコーラスラインに比べると、「ラ・ラ・ランド」はとても軽い。フィナーレの群舞は思わず目頭が熱くなるけど、「ラ・ラ・ランド」はうーん。14の賞でノミネートされたのは不思議な感じもします。

 ネット上では、さまざまなミュージカル映画のオマージュが散りばめられていることが話題になっているようです。確かにジーン・ケリーがガーシュウィンの交響詩「パリのアメリカ人」を18分にわたって踊りきる映画「パリのアメリカ人」風のシーンが出てきたりしますが、そこまでは誰もマニアックにはなれませんわなあ。。

プリウスってアメ車だわ

 それにしても、ヒロインが乗っている車がプリウスとは。トヨタってたぶん米国メーカーなんでしょうね、今では。だからトランプ大統領はメキシコ工場のことについて「NO WAY」なんて言ったんだわ。







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今さらながら?ジャングルモック 確かに履きやすいかな

2017-04-05 22:59:39 | Weblog

 おととしの夏ぐらいから、ユニクロやH&Mなど国内外を問わず洋服の量販店で、靴紐のないスニーカーをよく見かけるようになり、何となく気になっていました。スリッポンスニーカーと呼ばれていましたが、確かに履きやすそう、と思ってました。そんなある日、見つけたのがメレル(MERRELL)のジャングルモックという靴でした。スリッポンスニーカーをひと回りがっちりさせたデザイン。靴底もしっかりした造りでアウトドアでも十分、通用しそうな雰囲気です。購入して履いてみました。

15年で1200万足を販売

 出会いは横浜のJR桜木町そばのコレットマーレ4階にあるメレル直営店(みなとみらい店)でした。ほぼ全部がアウトドアシューズでしたが、その一つのジョギングシューズを持ってみると、恐ろしく軽いのです。靴のことに詳しいわけではないけど、まったく聞いたことないブランド。なんだろうと思って調べてみました。ホームページを見てみると、「長時間履いても足が疲れない」アウトドアシューズを次々と展開、などと宣伝文句が並んでいます。「疲れにくい靴」というのはある種、いかなる靴ブランドでも使われるキーワード。そこはパスして読み進んでいくと、1998年に登場したジャングルモックというタイプが2013年までに全世界で1200万足以上売れたという文言を見つけました。 

レザーが基本 スニーカーならお高め

 靴というもので1200万足というのがどれだけの意味があることかは全く想像できませんが、売れていないわけではないでしょう。そこで、取り扱いのあるABCマートやスポーツ用品店をいくつか訪ねました。ナイキとニューバランスがやたら目立つ店内で、メレルの商品で置いてあるのはジャングルモックを含め2、3種類。色合いも地味で何となく面白くない靴だなあ、という印象を受けました。値段も1万2000円とスニーカーの一種と考えるとかなりお高い感じもします。ただ試着してみると、靴紐がないタイプしては足の甲への圧迫感をあまり感じず、ソールの感触もかなりしっかりしていました。

初トライはメッシュタイプから

 その後、二子多摩川の二子玉川ライズドッグウッドプラザ2階にもある直営店に出かけ、もう少し雰囲気を確かめることにしました。そこで知ったのはジャングルモックはレザーが基本ということでした。また靴紐部分がないので、つま先から足の甲の部分までのっぺらぼーとなり、ズボンがかかっているとブーツ風に見えちゃうということでした。店員さんに聞くと、履きやすさから、アウトドアというより、シティウオークが中心で中にはスーツの下に履く人もいるということ。そういえば、別の店では登山靴で長距離を歩いた人が、足の疲れを取るために履くという場面を考えているとも聞きました。いずれにしても、履き心地重視しているようです。とはいっても、レザーは夏場暑そうだし、スポーティーでもないなあと思っていたら、新しくメッシュタイプがあります、と教えてくれました。
 こちらの方はレザーではなく、伸縮性のある布地のように見えます。靴型は基本のジャングルモックと共通です。店員さんの説明では、レザー製品は足に合わせて伸びてそのままになるけど、メッシュは元に戻るとのことでした。足の甲を固定する部分の耐久性に少し不安があったので、ちょっと安心。それに価格も1万円を切っています。

甲部分は楽 最初から靴擦れなし

 というわけで、ジャングルモックユーザーとしては邪道かもしれませんが、メッシュタイプから入りました。足を入れた感じとしては甲部分がそれほどきつくない割には、足先が前のめりになって爪が当たるようなことはありません。幅も広く小指付近が圧迫されることもないのです。履いたその日から、靴擦れもまったくできなかったのは我ながらかなり珍しいできごとでした。面白いのは、土踏まずの部分にすきまがないこと。足全体を使って蹴ることになるため推進力もあるとの説明でした。このタイプは以前にも履いたことがあるのでそれほど違和感はなかったですが、人によってはつらいかもしれません。
 1週間ほど履いた感想では、とても快調です。確かに蹴る力が強まった感じもします。問題は耐久性かな。紐ではなくゴムで固定されているわけだけど、どれぐらいもつのかしら。

