「おっ!テントウムシ!はっけん!」と、みちばたの草むらからサナギを持ちかえって―、
よくあさ、
えっ? きのうはいなかったよ? なんで? そこにいるの? もそもそはっているの? てんとうむし。
ああーっ! かえったのかあ!
羽化して、くろびかりのする成虫になっていました。
かえるところが見られなかった。ざんねん!
てんとう虫くん、はっぱや枝の上を、あちこちと歩き回ったあと、
もどってきて、
自分が入っていたぬけがらを、つんつんとつついていました。
ナミテントウとぬけがら
★ もう 少し先になるかな~、そろそろかな~。
テントウムシのタマゴや、タマゴがかえるところや、ようちゅうのだっぴや、サナギや、テントウムシがサナギから出てくる羽化が見られるのは。
それまでに、成虫のいるばしょを、何カ所か見つけておきましょう。
★ どこを探したらいい?
原っぱや土手、みちばた、こうえんや空き地の草むら―。
「え~!こんなところにも!いる!」 まちなかにもいます。
あまり手入れされていないところで、あかむらさきのはなをつけるカラスノエンドウなどの ざっそうが生えているところ。
街路樹がいろじゅ下のうえこみ。
こうさ点わきのくさむら。コンクリートのすきまなどでもざっそうが生えていれば、
クロとアカの目立つもようがチョコマカと動きまわっていたりします。
★ 成虫は、そこにタマゴをうみます。
それがかえって幼虫になり、だっぴをくり返して、サナギになります。
★ テントウムシの姿はよく知っているよね。そのすがたからそうぞうして、幼虫とサナギをカンをはたらかせて見つけよう。
タマゴは? 幼虫は? サナギは? きっと、わかるよ。みつかるよ。
★ テントウムシの食べ物はなんだろう。
生き物は、食べ物があるところによってくるよね。
草の中にえさになるものが、あるかな~? いるかな~? なんだろう? さがしてみよう。
* 子ども達は、本などに載っている絵や写真を見て、幼虫や蛹を知ってはいいます。でも、実物の幼虫や蛹を見せられても「?・・・なに?」と、分かりません。絵と本物との間に脈絡が付いていないのです~。
ですが、自分で探そうとした時、「あっ!」「はっ!」「おっ!」「これ!」「てんとうむしだ!」「さなぎ?!」「ようちゅう?!」「たまご?!」と、みえてくるでしょうね。
*テントウムシを探すときは、幼虫や蛹にも注意を向けさせ、一緒に探させてあげましょう。