高松のスポンジ DON

高松で社会人3年目を送る人の日記
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ヨーロッパ・フットボール三昧の旅 6日目後半 リバプール vs サンダーランド観戦!

2009年07月12日 21時40分57秒 | ヨーロッパ・フットボール三昧の旅! 09春
 
 2009年3月3日(火)。午後5時頃。イギリス、リバプールの中央駅近くのバスターミナルにて。これからプレミアリーグ3試合目、リバプール vs サンダーランド観戦しに、リバプールのスタジアム、アンフィールド・ロードに向かって出発!

 アンフィールド・ロードへ向かうバスは赤いユニフォームやジャケットを着たリバプールファンでたくさん。リバプールファンはグッズ着用率が高い。それからバッグやキャップもリバプールのロゴ入りのものを身に着けている人が多い。いいクラブだなあ。

 20分ほどでアンフィールド・ロードに到着。大勢の人々と共にスタジアムへ向かって歩いていたら、
“Today’s Pin ! Today’s Pin !!” (今日のピン!)
と叫ぶおじさん出現。

 何かと思ってそばに行ったら、大量のピンバッチを抱える、若干ルーニー似のおじさんがいた。


↑僕「写真撮っていい?」  ルーニー似のおじさん「イイヨ」

 何が “Today” なのかというと、この大量のピンバッチの中に、今日の試合限定のピンバッチがあるらしい。なるほど、それはほしい!

 「ピンバッチいくら?」と聞くと、このおじさん、かなり早口で何を言っているのかぜんぜんわからん!そばにいた他のリバプールファンのおばさんがゆっくりわかりやすい英語で言い直してくれてなんとか理解できた。「1つ3ポンド、2つ買えば5ポンド」。ありがとう。

 そして “Today’s Pin” を1つ購入。


↑“Today’s Pin”

 今日の日付と、リバプール vs サンダーランドのロゴ入りのオリジナルピンバッチ。とてもいい記念になった。買った後上の写真を撮って、つづけてさっき助けてくれたリバプールファンのおばさんが「あなたとおじさんを撮ってあげるよー」と言ってくれて、一緒に写真撮った。ありがとう!

 そしていよいよスタジアムへ。


↑アンフィールド・ロード

 また狭~いゲートをくぐって古そうな階段を上り、スタンドへ。


↑これがアンフィールド・ロードか!

 ウエストハムよりさらに古めかしいスタジアム。大型ビジョンなどはなく、端っこに両チームの得点だけ示される、小さい電光掲示板があるのみ。ピッチはじゅうたんのようにきれいで、ほんとにいい雰囲気のスタジアムだなあ。

 そして自分の席へ。リバプールは人気あるチームあるだから、端っこの方の席を取るので精一杯だった。それから・・・これは事前にわかっていたことだけど、視界に柱がでーんと立っていた。


↑でーんと柱

 アンフィールド・ロードのメインスタンドには4、5本の柱が立っていて、多くの席は視界に柱が入ってしまうようだった。昔の建築技術では、柱がないとスタンドの屋根を支えられないんだね。でも、思ったよりも細いし、なによりリバプールの試合を見られるんだから全く問題ないなあ。

 あと、席が小さくて足元のスペースも狭い。深く座ってもひざが前の席に当たってしまうぐらい狭い。横の人との間隔も狭い。他のスタジアムに比べて、かなり人口密度が高い気がした。

 そして、僕の横にやってきたのは明らかに太りすぎのおじさん。ユニフォームピチピチ。このおじさんにとってこのイスは小さすぎ!でも陽気なおじさんで、僕に「スマンネ」とばかりに苦笑いしてきた。

 目の前ではキーパー、レイナが練習し、ジェラード、カイト、ベナユン、マスチェラーノなどなど、知っている選手ばかりがアップしていた。すげえ・・・。


↑目の前で練習するリバプールのゴールキーパー、レイナ

 キックオフが近づくと、スタジアムは一気に超満員に。目の前の熱心なリバプールファンが集うゴール裏、“KOP” スタンドは、一層式ですんごい迫力。


↑“KOP” スタンド 

 そして選手入場!


↑選手入場!

