高松のスポンジ DON

高松で社会人3年目を送る人の日記
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ヨーロッパ・フットボール三昧の旅 3日目後半 チェルシー vs ウィガン観戦!

2009年06月04日 12時47分22秒 | ヨーロッパ・フットボール三昧の旅! 09春

 2009年2月28日昼過ぎ。ロンドン、セント・ポールの地下鉄の駅にて。これからチェルシー vs ウィガン観戦のため、スタンフォードブリッジへ向かって出発!

 ロンドンの地下はたくさんの地下鉄線が複雑に入り組んでいるから、路線によってはかなり地下深いところを走っている。だから、長~いエスカレーターに乗ってプラットホームまで行くこともしばしば。


↑ロンドン地下鉄駅の長~いエスカレーター

 スタジアム近くの駅に近づくに連れて、チェルシーのユニフォームやスカーフなどのグッズを身につける地元のファンが増えてきた。だんだん気分が高まってくる。

 そしてキックオフ約1時間前に、スタジアム最寄り駅の “Fulham Broadway” に到着。駅からスタジアムに向かう道沿いにはチェルシーグッズを売る露店が並び、馬に乗った警官がうろうろ。露店のグッズを見ているとどれもほしくなってくる。


↑ 露店


↑ 馬に乗った警官

 そしてスタンフォードブリッジに到着! 大勢の人でわいわい。


↑ 試合前のスタンフォードブリッジ

 チケットをしっかり握って、いざ狭い入り口ゲートへ。

 このとき持ち物検査があって、まあ大丈夫だろうと思って検査員に堂々とかばんの中を見せた。・・・ら、検査員が「ムッ?コレハ?」と顔をしかめた。どうも日本から持ってきたペットボトルの「おーいお茶」が気に入らなかったらしい。「これはアルコールか?」とかいろいろ聞かれて、結局なぜかキャップだけとられて持ち込みを許された。まだほとんどお茶残っているのに・・・。


↑ 入場ゲート。せまい。

 そんなトラブル?がありながらも、ついにスタンドにたどり着いた。テレビで見てきたスタンフォードブリッジのピッチが目の前に。「これがスタンフォードブリッジか!!」


↑ スタンフォードブリッジ!

 サッカー専用スタジアムだからだろうか、テレビで見たイメージよりこじんまりしたスタジアム。ピッチではチェルシーのゴールキーパー、ツェフがすでに練習していた。


↑ ツェフが・・・


↑ とめた!

 試合開始約30分前になると、選手が続々とピッチに姿を現し、場内が拍手に包まれた。ドログバがいる。アネルカがいる。ランパードがいる。バラックがいる。テリーがいる・・・。

 試合開始が近づくに連れて、観客がどんどん席に座り始めた。そして僕のとなりにやってきたのは・・・なんと日本人3人組。すごい偶然だ。地元のファンの中に混じってプレミアリーグの雰囲気を感じたい気もしたけど・・・。


↑ “Pride of London”

 そして試合開始前にはチェルシーの歌 “Blue is the color” が場内に流れ、大合唱!・・・かと思いきや、歌っている人はあまりいなかった。あれれ?てっきりみんなスカーフを掲げて大声で歌うのかと思っていたのに。


↑ 選手入場!

 こんな感じで前半スタート。特に歓声に包まれるわけでもなく、静かに試合が始まった。


↑ キックオフ!

 チェルシーファンは思ったより大人しい。ゴール裏も時々 “Chelsea!” チャントが起こる程度で、ほとんどの時間は静かに見守るように観戦していた。これがイングランド流か。ボールを蹴る音や選手の声が良く聞こえた。

 試合序盤はウィガンペース。開始早々ウィガンがキーパーと1対1のチャンスを作るも、ツェフが好セーブ!「パチパチパチパチ・・・」と場内が温かい拍手に包まれた。「さすがツェフ!」と僕も拍手。

 その後も、ウィガンの決定的なシュートが、ゴール前にいたチェルシーの選手に当たってなんとか防がれるなど、危ない場面が続いた。どうしたチェルシー。

 それでも前半も半ばになると、徐々にチェルシーペースに。思わず「おおー!」と唸ってしまうワンタッチのパスワークが多くなり始めた。ランパードがシュートチャンスを迎えると、周りがいっせいに立ち上がり、シュートが枠を外れると、

“Oh!!!”

