オーラの泉のタネ明かし・最終編

ヨブ記ほど、「神の不在」を、苦渋に満ちて表現しているものはないのでは？

そういう意味では高く評価されてよい書物です。

それはそれとして、コメントをいただいた
エバラさんは「現実」から目を離そうとしておられるようにお見受けします。

現実での葛藤から、自分を解放してしまいたいと思い悩む時、

あるひとは、一直線に自分の気持ちに向かって内向化していくわけですが。・・

内向化の果てに、心を病んだり、

自己退行する過程で、自分を失い、
その欠落を埋めるために

天や神という誰も手の届きそうにない絶対的なイメージの傘に入ってゆく。

そこに集うひとたちは何かを成したわけでもないのに！
無条件にいきなり、えらく尊大になる。

これにはどこかで、「小さく見える自分」から「尊大に見えるもの」への
「自己転位をのぞむ欲求」があるようにおもえます。

ま、たしかにそのひとは、自分の存在の危機を回避したと考え、
安堵さえ覚えるのでしょうが、

それは自己転位という回避行動、「すり替え」をしていることになりますよと申しあげたいのです。

なぜなら現実的な問題は何も変わっていなくて、
解決に向かってもいないのだから。・・・


その「あちらの世界」では、
社会的な責任も問われず、かぎりなく薄められてゆく、

ただ居心地のいい、都合のいい解釈の言葉があたりまえのように行き交っているだけなわけですから。

そこは江原啓之の話と同質な世界で、
果たして、正常な社会性が流通する世界であろうか？・・


ひとにはそれぞれに不安や生き難さがあり、

あるいは自分ではまったく自覚できていなくても、
大概の人に「無自覚な依存」のような心的な問題があるものです。

その原因を正しく理解できて、

社会性というものに
あらためて正面から向き合えば

大丈夫なのです！！

そのとき、人は誰でも、

精神の自立を成しとげられます。

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最後までお読みいただきましてありがとうございます。

心から感謝申しあげます。
（テツ兄　、拝）