ピロソピア愛知

幼年期のピロソピーかんがえる

原始テクノロジー ハイテクノロジー

2013-03-31 | 原始テクノロジー ハイテクノロジー
 洗濯ばさみ遊び 洗濯遊び



このとき、子どもが真に求めているのは、

ハイテクノロジーではなく、原始的なテクノロジーでの、洗濯遊び、水遊び、ここに歴然として潜在する水の本質等である。

それを求めていけば、地球にあるもの宇宙にあるもの様々なものに、自ずと関り合ってくる。

導き方により、生活用品の小物ひとつからも、幼い探究心は限りなく広がり展開していく。

 *今はたまたま洗濯ばさみから、自然探究に進もうとしているに過ぎない。

導く大人側はそれを観取し、子どもが必要としている物(物的環境)を整え、必要としている言葉(人的環境)を与えていく。





● 現実を窺うと、商業主義に作り手も買い手もみんな揃って踊らされている社会の一面がある。

 「最新型の車や洗濯機等々を、子ども向けにコンパクト化した玩具として売り出そう」「これは良い物ができた!」「おとなも納得するに違いない」「こどもも喜ぶぞ!」「自信作だ!」と心からそう思ってやまない送り手側の大人たち。(今に始まったことではないですね)

そうして作られ店頭に並べられた商品や、カタログやテレビCMを目にし、「これは、良い物が見つかった!」「誕生日のプレントにしよう」「こどもも喜ぶぞ!」と心底喜んでいる買い手側の大人たち。

「これ欲しい!あれ欲しい!買って!買って!」と子ども達。
「ガマンすることを、教えなくては」と大人達。・・・



● 子どもが真に欲しているものには遠くおよばない大人達の思惑。

大人の思惑によって、善し悪し関係なく与えられるものすべてが決定付けられてしまう子ども達。

思惑によって選ばれ与えられた、ハイテク玩具に取り囲まれ嬉々として遊ぶ子ども達。



 すでに大人である我々は、人類の頭上を覆う暗霧、『洞窟』『暗幕』、巨大なマインド・コントロールの間隙を縫い、鳥瞰し、冷徹な慧眼をもってその光景を透視しなければならない。


そして、気付こう!ハイテク玩具の奴隷となり、精神発達障害・脳機能不全への路上を虚ろい彷徨っている、哀れな幼い姿に!

子ども達は、本心からそれらを欲しがっているのではない。気付いてやろう!



● 幼児期の脳が望んでいるのは、原始テクノロジーである。

 洗濯機に汚れたタオルを入れスイッチオンにしておけばタオルは綺麗になっているミニ判。リモコンポチポチ、くるくるパッパッ入れ変わり行く目前の画像。最末端の機器に成り果て、身じろぎもしない・幼い脳が縛り付けられ身じろぎもできないでいる子どもたち。
子どもが望むのは、そうした現代のテクノロジーではない。


 原始テクノロジーの原理原想起を飛び越え、いきなりハイテク玩具を与えられた幼い脳は混乱するばかりで、<原理・公理を探究するぞ!>の強い気持ち(未意識)には結びついていかない。


混沌カオス渦巻きただよう子どもの脳内。秩序コスモスは遥か彼方に佇み、陰も見えない。



育てる。子どもが真に望む原始テクノロジーを基盤に据え、おのずと関わりあっている自然へと広く大きく門戸を開き、育てる。


ここから、子どもは<真に考える>思惟の門をくぐり、イデアに向け真直ぐに伸びて行く。




! ! 目覚めよう! 目覚めてやろう! 未来の子ども達・次期人類のために!