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国内線LCCに初めて乗ってみた 気分的には特に変わりなし

2017-04-05 00:17:34 | Weblog
 今さらながらだが国内線LCC(格安航空会社)に初めて乗ってみた。スプリングジャパン(春秋航空)の成田―広島便。新幹線でも日本航空(JAL)や全日空(ANA)でも往復3万―4万かかるコストを何とかダウンさせたいという思いからだ。とはいえ、成田から国際線に搭乗したことは何度もあるが、国内線は一度もない。2015年にできたばかりのLCC専用の第3ターミナルもよく知らない。それに今までも乗ろうとして何度か失敗している。そんな経験を踏まえつつの搭乗となった。

どこでも1万円を切る料金が魅力 1000円台も

 首都圏から地方へ飛ぶ場合、基本は羽田からのJALやANAに乗ることだろう。福岡や千歳、那覇などの幹線なら1日に何便も飛んでおり、とても便利だ。ただし料金は高い。福岡の往復正規料金は約7万5000円とアジアならどこにも行けそうな料金だし、那覇も8万円もする。もちろん事前購入などで安い料金も用意されているが、それでもおいそれと乗れる料金ではない。そこで登場してきたLCC国内線の料金はいかほどか。首都圏の場合、羽田ではなく成田出発というハンディはあるものの、春秋航空、ジェットスター、バニラエアなどいずれも1万円を切る料金が用意されている。ジェットスターの成田-沖縄便だと1日4便飛んでいるが、2カ月ほど前に検索すると、いずれも1万円を切る値段が用意されていた。キャンペーンの時は1000円台や2000円台はザラ。たとえ何かの都合で乗れなくなっても腹が立たない料金なのだ。

3回目でやっと乗れた 相性が悪いんだよなあ

 ただし、個人的なことだが、LCCとはとても相性が悪い。2年前、初めて乗ろうとしたとき、電車の時間を勘違いし、成田のカウンターに着いたときは出発時間には間に合ったが、搭乗手続き締め切り時刻を過ぎていた。「残念ながらバスはもう出てしまいました。新幹線の最終ならこれからでも間に合いますよ」。係りの女性からこのセリフを聞いたときは、思わず倒れそうになった。2回目は1700円という超格安チケットをゲットしたとき。でも風邪をひき、高熱で出かけることができず、あえなくキャンセルとなった。もちろん料金は戻ってこなかったが、春秋航空に電話すると、成田の空港使用料が戻ってくることは教えられた。300円ほどだったけど。
 3度目の挑戦が今回だった。ネットで見ると、毎日のように変わる料金に戸惑いながら結局、数日前に予約した。そのため、7000円台とやや高めの料金になった。当たり前のことなのだろうが、搭乗日に近づくにつれて料金が上がっていく。

あ、JR電車の時間を間違えてドキドキ

 そして当日、いきなりビビる事態になった。スマホでJR新橋駅から14時40分に乗った快速のエアポート成田の第2ターミナルビル駅の到着時間を検索すると、16時16分。17時10分発広島便の搭乗手続き締め切り時刻の16時35分までまで19分しかない。乗る前は4時前には着くと信じ切っていたのに。慌てて駅のホームから第3ターミナルまでどれぐらいで着けるのか調べてみる。春秋航空の予約確認書には20分と書いてあるが、それでは間に合わない。2年前の悪夢がよぎる。だがどなたかのブログで600メートルほど、早足なら10分と書かれている。ちょっと安心。でも、不安でドキドキもする。もう一度電車のダイヤを検索したら、16時前に着くのは都営浅草線のエアポート快特・成田空港行だった。15時57分着、あーしまった。16時16分、電車がホームに着くとエスカレーターを駆け上がる。改札を左に折れて第3ターミナルに向かう。左手に上がるエスカレーターは第3ターミナル、右に上がるのはこれまで何度も乗った日本航空専用の第2ターミナル行きだ。

第3ターミナルまで600メートル 10分で歩ける

 エスカレーターを上がると、そこは外。第3ターミナルに向けての導線が青色で示されている。距離も600メートルと書かれていた。このとき、16時20分。早足なら1分100メートルは進むだろうから間に合ったと確信する。だが、エスカレーターのかけ上がりでもはや息が上がっているけど。ほぼ直線だが、残念ながら羽田のような歩く歩道はない。こちらは大きめリュックを一つ背負っているだけだが、キャリーバッグやスーツケース、カートを押していたら、この距離を10分で歩くのは大変だろう。16時26分、待望の第3ターミナルに着いた。途中、あと500メートル、400メートルなどと案内が出ていたのは、気分的にとても助かった。
 チェックインカウンターでは、自動チェックイン機にプリントアウトした予約確認書のバーコードをくっつけて手続き完了。チケットが出てきた。席の予約は有料だったので、ここで初めて30Aという座席を知る。

