ポコ・ア・ポコ~考古学・地質学の部

近年の興味関心のある考古学・地質学に関する内容のMy記憶の記録です。

タカハシホタテのこと

2018年09月12日 | 地質学に関すること

※以下は、タカハシホタテの資料として作成した抜粋です。

~タカハシホタテのこと~
タカハシホタテは、サハリンに住んでいた発見者の高橋さ
からついた名前です。この2枚貝は、新第三紀鮮新世
(500万年前)に出現して第四紀
(注)には絶滅しました。


 現在のホタテよりネコゼです。


 貝殻の凹凸が大きいのも特徴です。

 
 正面から(人間が勝手にそう見ているだけだがー)


 このような状態で生活していたようです。

絶滅の理由として、いろいろ推測されています。
今のホタテは貝殻が薄く、ジェット噴射で遊泳すること
が可能ですが、
タカハシホタテの生き残り戦術は現在の
ホタテのそれとは違うようでした。
タカハシホタテが生
きていた時代には他の貝をエサにして生きる「タマガイ」
がいました。
タマガイはドリルのような舌で、他の貝に
穴を開けそれを食べるという特色をもっています。
タカ
ハシホタテはこのタマガイから身を守るため、貝殻を厚
くしていったのでは?ーとも考えられています。
結果的
には、貝殻が厚くなりすぎ、しかもネコゼのような形に
なり、
自らすばやく泳げなく、ふくらんだ殻側を海底に
沈めて生活していたと考えられます。
そのわけは、海底
上面の殻には、大型のフジツボが付着した化石が採集さ
れているなどから推測されています。




この貝は、生息していた時代が地質時代的には新しいの
で周りの土砂が柔らかく、アンモナイト(注;2などより
採集しやすい方ですが、化石としてはモロい状態です。
この化石の中には「礫(レキ)岩」(砂礫が集まってできた岩
石)がありますが、このことからタカハシホタテは、海岸
近くのやや浅い所に生育していたことが考えられます。
なお、タカハシホタテの採集できる所は、沼田町、滝川市、
深川市、新十津川町、池田町等があり、昔は自由に採集でき
ましたが、場所や沢によっては規制がある場合があります。 


(From;NET)   
(注)「第四紀」とは、地球の46億年にわたる長い歴史の中
で、現在を含む
最も新しい時代で、地球上に人類が進化し、
拡散し、活動している時代です。
第四紀は、高緯度の大陸に
大規模な氷床が分布し、地球気候の寒冷化と温暖化が交互に
起こり、
それに伴い北半球の氷床や山岳氷河の拡大と縮小に
より、世界的な海面の低下と上昇を繰り返しました。
そのた
め、植物や動物などの生物分布域の移動などが起こった自然
環境変化の激しい時代です。
このような自然環境の変化の激
しい時代に、人類は原人から新人に進化すると共に熱帯から
寒帯まで、旧大陸から新大陸・オセアニアにまで分布範囲を
広げ、様々な文化と文明を発展させてきました。 



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