人間界 不思議なことばかり

不思議発見というテレビ番組がありますが わざわざ遠方に出かけなくても 身の回りには 不思議なことがいっぱいあります

1000年

2011-04-16 11:51:25 | 日記
過去1000年に亘る災害の歴史を教訓にしなければ再び災害に見舞われる。大自然の変化は当然人間の意志に即したものではないので、構築物の安全度を高度に設定してもさらに凌駕する災害が起こりうる。だから大自然の驚異に対峙するより如何に回避できるかに文明を方向転換する時期にさしかかっている。目先の利益に終われれば結局、元手を失う。安全は決してありえないという支点に立って復旧を始めないと再び同じ悲劇に遭遇する。
防潮堤を高くして津波に対抗するより出来るだけ低くく構築して、住居は高台、仕事場は避難場所に近く、時が経っても災害の記憶がなくならないように日頃から避難訓練を実施する。そして大切なことは、どの世間にも権利を振り回すだけのわからずやがいるから、災害地区に人を住まわせない強固な法律を作ること。時が移り人が入れ替わっても自然は変わらない。
千葉の浦安は海岸だった。その後埋め立てられマンションや高級住宅地に変貌した。今回の地震で地盤の液状化が起こり、地盤沈下や砂が噴出し、一帯は砂上の楼閣化した。まるで昔の浦安に戻して欲しいという怨念の復讐のようだ。
地震の際に高層ビルが大きく左右に揺れている映像を見た。直下型地震が起こっても超高層は揺れることで地震のエネルギーの吸収し倒壊しないし住民の安全も確保されるだろうが、生活に必要な設備は壊滅する。電気ガスはなくとも生きていけるが断水となると深刻だ。トイレが使用できないから逃げ出すしかない。しかしビルの周辺はコンクリートで埋め尽くされ用を足せるような地面が見あたらない。頭上の危険もある、ふだんは美しいカーテンウォールからガラスが雨のように落下する。タイルも同様に落下する。臨海地区の高層マンションは巨大津波に襲われる。
都会は便利な生活環境であるが自然災害に対してまったく回避処置がない。東海地震が生じたら何万人か死亡するという予測すら出来ているが、始めから災害に対しての計画がないから予防する方法がない。学校や小さな公園が気休め程度の避難場所になるだけだ。人間の知恵も悲惨な経験も欲には勝てないらしい。