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春は来たけど… 岩崎邦子の「日々悠々」(77)

2020-04-10 07:43:17 | 【連載エッセー】岩崎邦子の「日々悠々」

【連載エッセー】岩崎邦子の「日々悠々」(77

春は来たけど… 

 

 桜の開花は早かったが、気温の下降が時折あって長持ちしている。葉桜となった木もある中、風に吹かれてひらひらと花びらが舞った。木々の芽吹きの柔らかい緑は、春本番の到来。暖かな日となり、夜になると満月が東の空に昇る。

 この月は今年最大の満月で、4月7日の深夜から未明にかけてピンクになると言われている。が、見た目には普通の満月。しかし「スーパーピンクムーンと呼んでも良いのでは」と、天文や気象に詳しい人の記事を読んだ。

 自然界では春の佇まい、満月を愛でている7日の夕刻に、ようやく緊急事態宣言(5月6日までの)が、安倍首相から首都圏を含む7都県に出された。以前から医療関係の人たちや都知事が、何度も早急の発令を進言していた。政府・首相は経済対策もあって慎重にならざるを得なかったようだ。

 今、世界中にまん延している新型コロナウィルスに感染したとなれば、確実に隔離されなければならない。一番問題となっているのは、熱が出た、咳が出る、味覚が変だ、などの感染を疑う症状が出始めても、感染しているのかどうかの見極めに手間取っていることだそうだ。

 PCR検査がやっと出来て、感染者と認定されても、今の時代はプライバシーが尊重されているので、一般人は差別される対象にはならない。どうぞ、あらぬ噂の対象にならないことを祈っている。勇気を出して自身が感染したことを申し出る人があったとして、完治したあかつきには、皆が暖かく接していくことも大事なことだろう。

 最近発表されるコロナ発症者の人数に、中年や若者の人数がうんと増えていることも特徴だ。二世帯造りになっている住まいの我が家は、息子家族とはドア一つで行き来ができるが、玄関も水回りもすべて独立している。

 息子の会社は外資系なので、時差のこともあって、夜勤になることも多い。車で都内に通勤しているが、社内には電車利用の人もいる。なので、息子自身にコロナの症状がまったく無くても、すでに感染していることを覚悟しているようだ。

 高齢者の私たちのところに顔を出してくれる時は、しっかり距離をとって対応をしている。これは緊急事態宣言が発令される前からだ。息子の長男(孫)は家を出て、都内で一人暮らしを始め、節約のため自炊をしているが、やはり感染しているかもの懸念を持って行動らしい。5月の連休時にも自宅に戻らないことにしたという。嫁は幼児を相手の仕事なので、しっかりと対策をしている。孫娘は介護の仕事で病院勤務しているので、私たちへの対処の仕方は心得たものである。

 ニューヨーク州でのコロナ騒ぎの大変さは変わりがないようだが、娘の長女(孫)はニュージャージー州の家に帰って、間もなく1カ月。先日LINEで知り得た時と変わらず家族で自粛生活をしている。孫が日本に戻るのは8月の末ごろになるらしい。

 父親の仕事は、在宅勤務が出来る職種だから、問題はなさそう。母親である私の娘は、住まいと同じ州での仕事。何かの検査をしているが、支給される眼鏡、マスク、手袋を着用して、ほぼ個室状態で働く。職場の食堂への出入りも完璧に衛生管理がされている。この騒ぎで朝晩の道路にラッシュ・アワー時の混雑がないので、「通勤は楽になった」と言うが、今後は「仕事の依頼が減ることになるかも」と、心配の種も少なくない。

 春本番を楽しみたいところだが、「自分はすでに感染しているかも」の気持ちで、緊急事態宣言の意味を深く心に刻んで生活したいもの。マスクの使用で咳やくしゃみをした時の飛沫感染を防ぎ、手洗いを徹底する。そして、スマホを扱う手からの感染にも気をつけよう。


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