今ではアニメや漫画,ゲーム,フィギュア,Vocaloid等のオタク文化は,海外に誇れる日本の文化と言っても過言で無いくらいである.
ネット上にはオタク文化に関するブログやSNSが多数あるが,普通,我々日本人が行くサイトは,日本人向けのものが多いだろう.
当然,日本のオタク文化については,日本語のサイトが最新の情報を発信しているし,一番情報量も多い.なので,わざわざ海外のサイト(それも慣れない英語サイト)を検索して訪れてみようという人が少ないのも当然である.まして,アニメや漫画に関しては,ディズニィ関連を除けば,外国からの輸入アニメ・漫画はほとんど無いと言ってもいいくらい国産アニメ・漫画が日本市場を占めている.そのため,一般の日本人が海外のアニメや漫画に目を向けるインセンティブを強く持ち合わせることはない.
しかし,我々日本人が海外に目を向けることが少なくても,外国人のオタクは日本のオタク文化に非常に熱い目を向けている.たとえば,アニメに関する海外のサイトを検索すると,外国人が取り上げ注目しているアニメの大多数が日本のアニメである.それだけ,日本のアニメが外国人からも高い評価を得て受け入れられているのだろう.
最近では,外国人のオタクの間でも,“コスプレ(Cosplay)”や“萌え(MOE)”,“マンガ(MANGA)”など日本の言葉がそのまま通用するようになってきている.まさに,“アルバイト”や“カメラ”,“バッグ”といったように,我々日本人が外来語としてそのままカタカナで使うようになったのと同じ現象を起こしているともいえる.非常に面白いことである.
しかし,外国人のオタクたちが,彼らの文化や価値観と違う日本のアニメ・漫画をどういう風に理解し,それを楽しんで観てくれているのか非常に興味深いものである.
最近,私はtwitterというSNSで外国人のオタク仲間ができつつあるが,彼らと話してて意外だったのは,彼らがまるで日本人のように日本のアニメや漫画,ゲームに精通していることである.そして,彼らと話してみて思ったのは,彼らが日本のオタクとあまり変わらないということである.
いずれにしろ,文化や価値観などの違いを超えて,日本のアニメ・漫画を我々日本人と同じように好きになり楽しんでくれていることは非常に嬉しいことである.
また,もう一つ外国人のオタク仲間と話していて思ったことは,日本で公開されたばかりの最新のアニメやゲーム等について,彼らがまるで日本に住んでいるが如くリアルタイムで知っていることである.
彼らは,いったいどうやって最新作を観たり,それらの情報を手に入れたりしてるのだろうかと驚かされる.
日本語なんて言葉は,世界の言語の中では非常にマイナーであり,文法も英語やフランス語,中国語などとはまったく違っている上に,漢字,カタカナ,ひらがなを使った複雑な言語である.
それにもかかわらず,私の知っている外国人のオタクの人には,日本のアニメや漫画が大好きだという理由から日本語を勉強している人もそこそこ見かける.そして,興味のあるゲームやアニメのDVDは英語等に翻訳されていない日本語版にもかかわらず,インターネットなどを通じてそれらを直輸入し,日本語を勉強しながらそれらを楽しんでいる.同じオタク仲間としても,その熱意は本当に見習いたいものである.
しかし,そういった日本語で作られたアニメや漫画,ゲーム,そしてそれらの関連サイトの内容を理解できる外国人は一握りであると考えられる.そのため,大多数の日本語を理解できない外国人にとって,最新アニメなどの内容を自力で知るなんてことは難しいはずである.
けれども,そういった語学の壁は厚いと思われるが,いち早く日本の最新アニメやゲームを観たいという熱い思いを持った外国人のオタクにとって,その壁はあまり関係ないようだ.というのも,ここ数年のネット世界の発展に伴って,そういう日本語を理解できない外国人でも,最新アニメ等の情報を手にいれることができるようになった.
