かながわ13区4市共同市民の会ブログ

2016.4作りました。神奈川県の衆議院13区の綾瀬市・海老名市・座間市・大和市の市民ら300人程の集まりです。

創立宣言 2016.4.17

2016年04月17日 | 日記
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201604/CK2016041502000159.html
 上の東京新聞のまあ神奈川版で紹介されてもいましたが、4月17日に成立しましたので、報告します。
 会場一杯で、資料も足りなくなり、申し訳ありませんでした。
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           宣    言
我ら4市の市民は、今、分水嶺だと自覚する。
我ら4市の市民は、今、日本が国内外で数千万の犠牲者と塗炭の苦しみを与えた後の71年目、分水嶺だと自覚する。
我ら4市の市民は、今、権力者が横暴を振るい得手勝手をする日本、「戦後」ではなく「戦前」の日本になるかどうか、その分水嶺だと自覚する。

日本国憲法は、大日本帝国憲法の改正手続にしたがい正しく枢密院、衆議院そして貴族院で審議修正もされて成立し、まがまがしい空襲、原爆、飢餓の記憶が強い中で国民に広く深く受け入れられてきた。日本は、この間、紆余曲折があろうとも基本的人権の尊重、国民主権そして平和主義を三大原理とするこの憲法にしたがってきた。自衛隊は海外で一発の銃も撃たず、「殺し、殺される」こともなかった。日本は、曲がりながらも、平和国家として世界各地の貧困と紛争にあえぐ地域と人々に様々な平和的な支援をしてきた。

それが今、根本的に転換されようとしている。政権政党は昨年9月、明確に憲法違反の新安保法(戦争法)を強行採決により成立させ、今、自由民主党は明文改憲をしようとしている。自衛隊は専守防衛にとどまらず、集団的自衛権も全面的に行使でき、緊急事態条項を入れるというものである。平和的な支援ではなく、文字どおり他国で「殺し殺される」関係となる。自民党改憲草案は、基本的人権も「公の秩序」名目で広く抑制できるとしており、反国民的である。草案は、憲法を守るべき主体としてまず「国民」を挙げ、「権力者」を抑制するための「立憲主義」の本質とかけ離れており、そもそも近代憲法の名に値しない。

我ら4市、すなわち神奈川県綾瀬市、海老名市、座間市、大和市は、米海軍と海上自衛隊が常駐する厚木基地と、アメリカ陸軍の座間キャンプの地元である。多くの市民は、戦闘機などの爆音に日々さいなまれ、墜落の恐怖におびえている。ベトナム戦争の時のことなど思い出し、今後軍事同盟が進んで自衛隊の海外派兵となれば、いったいどうなるのか、と現実的な不安を持っている。

この地からは、甘利明大臣を輩出した。UR事業に絡んだ多額の金銭が動いたことが判明して大臣を辞任し、関係先に強制捜査も入ったが、姿を現さない衆議院議員である。

我ら4市の市民は、今こそ、日本に分水嶺を越えさせない活動をしなければならない。
我ら4市の市民は、今こそ、その他の政策や主義主張の違いをさて置いて、共に闘わなければならない。
我ら4市の市民は、今こそ、甘利氏の地元選挙民としての汚名をそそがなければならない。

自衛官が殺し殺される前に。
この子が殺し殺される前に。
海外で最初の一発を撃つ前に。

ここに、下記4点を最大公約数として、「戦争法廃止4市共同市民の会」を創立する。
  〇 戦争法(2015年安保法)廃止
  〇 集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回 
  〇 立憲主義堅持
  〇 野党は共闘せよ

2016年(平成28年)4月17日

          「戦争法廃止4市共同市民の会」創立総会