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きょうのサポート

アプリクラフト Rhinoサポートに日々寄せられる『よくあるご質問』を紹介します。

解析コマンドの結果がでない!?

2006-09-28 13:01:31 | ライノ 作成

ここのところ、全世界(?)が待ち焦がれるライノセラス4.0
ガンズ・アンド・ローゼスの新作"Chinese Democracy"みたい!?)
の機能紹介が続いたので、「きょうサポ」ブログのサブタイトルを
思い出して、『よくあるご質問』を。

解析メニューの機能、例えば、距離コマンドを使って、
2点間の長さを測ったのに、その結果が表示されない...
ことはありませんか?

そんなときは、コマンドエリアの行数を見てみましょう。
※ライノのインストール直後は、1行の設定になっています。

距離コマンド等、解析メニューの機能(全てではありません)は
その実行結果をコマンドエリアに表示しています

そして、これらのコマンドは、実行結果を表示した後、
コマンドを終了し、コマンド入力待ちの状態に戻るため、
1行の設定では、結果が表示されていないように見えます。

では、解決法。

コマンドエリアの下側を、マウスでドラッグして、
行数を増やしてみてください。※オススメは3行!
Commandarea_1 (GIFアニメ)

「これではビューポートが狭くなるから」という場合には、
キーボードの[F2]キー(デフォルト)を押して、
コマンドヒストリーウィンドウを表示しましょう。
5_1
このウィンドウは、コマンドエリアに表示された内容を
ヒストリー(履歴)として表示します。

また、コマンドエリアが表示されていない場合は、
ツールメニュー> オプションを実行して、
Rhinoオプションウィンドウの画面ページへ。

そして、下の画像の赤ワクで囲まれた項目に
チェックがあるかご確認ください。
6_1


モデルを囲って計測

2006-08-30 18:14:23 | ライノ 作成

バウンディングボックスコマンド(解析メニュー)は、
オブジェクトを直方体で囲んで(バウンディングボックス)、
そのモデルの範囲(大きさ)を示すコマンド。
モデルの寸法を測るようなときに使えそうですね。

しかし!このバウンディングボックス、シェーディングや
レンダリングに使用されるポリゴンメッシュを基に
生成されるため、そのメッシュ設定(*1)によっては、
正確に計測できないことがあります。

(*1)ファイルメニュー> プロパティ から、
  「ドキュメントのプロパティ」の"メッシュ"ページ

実際に「レンダリングメッシュの質」の項目を変更して、
バウンディングボックスで、このモデルの高さを測ると...
4views_3 Boundingbox
・「粗い&高速」      : 122.264mm
・「滑らか&やや遅い」: 123.461mm

では、メッシュ設定(*2)を「カスタム」に変えて...
Custom

今度は、123.486mm!
断面を切って計測してみると、同じ値。
Section

Meshコマンドで、各メッシュ設定を視覚化してみると、
「カスタム」は、細かいメッシュで、基のサーフェスに
対して、より近似されていることがわかります。
Mesh

(*2)アプリクラフト「いまさら~」ブログをご参照ください。

バウンディングボックスを用いて、寸法を測る場合は
このメッシュ設定にご注意ください。モデルによっては、
断面曲線から計測した方がいいかもしれません。

最後に、USのRhinoニュースグループで、
ClosestPointを用いたスクリプトを見つけました。
コピー&ペーストしてお試ししてみてください。


画像からサーフェスを作ってみよう!

2005-12-14 18:14:51 | ライノ 作成
Rhinoのサーフェス生成機能のひとつ、Heightfieldコマンドは
(サーフェスメニュー>イメージの色値から)
画像ファイルのグレースケールの値から、サーフェスを作ります。

例えば、こんなパターンの画像を使って実験してみると...
Sample
明るい部分ほど、サーフェスの高さが高くなっています。
※高さは、下のダイアログボックスで調整します。
Dialog

サーフェスは、画像のUとVの方向でサンプルされ、
点の数(制御点数)を増やすと、より画像に近くなってきますが、
そのぶん、PCの動作やデータ量にも影響してきますので、
いろいろと数値を変えて試されるとよいでしょう。

なお、画像は、次の形式が入力可能です。
Windowsビットマップ, JPEG, Targa, PCX, PNG, TIFF

Heightfieldコマンドを使って、こんな模様から、
サーフェスを生成し(サンプル点の数: 150x100)、
Heightfield

Rhino4.0ベータ版の新機能から
Sporph(スペースモーフ)コマンドで、
模様のサーフェスを、リングに巻きつけてみました。
Sporph


ブール演算の謎①

2005-10-13 19:05:29 | ライノ 作成
ブール演算は、大変便利な機能です。
しかし、うまくいったり、失敗したりと、その原因がわからず、
時間を費やされた方も多くいらっしゃるかと思います。

そこで、今回は、ブール演算が失敗する理由を見つけるため、
まずは、『Rhinoは、どうやってブール演算を行っているのか』
ブール演算のプロセスを見てみましょう。

Rhinoのブール演算は、基本的に次の4つの作業を内部で行っています。
(1) オブジェクト同士の交線を生成 (Intersection)
(2) 生成された交線でオブジェクトを分割 (Split)
(3) 不要な部分を削除 (Delete)
(4) 残った部分を結合 (Join)

ということは...
ブール演算の成功と失敗の分かれ目は、
どうやらオブジェクト同士の交線にありそうです。

ブール演算がうまくいかないようでしたら、
まず、交線(曲線メニュー> オブジェクトから曲線を作成)をとり、
その交線を確認してみてください。

ブール演算の次のプロセス"分割"を行うため、
閉じた曲線(ループした曲線)、またはオブジェクトの端から端まで
通るような交線が必要です。

交線は見つかりましたか?
生成された交線が繋がっていなかったり、隙間が開いていませんか?

オブジェクトのプロパティ(編集)にある[詳細]を使って、
生成された交線が閉じているかどうかご確認ください。
また、曲線端点に注釈を配置(ボーナス>曲線)では
曲線の端点座標を注釈として追加します。
このコマンドを活用し、閉じていれば、注釈がひとつ追加され、
開いていれば、2つ作成されます。
AnnotateCrvEndPoints


【参考】 "Boolean Operation Failed...", Frequently Asked Questions, McNeel Wiki


Textコマンドで入力した日本語が表示されません。

2005-07-29 17:26:58 | ライノ 作成
Rhino3.0で、ビューポートにOpenGLが活用される次の場合に発生することが報告されています。

・各種シェーディングモード(シェーディング、ゴースト、X線、レンダリング表示)
・Shadeコマンド
・「ワイヤフレームビューポートオプション」(Rhinoオプションダイアログの"表示"ページ)で、表示モードとして"OpenGL"を設定

この問題は、現時点(最新サービスリリース:SR4, 2005/06/15)、根本的な解決策がなく、次の改編で修正が予定されています。(Rhino4.0 WIP版で改善されています)

代替策として、ソリッドメニュー> テキストで、テキストオブジェクトとして、日本語テキストを曲線またはサーフェスで作成。
(サーフェスで作成した場合、シェーディング時にアイソカーブが表示されます。アイソカーブを非表示にするには、オブジェクトを選択し、編集> オブジェクトのプロパティ で"オブジェクト"ページにある「サーフェスのアイソカーブを表示」からチェックを外します)