日本語が堪能な外国人(もしくは英語が堪能な日本人)でボランティア精神豊富な奇特なオタクの人が,放送された日本語放送アニメに英語等の字幕を付けて編集し,それを彼らがYouTubeなどの動画配信サイトに配信することが可能になったからである.(著作権上,違法な行為であるが・・・)
また,日本語版だけしか発売されていないゲームに関しては,日本語と英語を理解し,なおかつコンピュータに詳しいオタクの人が,ゲーム上のテキストを日本語から英語に変換するパッチを開発して,それを日本語のできないオタク仲間に公開したりもしているようだ.
つまり,インターネットの発達やYouTubeやニコニコ動画などの動画配信サイトを支える情報インフラの普及とその利用者数の増加によって,日本のアニメやゲーム,CG,Vocaloid等のオタク文化をワールド・ワイドに一層広げることが可能になったのである(法的に違法行為であったりもするが・・・).このように国境に関係なくオタク文化が広まる大きな要因には,情報インフラというハード面やYouTube,ニコニコ動画といったソフト面が充実したといった環境条件が整ったことにあるが,それよりも重要なことは世界中のオタクの熱い思いがあったからである.
正直言って何の得にもならないパッチ開発や字幕作成への労力は,オタクでない一般人からすれば馬鹿げた労力である.なのに,そんな無駄ともいえる労力をオタクの人たちに投下させるのは,一重に彼らのアニメやゲーム等への熱い思いがあったからこそであり,まさしく,オタクの熱い思いが,国境を越えた作品の普及,そしてオタク文化への普及へと繋がったのであるといえるだろう.
★(ただし,何度も書くが,ネット上の配信行為の中には著作権上,違法行為であることも多い.したがって,そのような違法行為は法的に決して許されないものであるが,結果として海外へ広く発信された形となり,作品の知名度を高めたという宣伝効果の意味での経済的効果があることは興味深い.)
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今日,外国人のオタク仲間から英語圏のアニメ・漫画に関するSNSであるMyAnimeList(MAL)を教えてもらった.
mixiに似た機能を持ったサイトみたいで,外国人のオタクが集まっているサイトです.現在,登録者数が16万人と凄い人数です.日本のアニメや漫画が多く取り上げられていて,海外の人が日本のアニメや漫画をどう思っているのか知ることができそうです.
ネット上にはオタク文化に関するブログやSNSが多数あるが,普通,我々日本人が行くサイトは,日本人向けのものが多いだろう.
当然,日本のオタク文化については,日本語のサイトが最新の情報を発信しているし,一番情報量も多い.なので,わざわざ海外のサイト(それも慣れない英語サイト)を検索して訪れてみようという人が少ないのも当然である.まして,アニメや漫画に関しては,ディズニィ関連を除けば,外国からの輸入アニメ・漫画はほとんど無いと言ってもいいくらい国産アニメ・漫画が日本市場を占めている.そのため,一般の日本人が海外のアニメや漫画に目を向けるインセンティブを強く持ち合わせることはない.
しかし,我々日本人が海外に目を向けることが少なくても,外国人のオタクは日本のオタク文化に非常に熱い目を向けている.たとえば,アニメに関する海外のサイトを検索すると,外国人が取り上げ注目しているアニメの大多数が日本のアニメである.それだけ,日本のアニメが外国人からも高い評価を得て受け入れられているのだろう.
最近では,外国人のオタクの間でも,“コスプレ(Cosplay)”や“萌え(MOE)”,“マンガ(MANGA)”など日本の言葉がそのまま通用するようになってきている.まさに,“アルバイト”や“カメラ”,“バッグ”といったように,我々日本人が外来語としてそのままカタカナで使うようになったのと同じ現象を起こしているともいえる.非常に面白いことである.
しかし,外国人のオタクたちが,彼らの文化や価値観と違う日本のアニメ・漫画をどういう風に理解し,それを楽しんで観てくれているのか非常に興味深いものである.
最近,私はtwitterというSNSで外国人のオタク仲間ができつつあるが,彼らと話してて意外だったのは,彼らがまるで日本人のように日本のアニメや漫画,ゲームに精通していることである.そして,彼らと話してみて思ったのは,彼らが日本のオタクとあまり変わらないということである.
