３本目のリコーダー

小学生の頃からリコーダーが大好きです。
今でも時々引っぱり出してきて吹いてみたりします。
現在練習中の曲は「魔女の宅急便～海のみえる街」です。
この曲が上手に吹けるようになったら、自分へのご褒美にちょっと高級な？リコーダーを買おうかしらなんて思っています。

今、使っているリコーダーは３本目のリコーダーです。
最初に小学校で一括購入したものと、そのあと買ってもらったお気に入りだったリコーダーは、ロッカーの中から行方不明になってしまいました。
その当時、私は担任からかなりひいきをされていたので、それを快く思わなかった誰かが嫌がらせをしたのだろうなと思います。そのほかにも家庭科の教材なんかもなくなったりしていましたから…
でも、担任もウチの母も、犯人は誰だ！なんて騒ぎ立てることをしませんでした。
そのおかげで、私は被害者意識を持たずにすんだような気がします。

あの時、いたずらをした人は、その後どんな思いを感じて過ごしていたのでしょう？
悪いことをしちゃったな～とか、リコーダーを返すことができなかった・・・なんて自責の念を感じていたりしたのでしょうか？
それとも、ざまあみろ！と心の中で笑ったり、ああ、ばれなくてよかった！とホッとしたりしていたのでしょうか？

私はといえば、担任からのひいきにクラスメイトの視線が冷ややかであったことはヒシヒシと感じていましたから、どちらかといえば“みなさんごめんなさい”という感じだったので、いやがらせをされたことにハラをたてたり悲しんだりという気持ちはほとんどなかったように思います。
ただ、２本目のリコーダーはとても気に入っていたモノだったので、（あのリコーダーは戻ってきて欲しかったなぁ～）と今でも思いますけど…

あのリコーダーは、どこへいっちゃったんでしょうね・・・
ゴミ箱の中？どこかの草むら？
きっと、誰か心の中にまだあるのでしょうね、かすかな苦みと共に・・・