 春秋、ジェットスター、バニラとLCCそろう

 周囲を見回すと、春秋航空に加えジェットスター、バニラエアのチェックインカウンターが並ぶ。各国の航空会社のカウンターが並ぶ第1ターミナルに比べるとかなりこぢんまりだ。それでも、手続きを待つ多くの搭乗客がいる。ジェットスターは国際線のカウンターもありとても賑やかだ。
 カウンターを横目で見ながら、手荷物検査所へと急ぐ。コンビニ(お茶の値段がふつー。空港内にしては安い)やHIPSHOP(男もののパンツを売っていた)さらには長崎ちゃんぽんなどがあるカフェテラスの前を過ぎ、突き当ったところに右は国際線、左は国内線の矢印が出ていた。いつものように手荷物検査を受けて進むと、広島行きの150C搭乗口は同じフロアだった。エスカレーターで上に上がる客もいたけど、ボーディングブリッジから搭乗するのかな。こちらはリムジンバスで航空機まで行くようで、時間が来ると階段を下りてバスに乗った。これも久しくなかったことだ。

左右3列ずつにぎっしり 思ったより狭くない座席

 広島行きボーイング737-800機にはタラップを上がって搭乗する。左右3列ずつ。ぎっしり詰め込む感じだ。搭乗人員は189席とのことだが、平日の便だというのに8割がた埋まってる。心なしか女性、それも若い女性が多い気がした。羽田からのJALやANAは大丈夫かと余計なお世話かな。定刻17時10分から15分ほど遅れてのテイクオフ。地平線が赤く染まりとてもきれいだ。座席は思ったより狭くない。これなら1、2時間ならなんてことはないだろうと思う。
上昇する機体は右旋回を何度か繰り返すうち東京上空を通過した。成田から東京上空に飛ぶなんて初めての経験だ。宝石箱をひっくり返したような光の粒。東京タワーが小さく見える。上昇してかなりの高度になっているのだろう、レインボーブリッジがタワーのすぐそばに見えた。さらに奥に目をやると、三浦半島、しばらくして真っ黒い地面になったのは丹沢や箱根の山々だろうか。さすがに暗く、富士山を見るのは不可能だった。その後は、いつものルートのように感じた。18時50分ごろ到着の予定だったが、突然のアナウンスで「広島空港は滑走路を確認しているので20分ほど遅れる」。どういう意味だ。ぐるぐる旋回なんて嫌なこったと思ったが、ほどなく着陸態勢のアナウンス。10分で無事、着陸した。駐機した場所は遠目のだったが、成田と違ってボーディングブリッジがついていた。。機内で少しだけ機内販売のアナウンスはあったが、飲み物のサービスもなくとても落ち着いた感じがした。1時間ちょっとのフライトだと、大手航空会社のあの飲み物サービスって慌ただしすぎるとも思う。

時間に余裕がある向きなら最適

 それにしても、破壊的ともいえるLCCの格安料金をどう考えればいいんだろう。1万円を切る料金であれだけの便が提供できるなら、大手の料金は取りすぎだと言いたくもなるが、ことはそう簡単なことではないはずだ。大きな事故が起きてないことを考えれば、安全性に関してそれほど問題があるとも思えない。国内線のような遠くても1、2時間程度の短距離の場合、スッチーさんの余計なサービスなんて必要ないだろう。時間的な余裕がある今、大いに利用したいと思う。





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今年のベストワンの声もうなずけます 映画「この世界の片隅に」 (記事を書いたのは昨年12月でしたのであしからず)

2017-04-05 00:00:05 | 映画
 映画「この世界の片隅に」を見てきました。かつての映画ファン仲間でいまや高齢者に近い数人から相次いで絶賛のメールが届いたのがきっかけです。最近、評判になる日本映画ってアニメばかりだな、と思いつつも、クリスマスシーズンに入り、きらびやかにライトアップされた二子玉川の109シネマへと出かけました。映画の内容から見て、見終わった後、こんなしゃれた街の雰囲気は合わないなと感じましたが、時間的に合うのは、この映画館だけ。とまあ、そんな枝葉末節はともかく、確かに「今年のベストワン」の声もうなずける良い作品だなあと思いました。

とても優しい作品

 昭和の初めに広島市の郊外で生まれ育った少女が、戦時中、呉市に嫁に行き、成長していく物語。海軍の鎮守府があるなど軍都だった呉市や「ヒロシマ」を舞台にしているので、悲しい出来事は多く起きます。でも、映画の全編を通してとっても優しい作品と思いました。心温まるという意味ではないのだけど。少し古くなるけど1997年公開のイタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」のことを思い出しました。ドラマチックなシーンでもないのに泣いちゃったあの映画。何だかなあ。これぐらいなら、ネタバレも大丈夫でしょ。あとはみなさん映画館で見て感じてください。
 現在の原爆ドームである当時の産業奨励館や原爆投下後も生き残った福屋百貨店などの建物も登場します。