いずれにしろ,文化や価値観などの違いを超えて,日本のアニメ・漫画を我々日本人と同じように好きになり楽しんでくれていることは非常に嬉しいことである.
また,もう一つ外国人のオタク仲間と話していて思ったことは,日本で公開されたばかりの最新のアニメやゲーム等について,彼らがまるで日本に住んでいるが如くリアルタイムで知っていることである.
彼らは,いったいどうやって最新作を観たり,それらの情報を手に入れたりしてるのだろうかと驚かされる.
日本語なんて言葉は,世界の言語の中では非常にマイナーであり,文法も英語やフランス語,中国語などとはまったく違っている上に,漢字,カタカナ,ひらがなを使った複雑な言語である.
それにもかかわらず,私の知っている外国人のオタクの人には,日本のアニメや漫画が大好きだという理由から日本語を勉強している人もそこそこ見かける.そして,興味のあるゲームやアニメのDVDは英語等に翻訳されていない日本語版にもかかわらず,インターネットなどを通じてそれらを直輸入し,日本語を勉強しながらそれらを楽しんでいる.同じオタク仲間としても,その熱意は本当に見習いたいものである.
しかし,そういった日本語で作られたアニメや漫画,ゲーム,そしてそれらの関連サイトの内容を理解できる外国人は一握りであると考えられる.そのため,大多数の日本語を理解できない外国人にとって,最新アニメなどの内容を自力で知るなんてことは難しいはずである.
けれども,そういった語学の壁は厚いと思われるが,いち早く日本の最新アニメやゲームを観たいという熱い思いを持った外国人のオタクにとって,その壁はあまり関係ないようだ.というのも,ここ数年のネット世界の発展に伴って,そういう日本語を理解できない外国人でも,最新アニメ等の情報を手にいれることができるようになった.
日本語が堪能な外国人(もしくは英語が堪能な日本人)でボランティア精神豊富な奇特なオタクの人が,放送された日本語放送アニメに英語等の字幕を付けて編集し,それを彼らがYouTubeなどの動画配信サイトに配信することが可能になったからである.(著作権上,違法な行為であるが・・・)
また,日本語版だけしか発売されていないゲームに関しては,日本語と英語を理解し,なおかつコンピュータに詳しいオタクの人が,ゲーム上のテキストを日本語から英語に変換するパッチを開発して,それを日本語のできないオタク仲間に公開したりもしているようだ.
つまり,インターネットの発達やYouTubeやニコニコ動画などの動画配信サイトを支える情報インフラの普及とその利用者数の増加によって,日本のアニメやゲーム,CG,Vocaloid等のオタク文化をワールド・ワイドに一層広げることが可能になったのである(法的に違法行為であったりもするが・・・).このように国境に関係なくオタク文化が広まる大きな要因には,情報インフラというハード面やYouTube,ニコニコ動画といったソフト面が充実したといった環境条件が整ったことにあるが,それよりも重要なことは世界中のオタクの熱い思いがあったからである.
正直言って何の得にもならないパッチ開発や字幕作成への労力は,オタクでない一般人からすれば馬鹿げた労力である.なのに,そんな無駄ともいえる労力をオタクの人たちに投下させるのは,一重に彼らのアニメやゲーム等への熱い思いがあったからこそであり,まさしく,オタクの熱い思いが,国境を越えた作品の普及,そしてオタク文化への普及へと繋がったのであるといえるだろう.
★(ただし,何度も書くが,ネット上の配信行為の中には著作権上,違法行為であることも多い.したがって,そのような違法行為は法的に決して許されないものであるが,結果として海外へ広く発信された形となり,作品の知名度を高めたという宣伝効果の意味での経済的効果があることは興味深い.)
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今日,外国人のオタク仲間から英語圏のアニメ・漫画に関するSNSであるMyAnimeList(MAL)を教えてもらった.
mixiに似た機能を持ったサイトみたいで,外国人のオタクが集まっているサイトです.現在,登録者数が16万人と凄い人数です.日本のアニメや漫画が多く取り上げられていて,海外の人が日本のアニメや漫画をどう思っているのか知ることができそうです.
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