大阪・四天王寺で新春の恒例行事「どやどや」が年明け1月14日(月)に行われます。ふんどし姿の男たちが札を奪い合う勇壮な祭りです。
- 水をかけられた体から湯気があがる様子に人気がある
- 裸の男たちがぶつかり合う祭では、同日に行われる京都・法界寺の裸祭りと並んで関西では有名
この日は全国でも多くの裸祭が行われます。まさに真冬の風物詩です。
会場の六時礼讃堂
どやどやは、新年の天下泰平・五穀豊穣を祈って元旦から続く法要・修正会(しゅうしょうえ)が完了する結願(けちがん)の日に行われます。修正会の期間は寺によって異なりますが、1週間もしくは2週間です。1/7と1/14に全国で裸祭が多いのは、修正会の結願日にあたるためです。
四天王寺のどやどやの起源ははっきりしないようですが、江戸時代には行われていた記録があるようです。四天王寺は飛鳥時代の創建で、奈良の元興寺に次いで古い寺です。祭り自体も相当に古いことは間違いないでしょう。
幼稚園・保育園児のどやどや
どやどやは、幼稚園・保育園児と男子高校生の二部構成です。先に幼稚園・保育園児から始まります。男の子は上半身裸ですが、女の子は服を着ています。札の奪い合いや水かけはありませんが、子供の黄色い掛け声が冬空に響く光景は、とてもほのぼのとしています。
続く男子高校生の部は圧倒的な迫力があります。近隣の真言宗系の進学校である清風高校と清風南海高校の生徒が紅白に分かれて札を奪い合います。600人ものふんどし姿の男がぶつかり、水をかけられて湯気がたちのぼる光景は幻想的でもあります。温泉場の近くにいるようで熱気を感じるほどです。
太子奥殿の借景にあべのハルカス
四天王寺はこの日、多くの行事が行われるため、たくさんの人で賑わいます。とんど焼きは火祭りで、正月の飾り物や御札・御守りなどを焚き上げる(燃やす)行事です。大量の品が持ち込まれるため、燃え上がる炎はとても大きく、こちらも冬空にとてもよく映える伝統行事です。
例年元旦から2月上旬まで行われる宝物館での名宝展には、通常非公開の文化財が多く展示されます。1/15までは国宝の「扇面法華経冊子」も公開されます。四天王寺は歴史があるだけに展示はとても充実しています。
とても冬らしいこの日、ぜひ天王寺までお出かけください。
こんなところがあります。
ここにしかない「空間」があります。
聖徳太子に数々伝わるミステリーが小説に
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四天王寺
修正会結願(どやどや)、とんど焼き
【四天王寺公式サイトの案内】
会期:毎年1月14日
修正会結願(どやどや)
会場:六時礼讃堂
開催時間:幼稚園・保育園児14:00~14:30、男子高校生15:00~15:30
とんど焼き
会場:中門(仁王門)~南大門間の広場
開催時間: 9:00~14:00
※雨天中止の場合があります。
※スタート時間は当日の法要・神事の進行や天候に左右される場合があります。
新春名宝展
会期:2019年1月1日(火)~2月4日(月)
【四天王寺公式サイトの案内】
四天王寺
【公式サイト】 http://www.shitennoji.or.jp
中心伽藍・庭園
原則休館日:なし
入館(拝観)受付時間:8:30~16:00(10-3月)
※境内の参拝に条件はありません。いつでも無料で参拝できます。
◆おすすめ交通機関◆
大阪メトロ 谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅下車、4番出口から徒歩5分
大阪メトロ 谷町線・御堂筋線「天王寺」駅下車、17番出口から徒歩15分
JR大阪環状線・大和路線・阪和線「天王寺」駅下車、北口から徒歩15分
近鉄 南大阪線「大阪阿部野橋」駅下車、1F西改札口もしくはB1F中改札口から徒歩20分
JR大阪駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:00~00分
大阪駅(東梅田駅)→大阪メトロ・谷町線→四天王寺前夕陽ヶ丘駅
【公式サイト】 アクセス案内
※この施設には有料の駐車場があります。
※渋滞と駐車場不足により、健常者のクルマによる訪問は非現実的です。
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