2011年1月、姉が亡くなった。
雪が降り、寒い、寒い日でした。
何事にも一番よく気配りの出来る姉でした。
私の子供の頃は、忙しい母の代わりに洋服、帽子などを作ってくれました。
小学校入学式の洋服は、この姉の手作りでした。
色、デザイン等すべて覚えています。
姉の夫が教師をしていましたので、田畑はひとりで守ってきました。
一番思い出すのは、姉の作った葱が美味しかったことです。
宅急便で、色々な野菜と一緒に入っていた葱、箱を開けた途端に良い香りがしました。
早速、夕食のすき焼きにいれました。
子供が「この葱、美味しいねぇ」と一番に言いました。
葱のお蔭でお肉はもちろん、他の具までもが美味しかったのです。
何もかも買って生活している私には、何よりの思い出です。
遠く離れていましたので、何もして上げられなかったけれども、姉の優しさには感謝しています。
亡くなる少し前に、病気の姉をお世話が出来る日があって、私は悔いの無いようにと姉の傍を離れませんでした。
姉は「やっぱり、きょうだいが一番良いわぁ」と言ってくれました。
最期の言葉でした。
私には悔いはありません。
この一年も、姉の思い出と共に過ぎようとしています。
来年は良い年でありますように、と願いつつ・・・