と落胆。僕も思わず「ああああぁ~」と頭を抱えたけれど、これを体験するためにロンドンまでやってきたわけだ。


↑ 試合中の1コマ①

 そして前半25分。コーナーキックの競り合いからのこぼれ球を、テリーが難しい体勢から左足で振りぬいてシュート!ボールはキーパーの上を通過してゴール!!

“Yeaaaaaaaah!!!!!!!”(観客の声)

 僕は「キターーー!!」と叫んだ気がする(笑)。初めて見たプレミアリーグのゴールはテリー!テリーのゴールが見られた。これはうれしかった・・・。

 前半は1-0のまま終了。ハーフタイムはとなりの日本人3人組との会話を楽しんだ。僕と同じく大学生で、「テリーすごかったなー」と感動を共感。3人のうち1人はヴィッセル神戸サポーターらしく、サンガ vs 神戸の開幕戦見に行くよーとか言っていた。

 当初は地元のチェルシーファンとコミュニケーションをとれたらいいなあ、と思っていたけど、結局日本人旅行者同士で会話することになってしまった。でも、試合の感想をあれこれ言い合える仲間がいるのは楽しい。あれ?一人旅最高じゃなかったっけ?

 まだ観客がぜんぜん自分の席に戻ってきていないのに、後半スタート。ほんと、選手が出てきたと思ったらいきなり始まる。「いよいよ後半だー」とか思わせてくれる暇がない。これがイングランド流。


↑ 後半開始!

 後半はまたウィガンペース。ホームのチェルシーが一方的に攻める展開を予想していたのに、1点を取り返そうとウィガンの攻撃が多く見られた。けれど、ツェフの安定感は抜群。ツェフ大きい。ツェフが点を取られる気がしなかった。


↑ 試合中の1コマ②

 後半のチェルシーは思うような攻撃ができず。どうもかみ合わない感じ。ただ、ウィガンも攻めるもののフィニッシュまで行く回数が少なく、決め手がないように感じた。試合はこう着状態のまま時間が進んでいった。


↑ 試合中の1コマ③

 後半40分頃、ヒディンクが動いた。FWドログバに代えてDFボシングワ投入。おお、1点を守りに行くのか・・・。このまま1-0で終わりかなあ、もっと点が見たいなあと感じた。

 ・・・などと残念がっていたら、交代の直後、ウィガンが左サイドからのクロスを合わせてゴール!!1-1の同点に!!えええーーー!?


↑ 喜ぶウィガンの選手たち

 これにはびっくり。守りに入ろうとしたばかり。このゴールにチェルシーは焦る焦る。試合が再開すると、ウィガンはドン引き。明らかに1-1のまま引き分けに持ち込む作戦だ。ここからはひたすらチェルシーの攻撃に。

 ゴール裏からはこの日一番のチェルシーサポーターの大合唱が始まった。

“Chelsea! Chelsea!! Chelsea!!!”
 
 ものすごい雰囲気。しかし、ウィガンの分厚い守備陣に阻まれてなかなかシュートまでは行かず。場内に「ロスタイム3分」のアナウンスが流れた。


↑ ドン引きで守るウィガン

 焦ったチェルシーは、ゴール前にどんどんボールを放り込んだ。そして後半ロスタイム、その放り込んだボールの競り合いから、ランパードがヘディングシュート!これがウィガンキーパーの頭をフワリと超えてなんとゴール!!


“Yeaaaaaaaaaaah!!!!!!!!”

 「おおおおおぉぉぉ!」「すげぇぇぇぇ!」チェルシーの選手たちが手前に集まってきて大興奮!ひたすら感動した!

 興奮冷めあがらぬままこのまま試合終了!2-1でチェルシーの勝利!!

“Yeaaaaaaaaaaah!!!!!!!!”

また “Blue is the color” が流れ、今度は大合唱!