 そして・・・あの曲が流れ始めた。

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・説明!あの曲とは

 ウエストハムの観戦記でも説明したけれど、ヨーロッパのクラブチームの多くには「チームの歌(アンセム)」があって、キックオフ直前にみんなでアンセムを歌って盛り上がります。

 数あるアンセムの中でも、アンフィールド・ロードでリバプールファンが歌うアンセム “You’ll Never Walk Alone” はものすごい盛り上がりで、それはそれは感動モノらしい。なので、歌詞を暗記して現地のリバプールファンと共に “You’ll Never Walk Alone” を歌うのをすごく楽しみにしていました。
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 メロディーに反応して、みんなスカーフを広げ始め、
“You’ll Never Walk Alone !!”
を大合唱!


↑こんな感じ

 Walk on, walk on,  (歩き続けよう)
 With hope in your heart, (心に希望を持って)
 And you‘ll never walk alone (君は決して一人じゃないんだ)
 You’ll never walk alone!! 


↑“You’ll Never Walk Alone !!”

 それはそれは鳥肌モノでした。歌詞もいいなあ。・・・ウエストハムの「シャボン玉飛ばすぜ~!」とは違って・・・。(ウエストハムの歌も好きだけど)

 そしてついにキックオフ!


↑キックオフ!

 「威風堂々」のメロディーにあわせた
“Liverpool! Liverpool!! Liverpool!!!”
のチャントが手拍子と共にスタンドに包まれて、すごくいい雰囲気。柱も試合が始まってしまえば、ぜんぜん気にならなかった。

 前半5分、いきなりサンダーランドのFWがオフサイドラインギリギリで抜け出し、キーパーと1対1に!
 
 これはやられるか!?と思ったけど、レイナが目の前で見事にセーブ!サンダーランドFWは頭を抱え、スタジアムはレイナへの拍手で包まれた。


↑KOP スタンドからの歌や拍手はすんごい迫力

 リバプールはやはりうまい。パスがどんどんつながる。そして、審判はよっぽどのファールじゃないと笛を吹かない。試合はほとんど途切れることなく進み、あっという間に時間が過ぎていった。


↑試合中の1コマ① チャンスを迎えるサンダーランド

 前半半ば、ジェラードのミドルシュートが炸裂!

 シュートはディフェンダーに当たって軌道が変わり、キーパーがぎりぎり防いだ。
 “Oh !!!!”
とみんなで落胆。横の青年は頭を抱え込んで悔しがっていた。


↑試合中の1コマ② ボールが目の前にやってきた

 その後も試合はリバプール優勢。特にヨッシ・ベナユンがすばらしい。ドリブルで相手守備陣を切り裂いていくプレーが何度も見られた。うますぎ。

 しかし、リバプールの攻撃はなかなか点には結びつかず。0-0のまま前半終了。


↑前半終了。スタジアムの電光掲示板はこれのみ。

 後半はこちらに向かって攻めてくるリバプールのゴールに期待!


↑後半キックオフ!

 後半もリバプールペース。

 すると迎えた後半5分。左サイドからのクロスにリバプールFWカイトが頭で合わせてシュート!キーパーがなんとか弾くも、弾いたボールを「誰か」が押し込んでリバプール先制!

 “Yeaaaaaaaaaah !!!!!”

 ゴールの瞬間、みんな飛び上がった!
 カイトにいいクロスが飛んできて、「来る!」と思った瞬間は忘れられない!


↑喜んで戻る選手たち

 掲示板は点しか表さないので、誰が決めたのかはわからなかった。(翌日の新聞で、ヌゴグのリバプールに移籍して初めてのゴールだったことを知った)


↑リバプール先制!

 その後もリバプールのチャンスが続き、自然と追加点への期待が高まっていった。


↑試合中の1コマ③ 攻めるリバプール

 そしてやってきた後半20分。左サイドからのクロスボールをサンダーランドのキーパーは取れず弾いてしまい、そこを詰めたヨッシ・ベナユンが冷静に押し込んでゴール!!

“Yeaaaaaaaaaah !!!!!”


↑ヨッシ・ベナユン!

 またみんなで飛び上がって喜び、選手も目の前までやってきてくれた。目の前で2ゴールも見られて大満足!

