高ボッチ高原からの朝焼け

朝4時。
何となく目が覚める。
夜空を見上げるとオリオン座と木星が輝く。
こんなに晴れていれば高ボッチ高原から見る朝焼け。
綺麗だろうなぁ。
なんて考えると目がさえる。
思ったら行動しかない。

高ボッチ高原へと車を走らせる。
駐車場近くに来ると賑やかい。
混雑ぶりは昼間以上だ。



テントを持ってきて設営していたり車中で暖を取っていたり。
車を置き頂上を目指す。
頂上に着くと人だかり。
と同時に絶景。
八ヶ岳、富士山、南アルプスが赤く染まる。



写真を撮っている人。
静岡から来たそうだ。
夜1時に出発。
ここに着いたばかりとか...。
服装が秋の服装。
何とも見るも寒そう。
富士山が見れてラッキーと言っているが声は寒さで震えている。
何回か来ているが富士山を見れなかったとか。

けど、寒い。
ジャンパーを着てめざし帽を被り冬支度。
これだけ重装備だから寒さは感じないが顔は冷たい。

ちょうど朝焼けが始まったばかり。
ちょっと端の方を借りて三脚を立てる。
富士山も朝焼けに染まっている。
諏訪湖上空には雲海が...。



そうこうしている内に日の出。
雲海を輝かせて昇る。
綺麗だ。



やがて陽も昇り空は青空。
諏訪の平は雲海に隠れる。
今日も天気のいい日になるだろう。



さて、下山。
電波塔付近から見る北アルプス。
穂高連峰、槍ヶ岳、常念岳、白馬連峰のシルエットが綺麗だ。



駐車場に戻り機材を置き...。
さて、今日は体育の日。
散歩には丁度いいコース。
ってことで散歩タイム。

鉢伏山を目指し歩く。
と言っても高ボッチから鉢伏までは6km。
これは歩けない。
途中の3kmで折り返せば丁度6km。
いい散歩距離だ。

誰もいない道を一人歩く。
歩いて行くと『きぃー～きぃー～』と言う物悲しい鳴き声。
鹿の鳴く声。
その声を聞きながら...。
昔人は良く情景を詠ったものだ。
百人一首の中の句を思い出す。

「奥山に 紅葉 ふみわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき」


明るくなってテントを張っている人たちが多い事。
朝の挨拶も清々しい。



草むらに赤い実。
マムシグサも秋の真っ赤な実を付けている。
緑の中に赤色が冴える。



野鳥が朝餌に忙しく飛び回っている。
シジュウカラが集団で啄んでいる。
ジッとしているとすぐ近くまで飛んでくる。
人なつっこい鳥だなぁなんて思いながら歩く。


空の青色を跳ね返すような真っ赤な実がなっている。
この実も野鳥たちの大切な食糧。
綺麗だなぁと思いながら折り返す。
駐車場まで歩いて約一時間。
今日は早起きしたから一日が長いぞぉ。



デジブック 『朝焼けの諏訪盆地』