大ヒット中のようです

 ところで、この作品、なかなかのヒットぶりだそうです。たまたま調べていると、11月30日付けの東洋経済オンラインが「製作プロセスの秘密」という記事を配信していました。それによると、11月12日の公開スタート以来、成績は良好で2週目に入っても勢いを伸ばしており、「都内の1~2スクリーン規模の上映館では、立ち見を入れても観客がさばききれない事態が続いている」とか。NHKニュースによると、上映される映画館が60館ほどから180館に増えました。私が見たときは、客の入りは5分の1ぐらいだったけど。

おだやかな毎日こそ本当のぜいたく

 今年のヒット映画といえば「君の名は」に「シンゴジラ」。どちらも人の力ではどうにもならないこと、つまりは東日本大震災のことがバックグラウンドに感じられました。これに対し、「この世界の片隅に」はいうまでもなく「ヒロシマ」と「先の大戦」です。
 竹内まりやの「すてきなホリディ」という曲にこんな一説があります。

 大切なものが みんなそばにある 穏やかな毎日が 続くぜいたく

 毎日のように状況が変わる戦時中。まるで歌詞と真逆のように大切なものが次々と取り上げられていきます。ぜいたくで豊かな生活とは、穏やかな毎日。戦争が終わった後、ヒロインのすずさんが過ごした戦後は穏やかな日々であったらいいなと切に願いました。そういえば、あの世代の人たち、身近にもたくさんいたなあ。もし見たら、どんな風に感じるんだろう。
















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時間かかったけど楽しませてもらった 文庫本化された和田竜の「海賊の娘」

2017-04-01 23:37:14 | Weblog

村上海賊の娘(一)(新潮文庫)クリエーター情報なし新潮社

 

 一巻から四巻まであり結構、読破には時間がかかったが面白く読ませてもらったのが、文庫本化された和田竜の「海賊の娘」だった。 村上水軍という名前は聞いたことはあったが、瀬戸内海を根城とする海賊という犯罪組織ぐらいにしか思っていなかった。キーワードとなる石山本願寺、木津川の合戦も同様で、名前を知ってるだけで歴史的にどういうものかは考えたこともなかった。

豊臣秀吉の大阪城は石山本願寺跡地だった

 本書に出てくるのは織田信長が歴史の中心だった当時。だが、宗教がらみといえば、比叡山延暦寺の焼き討ちのことしか記憶にない。大河ドラマなどでも描かれるのは、比叡山を焼き討ちし、僧だけでなく女や子どもまで皆、首をはねたこと。信長の残虐性を強調するエピソードとしてよく登場する。これに対し、石山本願寺は信長との戦いは続いたものの最終的には浄土真宗側が撤退することもあって描かれることは少ない。しかし、石山本願寺があった場所こそ、豊臣秀吉が築城した大阪城そのもの。本願寺明け渡しから時を経ずして信長は本能寺の変で死に、その遺産とも言える土地を秀吉が有効利用したことになる。確かに台地にある大阪城一帯は、当時の戦略としてかなり価値があったように見える。大阪城を本願寺の跡地として見たことはなかっただけに少々、驚きではある。


本願寺攻防戦、一方の主役だった村上水軍

 小説の主役ともなる村上水軍。愛媛県や山口県の在住者の間では村上水軍の名前はよく出る。「あの人は海賊の末裔だから」などという言葉を聞くことも多い。実際、村上という名字は愛媛県沿岸部を中心にかなり多い。だが、歴史と結びつけて考えたことはなかった。毛利元就が中国地方の覇者となる厳島の合戦で村上水軍の船団を利用していたことや、石山本願寺をめぐる戦いでは、水軍は毛利軍の中心となり、本願寺に食料を運び込むために大船団を率いて大坂に向かい、木津川河口付近で織田軍と激突、激しい戦いを繰り広げた(木津川の戦い)ことなど、ほとんど知らなかった。ある時期まで水軍は非常に大きな存在だったようだ。

体がわくわく、目頭熱く ヒロインの想像も楽しい

 さて、そんな歴史的な背景の中でストーリーは展開する。「海賊の娘」というだけあって主役は女性。ただ、その先のことは、読む人に悪いので割愛する。活劇時代劇といえる内容の中で、読むという行為の中では珍しく、わくわくして体が熱くなったり、目頭が熱くなったりする場面が2カ所あった。それと、映画化されたら誰がヒロインを演じるのだろうと想像するのが楽しくなったのも事実だ。



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