↑ 試合終了!

 大満足。試合終了後、あっという間に観客は帰って場内はガラーン。美しいスタジアムをじっくり目に焼き付け、横の日本人3人組にさよならしてスタンフォードブリッジを後にした。来てよかった・・・。


↑ すばらしい試合をありがとう!

 帰りにスタジアム近くの露店で、点を入れたテリーとランパードのピンバッチを記念に購入。


↑露店で買ったピンバッチ

 大勢のチェルシーファンと共に地下鉄に乗った。当然大混雑。スリには注意しないと。


↑ プラットホームにズラ~っとチェルシーファン


 さて・・・地下鉄に乗ったはいいけど、どこへ行こう?さんざん迷った末、結局大回りして夜のライトアップされたビッグベンを見に行くことにした。

 日が暮れた頃、ビッグベン最寄りの地下鉄、Westminster 駅で下車。地上へ上がると、光輝くビッグベンがそこに。


↑ 地下鉄 Westminster 駅から見たビッグベン(ブレすぎですが)

 この光景を写真に残したい!とデジカメの夜景モードを使って全力で撮影したのが下の写真。


↑ ライトアップされたビッグベン。後方にたたずむのはロンドン・アイという巨大観覧車

 昼の姿とは一味違ってすばらしい。眺めながらまたテムズ川沿いをブラブラ歩いた。


↑ どーん、と下からビッグベン

 夕食はまた “EAT”。安いし一人でも入りやすいからついつい入ってしまう。“Fishing man’s pie” という鮭の切り身が入ったパイとレモン風味のサンドイッチを選んだ。安いのになかなかうまい!


↑ この日の夕食

 食後もテムズ川沿いをブラブラ。川沿いの道は夜でも散歩を楽しむ人が多くて安全な感じがした。


↑ テムズ川とビッグベン

 長~い食後の散歩を終えて、セント・ポールのユースホステルに戻った。部屋にはまだ誰もいなかった。オランダ人2人組みは今日も夜更かしだろうか。シャワーを浴びて2段ベッドの上段に座り込み、「今日の感動を忘れまい!」とじっくり日記をメモ帳に書きなぐった。

 翌日はプレミアリーグ2試合目、ウェストハム・ユナイテッド vs マンチェスターシティ観戦。「いい試合になってくれよ!」と願って寝た。


~この日使ったお金(1ポンド=約140円)~
・ 昼食 サンドイッチとオレンジジュース 4.5ポンド
・ チェルシー戦のマッチデイプログラム2冊 6ポンド 
・ テリーとランパードのピンバッジ 4ポンド
・ 夕食 サンドイッチとパイ 7ポンド
計21.5ポンド

つづくー。


「ヨーロッパ・フットボール三昧の旅」(2009年2月26日~3月12日)
1日目   : 「いざ、ロンドンへ!」
2日目   : 「まずはロンドン観光!」
3日目前 : 「大英博物館見学してからスタンフォードブリッジへ」
3日目後 : 「チェルシー vs ウィガン観戦!」
4日目   : 「ウエストハム・ユナイテッド vs マンチェスター・シティ観戦!」
5日目   : 「ひたすらロンドン観光!」
6日目前 : 「ビートルズストーリー」
6日目後 : 「リバプール vs サンダーランド観戦!」
7日目前 : 「マシューストリートとポートベリーマーケット」
7日目後 : 「トットナム vs ミドルスブラ観戦!」
8日目   : 「スタンフォードブリッジとロンドン塔」
9日目   : 「旅も後半、ロンドンからローマへ」
10日目  : 「ローマ街歩きとローマ vs ウディネーゼ観戦」
11日目  : 「ナポリ戦見られず・・・夕方のナポリ散歩と絶品ピザ」
12日目  : 「ポンペイとスパッカ・ナポリとナポリの夜景」
13日目  : 「カプリ島とアマルフィ海岸とポジターノ」
14日目前 : 「ローマ最後の観光とお土産探し、そしてオリンピコへ出発!」
14日目後 : 「ローマ vs アーセナル観戦!」
15日目  : 「ついに迎えてしまった帰国の日」