【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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加賀百万石と美術工芸。

2018-02-11 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

先日、NHKの「歴史秘話ヒストリア」という番組を観ていました。



加賀藩が特集となっていて、それぞれの藩主が如何にして藩を造り、支え、広げていったかということを検証していました。



まず、初代藩主の利家は、戦場にもそろばんを持ち歩き、敵の兵力と対抗するには、どれだけの兵力を割けば有効かを常に考えていたと謂



います。




親友であった豊臣秀吉と一時は敵対しますが、如何にすれば、また友好関係を築けるかを考えて、秀吉の気持ちを掴んだと謂われていま



す。その頃には、加賀藩は、三ヶ国を治め、石高は85万石だったそうです。




二代目利長の時代になると、徳川家康の勢力が拡大し、関が原の戦いが起こります。




その中でも、利長は戦況を見極め、徳川の懐に入ろうと努めます。その頃の加賀藩は120万石の石高がありました。





そして、三代目利常の時代、時代は天下泰平、徳川幕府の時代です。



利常は、京や堺などから名工を呼び寄せ、加賀漆器、加賀友禅、九谷焼などの美術工芸品の製作に力を注ぎます。



何故、そのようなことを奨励したのか?



それは、加賀百万石といわれた前田家は、徳川幕府にとっては、「いつか謀反を起こすかもしれない」といった敵視されていた藩でした。



だから、利常は、「武勇に励みながらも、美術工芸技術に力を注げ!」と命じました。



徳川幕府から見れば



「美術工芸などにうつつを抜かしている藩が、謀反など起こすわけがない・・・」



というように加賀藩が映るようにしたのです。



利常の時代こそ


「武器を持たない静かなる戦の時代」と謂われます。



先代たちが築き上げた石高や領地を如何にして、守り抜いていくか、苦肉の策だったとも謂われます。



今、私達が、美麗な美術工芸品に出会えるのも、こうした「静かなる戦」を戦ってきてくれた先人たちのお陰なのかもしれません。



また、それは、決して、加賀藩だけに限られたことではなく、他の藩でも「静かなる戦」により、誕生し、伝えられた工芸品たちが



あるのだと私は、思います。




当店の商品たちも、その恩恵を受けたものも中にはあるのかもしれません。




そういう思いで見ると、寄木細工、象嵌、友禅・・・



違った印象を与えてくれる逸品ばかりです。






【矢絣模様寄木バッグ】







【黒檀箸 雅 舞桜】








【京友禅デザイン 和紙ボールペン しだれ桜 赤色】




「静かなる戦」の中から生まれ、時間をかけて受け継がれ、熟成され、伝えられた技によってまた新たな形で作られたものたち・・・



是非、当店ショップサイトにお立ち寄りの上、ごゆっくりご覧頂ければ幸いです。


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