 その後もリバプールは攻め続け、3点目へと期待は高まっていった。


↑試合中の1コマ④ リバプールのコーナーキック

 後半の終盤、リバプールの選手がミドルシュート!ボールはポストすれすれを通り、KOPスタンドに飛び込んでいった。
“Oh !!!!”

 その後も決定機が何回かあったけれど決められず、周りと
“Oh !!!!”
を繰り返して楽しんだ。けど、みんなもう勝利を確信。いいプレーには拍手。


↑いいプレーにはみんなで拍手

 試合終了間際になると、KOPスタンドから
“You’ll Never Walk Alone !!”
の大合唱が始まり、スタジアム全体へと広まっていった。スタジアムは勝利の瞬間を待つ、ものすごい雰囲気に。

 そして、2-0のまま試合終了!ホイッスルと共に
“Yeaaaaaaaaaah !!!!!”
が鳴り響き、スタジアムは拍手で包まれた。


↑試合終了!

 ほんと、あっという間の90分だった。思わず見入ってしまう、すばらしいパスワークの連続だった。リバプール強い!


↑すばらしい試合をありがとう!

 大満足。来てよかった・・・。大勢のファンと共にスタジアムを後にした。リバプールの強さが際立った試合だった。

 帰りはバスが来てもすぐに一杯になってなかなか乗れなかった。警官や地元に人に聞いてバス停を確認したりして、なんとかリバプール中央駅まで戻った。

 ロンドンよりは治安が悪い、と言われるリバプールだけど、中央駅付近もスタジアム帰りのリバプールファンがたくさん歩いていて安心だった。みんな満足そうな表情だった。


↑夜の「アルバート・ドック」

 歩いてホテルに到着。テレビをつけると、さっそく今日の試合のハイライトがやっていた。「あーこういうゴールだったなー」と復習開始。

 シャワーを浴びて、今日の感動をメモ帳に書きなぐった。翌日はリバプールからロンドンに戻り、ロンドンの「ポートベリーマーケット」あたりを散策した後、プレミアリーグ4試合目、トットナム vs ミドルズブラ観戦の予定だった。また「明日もいい試合になってくれよ!」と願って寝た。


(6日目後半おわり)


~この日使ったお金~(1ポンド=140円)
・ 朝食のサンドイッチとカプチーノ 5ポンド
・ ロンドン ‐ リバプール往復切符 66ポンド
・ 昼食のパイ2つとオレンジジュース 5ポンド
・ ホテル1泊分 33ポンド
・ ビートルズストーリー入場料とガイドブック 12ポンド
・ リバプールストアで買ったスカーフとその他おみやげ 17ポンド
・ アンフィールド・ロードへの往復バス 2ポンド
・ ルーニー似のおじさんから買った記念ピンバッチ 3ポンド
・ スタジアムで飲んだホットチョコレート 1.5ポンド
計136ポンド

「ヨーロッパ・フットボール三昧の旅」(2009年2月26日~3月12日)
1日目   : 「いざ、ロンドンへ!」
2日目   : 「まずはロンドン観光!」
3日目前 : 「大英博物館見学してからスタンフォードブリッジへ」
3日目後 : 「チェルシー vs ウィガン観戦!」
4日目   : 「ウエストハム・ユナイテッド vs マンチェスター・シティ観戦!」
5日目   : 「ひたすらロンドン観光!」
6日目前 : 「ビートルズストーリー」
6日目後 : 「リバプール vs サンダーランド観戦!」
7日目前 : 「マシューストリートとポートベリーマーケット」
7日目後 : 「トットナム vs ミドルスブラ観戦!」
8日目   : 「スタンフォードブリッジとロンドン塔」
9日目   : 「旅も後半、ロンドンからローマへ」
10日目  : 「ローマ街歩きとローマ vs ウディネーゼ観戦」
11日目  : 「ナポリ戦見られず・・・夕方のナポリ散歩と絶品ピザ」
12日目  : 「ポンペイとスパッカ・ナポリとナポリの夜景」
13日目  : 「カプリ島とアマルフィ海岸とポジターノ」
14日目前 : 「ローマ最後の観光とお土産探し、そしてオリンピコへ出発!」
14日目後 : 「ローマ vs アーセナル観戦!」
15日目  : 「ついに迎えてしまった帰国の日」