10/22 天保十二年のシェイクスピア 東京千秋楽

昨日、暗に予告した通り
『天保十二年のシェイクスピア』
の東京千秋楽を見てきました。

本当に見に行けてよかった。眠かったけど。
この舞台の最後に立ち会うことができたこと、本当に幸せに思います。
（まだ大阪公演あるけどさ。笑）

今日の千秋楽は、いろんな物が飛びました。

飛んだ物１　佐吉のトンカチ
飛んだ物２　三世次の鬘
飛んだ物３　湯呑み

私が確認した、飛んだものは以上です。
昨日は唐沢さんの台詞が飛んだらしいですね。（笑）

佐吉はお母さんに
「お・は・よ・う」（・はトンカチで叩く音）
と言う前に、職人らしく、かつカッコ良く、トンカチを投げてキャッチするはずでした。
が、無常にもトンカチは手の中に収まらず、カランカラン♪と良い音をたて
床に向かって飛んでいく。客席が笑いに包まれたのは言うまでもありません。
なんだか、前も高橋さんが失敗したって話を書いていますが、
高橋さんのトンカチ使いは見事なはずです。きっと。
上手さは全然わからないけれど、手に馴染んでいる感があります。

三世次の鬘が飛んだのは、叩けば小判が出るシーン。
口に小判をくわえて、上半身の動きだけで小判を投げる三世次。
2回目か3回目に小判を投げたとき、小判と共に鬘も飛んでいきました。
こちらも見事でした。
唐沢さんは縛られていたので両手が使えず、折檻していた一人が
あたふたと鬘を唐沢さんの頭に乗せました。
客席の笑いが収まるのを待っていたのか、自分も笑っちゃってたのか、
しばらく唐沢さん、下を向いたままでいました。（笑）

そして最後に飛んだのが、湯呑み。
三世次が下手舞台袖に向かって投げるんですが、柱に当たって跳ね返り
ぽ～んと客席まで飛んでました。
柔らかいんですね。湯呑みとしては、あってはならない動きでした。

以上、せっかくの千秋楽を＜飛んだ物＞という、
どうでもよい観点からまとめてみました。

役者さんとしては冷や汗ものかもしれないけれど、見ている側としては
ちょっとドキドキしながらも、ハプニングにどう対応していくのか？
その様子を見るのも楽しかったりしますよね。

ちなみに今日は始発に乗り、渋谷に向かいました。
7時ぐらいに着けば立ち見で見れるだろう。と、楽観視していたんですが、
前日の夜、たまたま渋谷にいた友達から
「コクーンにもう当日券を待っている人がいる」とメールをもらい
こりゃまずい！と、急遽時間を最大限早め、始発に切り替えました。
始発、大正解でした。5時35分頃コクーンに着いたのですが、すでに30人程の列が。
いやー私も含めて、暇ですね～みんな！（笑）
でも舞台の為にそこまでする執念好きです。共感します。
熱意とかでなく、もはや執念ですよ。
7時頃来た方は、見れるか見れないかの瀬戸際だったように思います。
今日の写真は、その明け方の渋谷スクランブル交差点です。
暗いんだけど、ネオンの明かりは消えている。
自分にとっては珍しい光景だったので、写真とってみました。

カーテンコールでは、桜の花びら＆紙テープの特別演出がありました。
もちろん蜷川さんも登場です！蜷川さんの登場で、客席からは歓喜の声。
舞台上に井上ひさしさんの姿はありませんでした。来ていると思ったんだけどなぁ。
本当に良いカーテンコールだったと思います。
一つだけ欲を言えば、最後にもう一度、
‘もしもシェイクスピアがいなかったら’をかけて欲しかった。
ちょっと曖昧なんですが、途中で曲が‘平和なときに’に変わったんです。
一回‘平和なとき’で落ち着いて、
また締めで‘もしもシェイクスピアがいなかったら’でしょう！チガイマスカ？（笑）
この曲に、この舞台の全てが詰まっていると思うので。
スマートではないけど（笑）客席も含めて大合唱！！とかしたかったな。

あーあと、これも書いておきたい。
2階の立ち見で見たんですが、今までまったく目に入らなかった、
照明のブース？が見えました。2階席の更にもう１つ上辺りです。
その中に何人か人がいて、ピンライト？を操っていました。（たぶん）
影の部分で舞台を支える人がいるということを実感しました。
私は天保を見たことで、本当にたくさんの楽しさを得ることができたので、
この舞台を作ってきた人たちに対して、感謝の気持ちでいっぱいです。
東京公演、お疲れ様でした。
このブログを、関係者の方が見ない。とも言い切れないので（笑）
今日は感謝の言葉で終わりにします。

本当にありがとうございました！