秋葉原・タワー生活チャレンジ

08年3月にタワーレジデンストーキョー(タワレジ)でのニューライフが始まり、
さら地からの出会いを気ままに記します。

370. おくりびとのこと

2009-02-22 20:21:36 | 鑑賞
この映画は、本木雅弘演ずるチェロ奏者がオーケストラを失職することで厳しい就職を求めるところから始まり、いなかで納棺師の仕事に就き成長していく姿を描いたものです。
私は封切直後に拝見したのでしたが、今となっては“百年に一度の恐慌” とまでいわれる今日このごろを苦闘する求職者の悲哀の裏打ちが見え隠れするスクリーンと思われてなりません。
山崎務の好演といい、『お葬式』の伊丹映画を思わせるイメージがあり、緊張感をちょっとしたコミカルで書きなぐる筋が織りなされています。まして山形が舞台でイエ文化を抉る価値のある映画であると思います。
日本アカデミー賞10部門は取るべくして取った順当な賞と感じる、と遅ればせながらの思いです。

369. らんは美しさの持続

2009-02-21 20:49:54 | 鑑賞
いよいよ世界らん展日本大賞があすで終わります。
育て方が難しく、美しく咲いた蘭は美しさを持久させる才を持ち合わせています。
個人の贈り物、事業の開業やお店の開店のお祝いに胡蝶蘭が贈られるように、お祝いの定番ですね。
胡蝶蘭の花言葉が 『幸せが飛んでくる』 というのだからうれしいものです。
文筆家・林芙美子の言葉にある 「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」 は、はかなき人生を総括したような文言ですが、東京ドームに咲き誇るらんの数限りない色どりは、ケアの仕方ではすべての命あるものは繁栄を続けることのできる象徴ではないでしょうか。
下はグランプリの作品です。



368. ピンク & ブルー

2009-02-08 09:44:06 | 散策
8世紀半ばの頃に中国から渡来したといわれる梅は、春の足音を感じさせる一番手。
美しいピンクやホワイトの可憐な花は、まだ周囲の葉っぱもない木々を差し置いて、心はずませてくれる存在なのです。
昨日訪ねた世田谷区梅ヶ丘駅近くの“羽根木公園”は、670本の梅が所狭しと咲きはじめたばかりです。
澄み切ったブルースカイは、恰好の背景色でした。
屋台の出店がしばし冷たい空気をほっかほかにし、お茶のサービスで華やいだ気分を添え、群馬県川場村のリンゴや干し芋の販売など、落ち込んだ都会に活気を与える実行委員会の裏方の演出はおみごとでした。
台東区の上野公園のイメージに重なったくつろぎの日でした。