人間界 不思議なことばかり

不思議発見というテレビ番組がありますが わざわざ遠方に出かけなくても 身の回りには 不思議なことがいっぱいあります

飽食

2010-10-23 20:56:36 | 日記
中世のロンドンではオマル等で用を足しその汚物を道路に撒き散らしていた。今から思うと結構不潔でこれが現因で伝染病が流行したといわれる。現在では水洗や下水が発達し清潔だが、繁華街を歩くとどこからか汚水の臭いに鼻をつまむことがある。下水に淀んだ汚物の臭いだ。美しくネオン輝く繁華街のビルの中は汚物の通過する配管が張り巡らされて、地下の下水溝に集中する。当然だが食べたものとほぼ同量のものが排泄される。食べ物がないのも大変だが出るものが出ないと苦しい。食べ物は美味しく料理され妍を競っているが残りカスである排泄物は何事もなかったかのように密かに処分される。料理と比べるとカスの状態は歴然とした差があり、いやな臭いも放っている。
飽食の時代といわれて久しいが今では飽食が日常になって、大食いタレントと称する人たちが毎日のようにテレビで大食い競争をしている。出るものは相当な量ではと疑ってしまう。
B級グルメというジャンルがあって地方のうまくて安い意外な料理が人気だし、ラーメン屋も材料に工夫を凝らし装いを新たにして集客している。両方とも一大産業になりつつある。
ビールを旨くするには適度な運動しサウナで汗を掻くのが最高だという人が多い。云いかえればビールを美味しくするには運動とサウナというわけである。日頃からサプリメントを常用しカロリーに気を使う御夫人が、友人からのホテルのお誘いには進んで行く。これもフランス料理を美味しく食べるには日常の節制が必要というわけだ。
ローマ時代には食べたそばから排泄し又食べ続けたらしいが、今では逆説的に美味しく食べるために努力し、排泄物にはそ知らぬ顔をする。