新型iPodは、新しいメディア・プロセッサを使用

エレクトロニクス技術者を対象とした専門情報メディア「EE Times Japan」は、Appleが新型iPodに搭載するメディア・プロセッサを、別のベンダーのチップに変更すると報じています。これは、現在のiPod用メディア・プロセッサを納入している米PortalPlayer社が、米国時間2006年4月19日に、米Apple Computer社との関係が大きく後退すると発表したことによるもの。
Appleから、PortalPlayer社が2006年後半に出荷する予定だった後継チップを、フラッシュ・メモリーを搭載する新型iPodの中級機と高級機には採用しないという内示があったという事です。
この件についてアナリストは、Apple社は経営上のリスクを考慮して、プロセッサとソフトウエアのベンダーを変更する決定を下したのだろう、とコメント。

このアナリストは、投資コンサルタント会社Wedbush Morgan Securities社のCraig Berger氏。彼は、「われわれは、PortalPlayer社が2006年も、iPod nanoにプロセッサを供給し続けると考えていた。確かにOSとスクロール・ホイール制御用ソフトのぎごちない動きは気にはなっていた。恐らく、Apple社は経営上のリスクを考慮して、プロセッサとソフトウエアのベンダーを変更する決定を下したのだろう」と述べているそうです。

PortalPlayer社は売上高の9割以上をAppleに依存している、iPodのコアとなる部品を作っている会社なんですが、非情な決定ですね。つーか、4月の新iPodが発売できなかったという噂が、関係しているのかも。
で、夏には新iPodが出るっていうスケジュールなんですね。それは、フラッシュメモリー搭載の中高級機…。

元記事（EE Times Japan）